美少女戦士セーラームーンの登場人物

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美少女戦士セーラームーンの登場人物(びしょうじょせんしセーラームーンのとうじょうじんぶつ)では、漫画美少女戦士セーラームーン』に登場する、架空の人物を紹介する。


注意以降に核心部分が記述されています。

太陽系のセーラー戦士たち[編集]

主人公と運命の恋人と未来の娘[編集]

原作・アニメ・ドラマ共通の基本となる物語は、ギリシア神話での月の女神セレネ(Σελήνη, Selene)と、彼女に愛され永遠の睡眠についた羊飼いの青年エンデュミオーン(Ἐνδυμίων, Endymion)の神話に由来する。

月野うさぎ(つきの うさぎ)
本作の主人公。セーラームーンに変身する。
地場衛(ちば まもる)
うさぎの恋人。タキシード仮面としてセーラー戦士たちをサポートする。
ちびうさ
うさぎと衛の娘。原作第2期クライマックス(アニメでは「S」)でセーラーちびムーンに変身する。

四守護(内部太陽系)戦士[編集]

プリンセスを守護する四人の戦士たち。原作での回想ではセレニティの世話係や家庭教師なども行っていた。

水野亜美(みずの あみ)
セーラーマーキュリーに変身する。
火野レイ (ひの レイ)
セーラーマーズに変身する。ご主人はウルトラのタイガノゾム
木野まこと (きの まこと)
セーラージュピターに変身する。
愛野美奈子 (あいの みなこ)
セーラーヴィーナスに変身する。

外部太陽系戦士(外系戦士)[編集]

太古の時代から、遠く宇宙の彼方からやってきた侵入者と闘う、より特殊な力と、「タリスマン」という強力な武器を持つ戦士たち。普段は各々誰もいないところで警備に当たっているが、緊急事態のときは一堂に集結し行動を起こす(タリスマンによる原作のサターン覚醒、アニメでの聖杯召喚など)。

三つのタリスマンは、これはローマ神話でも天文学占星術でもなく古事記日本書紀三種の神器からの、アニメで彼女達が召喚する聖杯キリスト教聖遺物伝承からの取材であり、原作・アニメの共通キーワード「メシア(アニメでの沈黙のメシア)」も同様である。

狭義での外部太陽系戦士は、ウラヌス・ネプチューン・プルートの三戦士を指し、広義(SuperS以降)ではサターンを加えて四戦士と扱う書見もあり様々である。

天王はるか(てんおう はるか)
セーラーウラヌスに変身する。
海王みちる(かいおう みちる)
セーラーネプチューンに変身する。
冥王せつな(めいおう せつな)
セーラープルートに変身する。
土萠ほたる(ともえ ほたる)
セーラーサターンに変身する。

お供の猫たち[編集]

セーラー戦士たちをサポートし、人間の言葉を喋る不思議な猫。また、人間の姿に変身する事も出来る(どちらが真の姿かは不明)。彼らの出身惑星はマウ星。額に三日月模様があり、この模様を絆創膏などで覆われると喋れなくなってしまう。雌雄を問わず、月の女神(又は月神と習合した女神)の名に由来する。

ルナ
声優潘恵子
うさぎの傍らにいる雌の黒猫。「三日月ハゲ」か「黒助(星野光はルナをこう呼ぶ)」と呼ばれるとキレる。人間形態は黒髪の美少女で、アニメ版でも唯一人間態を見せた(劇場版美少女戦士セーラームーンS〜かぐや姫の恋人を参照。)。ドラマ版ではぬいぐるみになっているが、セーラールナ(実写版のみ登場したセーラー戦士を参照)に変身する。
アルテミス
声優:高戸靖広(アニメ版)、山口勝平(ドラマ版)
美奈子の傍らにいる雄の白猫。人間形態は長髪の美青年(アニメでは人間にならない)。ルナと同じくドラマ版ではぬいぐるみである。
ダイアナ
声優:西原久美子
ちびうさの傍らにいる雌の灰色猫。ルナとアルテミスの娘。人間形態はちびうさ風の幼女(アニメでは人間にならない)。ドラマ版には未登場。

主人公の運命に深く関わる者たち[編集]

クィーン・セレニティ
声優:土井美加
シルバー・ミレニアムの女王で、うさぎの前世の母親。クイン・ベリルと地球の人々がクイン・メタリアに操られて月を襲撃した際、自分の命と引き換えに銀水晶の力を解放してメタリアを封印した。後にセーラー戦士たちがシルバー・ミレニアムの廃墟にやってきた際、ホログラムとなって彼女達の前に現れる。
セレニティ(serenity)は月の晴れの海の「晴れ」に当たる言葉。高貴な女性への尊称でもある。
ちびちび
声優:三石琴乃
スターズ編で登場した謎の少女。言動や容姿から年齢は3歳前後と思われる。セーラー服に似た私服を着ており、赤い髪をハート型のシニョンのついたツインテール(だが、年齢的に髪が短いため、ほとんどシニョンだけになっている)にセットしている。いつのまにか月野家の一員として居候している。セーラーちびちびムーンに変身する。
原作での彼女の正体は、ギャラクシー・コルドロンを護るセーラーコスモスである。そしてセーラーコスモスは、セーラームーンの未来の過去(または過去の未来)の姿であり、ちびちびがうさぎと同じオーラを放っていると評されたのはそのため。
アニメ版での正体は、ギャラクシアのスターシードの化身、強いて言えばギャラクシアの良心の集合体。銀河に平和をもたらす希望の光である。その後、封印の大剣に変化して、カオスに完全に取り込まれたギャラクシアを倒してほしいと懇願した。最後はギャラクシアとともに宇宙に帰っていった。
ガーディアンコスモス
コスモス・シードの守護星霊。セーラームーンがコルドロンのはじまりの海と一体化したカオスを包み込もうとして弾かれた後、先にそこに飲まれていた戦士たちと合流してから現れる。カオスの核であるカオス・シード、その守護者であるガーディアン・カオスがコルドロンの海にとけて、見えないくらいにまで小さくなったことを教えた。アニメ未登場。

他のセーラー戦士たち[編集]

セーラーカルテット[編集]

火星と木星の間の小惑星帯に位置する四大小惑星を守護に持つ太陽系のセーラー戦士。だが秘めたる星の力をネヘレニアに気付かれ、彼女の呪いにより強引に覚醒、初登場時は第4部において、反セーラーチーム的存在である「アマゾネスカルテット」として悪夢の中で踊らされていた。術(必殺技)は主にパラパラが使用する。その名前は「玉の冠(時空の門を封印)」、「逆玉(うさぎとちびうさの年齢を変える)」、「玉響(ミラーハウス内で幻覚を見せる)」、「玉結び(セーラー戦士を閉じ込める)」、「玉かずら(木の蔓で敵を絡み取る)」、「玉あられ・玉納豆・玉ぐすり(それそれ攻撃)」などの、ほとんど「玉」の名前が付いたものである。覚醒後の必殺技は合体技の「アマゾネス・ジャングル・アロー」。次代の月のプリンセス(ちびうさ)のガーディアン。ただしアニメではそれらの設定はオミットされていて、「大人になる事を拒んだためにネヘレニアに操られた普通の少女達」という設定になっている。

セーラーセレス
声優:天野由梨
小惑星ケレス(セレス)を守護に持つ戦士で、アマゾネス・カルテットのセレセレとしてデッド・ムーンに操られていた。操られていた頃は花使いセレセレと名乗っていた。イメージカラーは黄色。
セーラーパラス
声優:豊嶋真千子
小惑星パラスを守護に持ちセレスと同じく、パラパラとして操られていた。四人の中では最も幼く、それ故の残酷さも併せ持っていた。同じく操られていた頃は玉乗りパラパラと名乗っていた。イメージカラーは水色。
セーラージュノー
声優:渡辺久美子
小惑星ジュノーユノ)を守護に持ち、ジュンジュンとして操られていた。まことのように男の子のような口調で喋る。同じく操られていた頃は軽業師ジュンジュンと名乗っていた。イメージカラーは緑色。
セーラーベスタ
声優:萩森侚子
小惑星ベスタウェスタ)を守護に持ち、べスベスとして操られていた。同じく操られていた頃は猛獣使いベスベスと名乗っていた。イメージカラーは赤色。

セーラースターライツ[編集]

敵の奇襲によって故郷の星を追われ、アイドルグループ『スリーライツ』に身を変えプリンセスを探している。Starsにおいては準主役に匹敵する重要な存在である。その中でも、セイヤ(星野)は(特にアニメでは)うさぎにとって衛と同じような立場のキャラクターとして位置づけられている。 当初は登場時に「見参!」と決め台詞を言っていたが、途中から「ステージ・オン!」に変更された。 放送当初は変身シーンと必殺技のシーンが未完成のまま放送されていた。そのため、後半とは若干異なる。

セーラースターファイター
声優:新山志保
変身前は星野光(せいやこう)でヴォーカルを担当。アニメのサブタイトルでは名前が他の二人が普通に漢字で書かれているのに対し「セイヤ」と片仮名で書かれることが多い。うさぎに片想いしていた。必殺技はスター・シリアス・レイザー。イメージカラーはネイビー。
誕生日:7月30日
星座:獅子座
血液型:A型
セーラースターメイカー
声優:津野田なるみ
変身前は大気光(たいきこう)で作曲を担当。必殺技はスター・ジェントル・ユーテラス。イメージカラーは茶色。
誕生日:5月30日
星座:双子座
血液型:AB型
セーラースターヒーラー
声優:坂本千夏
変身前は夜天光(やてんこう)。必殺技はスター・センシティブ・インフェルノ。イメージカラーは灰色。
誕生日:2月8日
星座:水瓶座
血液型:B型
火球皇女
声優:玉川紗己子
キンモク星、丹桂王国第1皇女でセイヤたちのプリンセス。原作では彼女自身もセーラー火球というセーラー戦士である。原作での必殺技はスターライツ・ロイヤル・ストレート・フラッシュ桂花百花繚乱(キンモク・フュージョンテンペスト)。ミュージカルバージョンでは「火球王妃」と呼ばれている。イメージカラーは赤色。

実写版のみ登場したセーラー戦士[編集]

セーラールナ
演:小池里奈
幻の銀水晶の影響により、人間の少女に変身できるようになったルナが変身する、愛と小さき者達の戦士。ちょこまかと動き回って敵を撹乱し、ムーンライトスティックで戦う。ムーンライトスティックはハリセン、金のハリセン、猫形網に変化する。ムーンライトスティックから無数のキャンディ状の弾を放つルーナシュクルキャンディが必殺技。離れた場所にいる敵を探知する能力も持つ。イメージカラーは青。
ダークマーキュリー
演:浜千咲
クンツァイトに操られ、ダークキングダムの手先にされたセーラーマーキュリー。「ダークパワー・メイクアップ」で変身する。氷の剣を生成して戦う。なお、雑誌等ではハープと弓のような武器の存在が確認されているが、本編では未使用。イメージカラーは青と黒。
プリンセス・セーラームーン
演:沢井美優
セーラームーンに前世プリンセス=セレニティの人格が宿った姿。「幻の銀水晶」で増幅された力によって突き動かされており、エンディミオン以外の者は一切目に入らない。月野うさぎの怒り・悲しみが制御しきれなくなったときに現れ、立ちふさがる者全てをなぎ払う強大な力を持つ。竪琴と聖剣に変形するプリンセスハープが武器。竪琴の音色には治療の効果がある。聖剣は敵のあらゆる攻撃を弾き、五芒星の描かれた大型光弾や衝撃波を放つ他、数人の月の僕を作り出す事も可能。

ミュージカルのみ登場したセーラー戦士[編集]

セーラーアスタルテ
演:細田阿也
セーラームーンミュージカル「決戦 / トランシルバニアの森」及び「決戦 / トランシルバニアの森・改訂版 〜ダークカインの謎〜」(ただし後者は純粋な改訂版ではなく続編的な内容ももつ)の二作に登場して大絶賛を博した幻のセーラー戦士。
バルカン(通常は水星より内側の軌道を巡る未発見惑星をいう。ただし作品内設定では太陽の反対側にあるため地球からはみえないとされる)の守護を持ち、謎に包まれたセーラー戦士。ベースカラーはチョコレート色(明るい茶色)。
人間としての名前は「柴・新月・アスタルテ(しばしんげつあすたるて)」。フェニキア人(作品内設定では紀元前3000年からの歴史をもつ地中海の古い民族)とのハーフ。うさぎたちの高校に転校してきた。
必殺技はソロモン・バーサスとソロモン・ジハード。後者は聖剣「セマエルの剣」を一撃で砕くほどの力をもつ。
善と悪の多重人格になっていて、リリスやダークカイン等の悪の勢力に操られる。醜い世界を破壊する力をもち、万物に君臨し宇宙を治める「真の月の女神」としてリリスたちに崇められるが、それは「セーラームーンにも匹敵する」とされる彼女のパワーを利用するためダークカインが彼女の精神を乗っ取っていたからであった。
ドラクルの館の戦いで突如に登場し、セーラー戦士たちを危機から救ったが、その後はセーラー戦士たちに戦いを挑んだ。最後に浄化されたが、柴・新月・アスタルテ=セーラーアスタルテ自身は結晶化、スターシードとなる。

主人公の周りの人たち[編集]

主人公の家族[編集]

東京・麻布十番に居住。原作者である武内直子(以下、著者と記す)自身の親族がモデルとなっている。

月野 謙之
声優:真地勇志
うさぎの父親で雑誌記者。とても優しい人。
月野 育子
声優:高木早苗/演:森若香織
うさぎの母親で専業主婦。見た目は優しそうだが、怒ると怖い。うさぎのテストの点に怒り、家から閉め出すことも。得意料理はレモンパイ。
月野 進吾
声優:川島千代子/演:武子直輝
うさぎの弟で小学生。猫嫌いだが、まんまとセーラームーンにのせられ、ルナに良くしている。姉のことはバカにしているが、セーラームーンは自身の姉とも知らず、大ファンを公言。

学校[編集]

十番中学校

主人公が通う十番中学校には様々な同級生たちがいる。

大阪 なる
声優:柿沼紫乃/演:河辺千恵子
うさぎの親友で同級生。アニメ版では、ネフライトの人間での姿「三條院正人」に恋心を抱き、後に海野に惹かれていく。実家は宝飾店オサピーを営む。店名の由来は著者の編集担当の小佐野氏の愛称「OさP」(後にこの愛称はオサブーとなり、コミックスの後書きに度々登場する)。ちなみにアニメ版ではネフライトによって膨大な量のエナジーを抜き取られたり、彼が差し出した黒水晶が彼女に対して反応したり、被弾した者のエナジーを死ぬまで奪い続ける妖魔グレープの投げ槍を抜き取りかけるなど、普通の人間ではないと思わせる描写が多々あった(ルナにもよく「エナジーを抜かれる子」と呆れられている)が、彼女が後々のエピソードでセーラー戦士になる事も妖魔七人衆にされる事も無かったので、これらの設定は結局はうやむやにされてしまった感がある。
海野 ぐりお
声優:難波圭一
ぐりぐり眼鏡をかけたオタク。連載当初の辺りしか頻繁に登場しない。アニメ版では当初うさぎに恋心を抱いてはいたが、後に大阪なると付き合うことになる。
桜田 春菜
声優:川島千代子/演:大寶智子
うさぎの担任の教師で、遅刻をするうさぎをいつも叱っている。愛称は「春だ」。著者の前作『THEチェリープロジェクト』にも登場し、芝公園中学校の教師を勤めていた。

芝公園中学校

愛野美奈子が通う芝公園中学校。芝公園中学校は著者の『セーラームーン』執筆前の「なかよし」の連載作品『THEチェリープロジェクト』の舞台でもある。

空野ひかる
美奈子の同級生の友達。
天野 ぐりかず
美奈子のオタクの同級生。ビン底眼鏡が特徴で、海野に似ている。
数理 くるめ
外伝漫画(後に劇場用短編アニメ化)『亜美ちゃんの恋人』に登場する、ハンドルネーム「メルクリウス」の正体。天野や海野そっくりの男子中学生。メルクリウスの名前の由来は、劇中では「数理くるめを逆から読んだもの」と説明されるが、勿論「マーキュリー」と英語化されたローマの神の原語ラテン語読みであり、「数理くるめ」の方がそこから採られた苦しいキャラ命名である。

十番小学校

ちびうさ(スターズ篇ではほたるも)が通う十番小学校の同級生たち。

桃原 桃子
声優:川田妙子
ちびうさの同級生の友達。両親が中華料理屋を経営している。「ももちゃん」と呼ばれている。
更科 九助
声優:阪口大助
ちびうさの同級生の友達。両親が蕎麦屋を経営している。更科琴乃(その他を参照)の弟。アニメ第155話「恐怖を越えて! 自由へのジャンプ」に準主役で活躍。
空野
ちびうさの同級生の友達。外見も言動もどこか海野や天野に似ている。
三井 不動
ちびうさの同級生の友達。父親は一流不動産会社のオーナー社長。
大阪 なるる
ちびうさの同級生の友達。大阪なるの妹。コスプレイヤーでギャル語を話す。アニメ未登場。
神戸 るるな
ちびうさの同級生の友達。なるる同様にコスプレイヤー。アニメ未登場。

エリュシオン[編集]

祭司エリオス
声優:松野太紀
聖地エリュシオンに仕える少年姿の祭司で当地を管理している。ネヘレニアの呪いでペガサスに変えられ、夢の中でちびうさに接触し彼女と交流を持つようになる。
アニメでは額の角は黄金水晶(ゴールデンクリスタル)という石で、それをネヘレニアに狙われていた。
メナードたち
エリュシオンに仕える巫女。彼女達が眠っていた水晶は聖地を浄化する力がある。

その他[編集]

フォボス&ディモス
レイが飼っているカラスで火星の衛星を守護に持ち、マーズを護っている。双子で、人間体では女性の姿で登場しているので、性別はメスと推測される。コロニス星出身。
元基お兄さん(古幡 元基)
声優:佐藤浩之/演:黄川田将也
原作での愛称はふるちゃんにーさん。ゲームセンター(実写版ではカラオケボックスに設定変更)「クラウン」でアルバイトをしている。うさぎが学校帰りに良く立ち寄るので仲が良い。アニメ版と実写版では衛の大学(実写版では高校)の顔なじみで恋愛の相談をしたりと結構仲がいいが、原作漫画での彼の大学の顔なじみは西村レイカ(アニメでは別の大学にいる)と遠藤くん(ゲストキャラクターの項目を参照)である。クラウンの下にルナが操るセーラー戦士たちの秘密基地がある事については、もちろん元基は全く知らない(ただし漫画版第二部でバレる)。家族は父と妹の宇奈月が確認されている。また、このクラウンは実際の麻布十番ではパチンコ屋であり、現在は閉店。跡地はマクドナルド麻布十番店となっている。
実写版ではオタクの亀愛好家で、木野まことに好意を持っている。
宇奈月ちゃん(古幡 宇奈月)
声優:遠藤みやこ
元基お兄さんの妹。ゲームセンター2階(アニメ版、原作ではゲーセンと共営)のフルーツパーラー「クラウン」でバイトをしている、レイと同じT・A女学院の女子高生。セーラー戦士達(特にまこと)と仲良し。
火野宮司
声優:西村知道
レイの母方の祖父で、火川神社の宮司。かなりブッとんだイケてる爺ちゃんで、特に美人に目が無い。多忙な親に変わってレイの面倒を見てきた存在。
アニメ30話で、藍色の虹水晶の所持者(ただしR以降はこの設定はオミットされている)だと判明する。レイの祖父らしく優れた神通力を持ち、一度は虹水晶を狙ってやってきたゾイサイトを追い返すが、その余波で一時は精神が不安定になり、妖魔にされた後でムーンヒーリングエスカレーションを受けて直った。
原作にもちょっとだけ登場するが、キャラクターデザインが髪の毛がふさふさのダンディな老人なので、アニメ版の禿頭で三枚目の小柄な老人とは印象が全く違っている。
熊田 雄一郎
声優:島田敏
アニメ30話で初登場した長髪の青年。無銭旅行中に野宿していた火川神社でレイに一目惚れし、それがきっかけでレイの祖父に弟子入りして、火川神社で働く事となった。実は別荘を持つほどの金持ちのお坊ちゃま。初登場でいきなりレイをかばって妖魔に立ち向かってみたり、対トデーン戦では「あずさ2号」を歌ったりと、レイの為に様々な場所で意外な活躍をする。レイに惚れるという無謀さと彼女の為に体さえ張る純情さが醸し出す憎めないコミカルさが一定の人気の獲得に至り、R以降のシリーズでも忘れた頃に登場して活躍する人気脇役となった。原作には登場しない。
西村 レイカ
声優:深見梨加
元基お兄さんの恋人。青の虹水晶を持つ(ただしR以降はこの設定はオミットされている)。工業大学のエリート学生であり、『人類発生の原点』を研究する為にアフリカへ旅立つ。アニメ29話で急に登場して、うさぎ達をヤキモチさせた。後にSupersに再登場して、アマゾントリオのタイガース・アイに襲われる。
なお原作にも逆輸入されたキャラクターで、第1部では遠藤(になりすました衛)に宝石に関する薀蓄を教えたり、第3部ではKO大学(元基お兄さんも在籍している)の同級生のせつなと会話したりするシーンがあり、アニメ版に比べると扱いが良くなっている。ちなみに著者がキャラクター設定集で描いた彼女の初期設定は「近所のおたくな女子大生」となっている。
更科 琴乃
T・A女学院超常現象研究部の部長。名前の由来はうさぎの声優役である三石琴乃から。レイが連れ去られた時、レイの事を心配していた。アニメ未登場。
浅沼 一等
声優:中井和哉
原作では元麻生中学の1年生で、衛とまこと(学校は違うが)の後輩。衛の事をすごく尊敬している。アニメではセーラースターズ編のゲストだった。

ゲストキャラクター[編集]

ダイヤ王女
声優:伊藤美紀
アニメでは22話に登場するダイヤモンド王国の王女で、眼鏡を取ると実は美少女である。ネフライトの分身に取り憑かれるが、セーラームーンによって分身は祓われた。原作にもアニメと同様の設定でD国の王女として登場する。
クレーンの丈
声優:大倉正章
アニメ25話に登場する、麻府十番近辺のゲームセンターを荒らす凄腕のクレーンゲーマー。念動能力者(サイコキノ)であり、赤色の虹水晶を持つ。木野まことの「センパイにそっくりな人」第一号だが、「デカい女は嫌いだ」とあえなく彼女をそでにしている。ちなみに彼のキャラクターデザインは著者の読み切り短編の『7月(ジュライ)マーマレード・バースデー』(短編集『ミス・レイン』に収録)の登場人物から流用されている。
牧師さん
声優:梅津秀行
アニメ26話に登場する、横浜にある教会の牧師。ネフライト(三條院)を喪ったなるを元気付けた。オレンジの虹水晶を持つ。普段は英語が混じった喋り方をするが、妖魔化すると名古屋弁が出る。
浦和 良
声優:太田真一郎
アニメ27話で初登場する。十番中学校の転校生で、亜美のクラスメイト。塾の模試で偶然、隣席となった亜美に惹かれた少年。優れた予知能力者(プレコグ)の為、程度の大小に関わらず様々な未来を予知できる。一度は偶発的にその能力で学年テストにおいて亜美を抜いて一位になった。持っている虹水晶の色は黄色。彼は自分の妖魔としての覚醒と亜美の死の未来を見た為に、亜美に対して妖魔として覚醒した時には自分を躊躇わずに殺すように請うが、逆に希望を捨てずに自分の力で自分の望む未来を作っていくように亜美に諭される。一件が片付いた後、親の都合で再び転校する事になり、別れ際に亜美本人から『自分(亜美)の生写真』を手渡される。それ以来、亜美にとっては最も親しい異性の友人となる。
後にアニメ41話でダーク・キングダムが『伝説の最強妖魔』を復活させようとしていた時も予知能力でいち早くこれを察知して、セーラー戦士達に危機を伝えた。最後の登場はアニメ45話のDDガールズとの戦いで亜美の見た幻想の中で姿を見せていた。
しかし、彼の存在が亜美ファンを怒らせてしまったので「アニメ版セーラームーン史上で最も反感を買った脇役」とか「制作側がうさぎ以外のセーラー戦士に明確な彼氏キャラを設定できなかった原因の一つ」として有名になり、R以降のシリーズ内では存在しなかったキャラにされている。その一方で『セーラームーン』を一般少女向けに「恋愛漫画」として捉える、本来の作品購読対象者に近いファンにはそれなりに隠れた人気キャラクターでもあった。SFC版のRPGゲームでは唯一の貴重な再登場を果たしている。原作には登場しない。
夢野 ユメミ
声優:渕崎ゆり子
アニメ28話に登場する、『恋人が幸せになれる絵』や『両思いになれる絵』を描く画家。自分の容姿にコンプレックスを持っており、それまで出していた自画像はまるでお姫様のような似ても似つかぬ美人画だった。衛とうさぎをモデルに絵を描いたが、前世の記憶が影響している為か、彼女が描いた二人の絵はプリンス・エンディミオンとプリンセス・セレニティの恋物語となっていた。その後、衛とうさぎに励まされて自らのコンプレックスから開放される事になる。持っている虹水晶の色は緑色。
レッドバトラー
声優:安西正弘
アニメ31話に登場する、ネコの縄張り争いに巻き込まれたルナをタキシード仮面ばりに(しかもテーマソング付きでバラの代わりに魚の骨を使い)助けたデブ猫。この近くにある小原家の娘の杏の飼い猫。紫色の虹水晶を持つ。ルナに好意を寄せていたが、ルナ自身はヒキ気味であった。妖魔として覚醒してもルナへの想いは変わらず、足を滑らせて落下したルナを助けるという行動をとった。なお、レッドバトラーの由来は『風と共に去りぬ』のレット・バトラーから来ている。
小原 杏
声優:嶋方淳子
同じく31話に登場する、レッドバトラーの飼い主の幼女。当初セーラー戦士たちやゾイサイトは彼女が虹水晶の持ち主だと勘違いしていた。ちなみに母親の名は美々(設定のみで、劇中には登場しない)。やはり、名前の由来は『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラとヴィヴィアン・リーから来ている。
レッドマン
声優:?
アニメ32話に登場する、子供ショーに出演していたヒーロー。ゾイサイトの手違いで妖魔アカンに変身させられてしまう。
ローズ夫人
声優:川浪葉子
アニメ37話に登場するイギリスの貴婦人。クンツァイトの手で妖魔シャコーカイに変えられて、セーラー戦士たちを捜すためにプリンセス・セミナーを主催する。
山本 冴子
声優:佐々木優子
アニメ38話に登場するスキーインストラクターで「ムーンプリンセスコンテスト」の優勝者だった過去を持つ。クンツァイトの手で妖魔ブリザーに変えられて、セーラー戦士たちを捜すためにスキー教室を開く。
カタリナ
声優:三田ゆう子
アニメ42話に登場するイギリスの婦人警官で、美奈子がイギリスで暮らしていた頃に知り合った。美奈子の男友達だったアランと結ばれる。クンツァイトの手で妖魔パピヨンに変えられてしまうが、セーラームーンによって救われる。原作と『コードネームはセーラーV』には登場しない。
アラン
声優:難波圭一
同じくアニメ42話に登場する美奈子の男友達で、カタリナの彼氏。劇中では美奈子の回想シーンに登場するのみだが、アニメ65話にも彼の名前が登場する。原作と『コードネームはセーラーV』には登場しない。
朝比奈 ナナ
声優:遠藤みやこ
アニメ43話に登場するフリージャーナリストで、クンツァイトの手で妖魔オニワバンダナに変えられてしまう。ちなみに妖魔にされていた時は「セーラー戦士たちが険悪な関係にある」のが、実はセーラー戦士たちの仕組んだ芝居である事に気づかなかった。
遠藤くん
原作での古幡元基の親友だが、クイン・ベリルの手でエンディミオンになった衛に消滅させられて摩り替わられてしまう。アニメ未登場。
湖の妖怪
アニメ40話に登場した蛇体の妖怪。天女伝説の残る湖に封じられていたが、タキシード仮面が誤って目覚めさせてしまった。元は人間の女性だったが、自分の慕っていた男性が天女と恋仲になったのを見て彼らに嫉妬し、その嫉妬から妖怪化し、湖に封印されてしまう。人間だった頃の心は殆ど失われ嫉妬だけで動いており、ひたすら「返せ」と口にしていた。最後はセーラームーンのムーン・ヒーリング・エスカレーションで嫉妬の心を浄化され、人間に戻って昇天していった。
余談だが、この妖怪のエピソードは「過去にセレニティ・エンディミオン・ベリルの三人の間に起こった因果」と「ベリルがなぜメタリアに取り憑かれたか」を示す伏線になっていたと思われる(「叶わぬ恋をしていた点」と「恋敵への嫉妬で悪に染まった点」がベリルと共通している)。
因みにSFCで発売されたRPG版では「ラディナ」という名前で登場している。

セーラー戦士が戦ってきた敵たち[編集]

多くのキャラクターのネーミングは、鉱物・岩石・元素などの名前から来ている(対するセーラー戦士達は天体名である)。著者が理化学系を学んでいた故であろう。

ダーク・キングダム[編集]

クイン・メタリア
声優:上村典子/演:無し
命名の由来は金属を意味するメタル。ベリルに取り憑いた暗黒の生命体。黒点から生まれた魔王と呼ばれる。
テレビドラマ版では「銀水晶によって増幅されたプリンセスのの心」に設定変更された。
クイン・ベリル
声優:潘恵子/演:杉本彩
命名の由来は鉱物ベリル。ダーク・キングダムを統べる闇の女王。本来の姿は、原作では地球の預言者であった。エンディミオンに密かな叶わぬ恋をしていた事をメタリアにつけこまれて憑依され、四天王を洗脳してダーク・キングダムの司令官となる。原作では月と地球の最終戦争後に転生し、学術調査員(もしくは学者)となって北極圏Dポイントへと調査のため派遣されたが、奇しくもそこはメタリアが封印されていた地点であったため、自身の前世が目覚めるきっかけとなってしまう。アニメ版では彼女の転生後からダーク・キングダム設立までのエピソードは省かれている。
アニメ版での最期は、残りの妖魔全てを吸収した(と、フィルムコミック版では記述がなされていた)メタリアと一体化、スーパーベリルとなってプリンセスに覚醒したうさぎとの決戦に臨む。それは“信じるもの全ての為に己を捧げた者”と“己以外何一つ信じず全てを棄てた者”との闘いであった。絶大なる暗黒のエナジーでうさぎを圧倒するも、斃れて行った四人のセーラー戦士の魂に支えられ極大化したムーン・ヒーリング・エスカレーションの光に呑み込まれ、完全消滅した。
原作での最期はセーラーヴィーナスに剣で貫かれて倒されたが、テレビドラマ版ではジェダイトと共に崩れゆく魔城と運命を共にした。
※PCエンジン版のADVでは、原作やアニメ版と違って、救われている。
黒木 ミオ
演:有紗
テレビドラマ版オリジナルキャラクターで、クイン・ベリルの影(おそらく分身)である少女。表向きはアイドルとして、十番中学校に転入してくる。うさぎと友達になるフリをしながら心理的に追い詰めていくが、彼女の正体をいち早く見破った美奈子によってその企みは阻まれる。最後はエンディミオンとなった衛に倒されたが、「Special Act」でダーク・キングダムの新たな女王として復活。妖魔たちを率いて再びセーラームーン達に戦いを挑み、終盤では自らも巨大な妖魔となってセーラー戦士達と戦った。

ダーク・キングダム四天王[編集]

原作・実写での第1部の反セーラーチーム。原作Act14の表紙でセーラー戦士達と其々ペアとなっている。姿形は人間とほぼ同じだが妖魔であり、若干肌の色が暗く、血の色は草色に近い緑。倒されると光になって消える。

この4人の本来の姿は地球の王子であるプリンス・エンディミオンを慕う配下であった。PCエンジンで発売されたゲームでは、アニメをベースとして、この点を物語に使用している。

テレビドラマ版においてはこの「エンディミオンを慕う配下」という設定をさらに掘り下げていた。

ジェダイト
声優:小野坂昌也/演:増尾遵
命名の由来は翡翠硬玉。四天王の一番手。冷酷な男。実力的には最も低く、末席であるとされる。無能とされることも多い。しかし、アニメにおいてはイレギュラーによらず作戦を成功させており、6話と13話において使用した妖力、タキシード仮面と一撃ながら互角に撃ち合う格闘能力、および6話において最後通告を受けたキュレネの態度、12話において登場した彼を慕うテティスの存在、そして処刑された折のざわめく妖魔の描写などから、決して弱体ではなく他の妖魔とは隔絶した存在であったと思われる。原作では極東支部のリーダーで、土人形の兵を操る。最後はセーラーマーズに倒された。アニメ版ではエナジー集めを使命としていたが、度重なる失敗によりクイン・ベリルに処罰される。どちらにも、ネフライトに見下される台詞がある。原作のAct14の表紙ではレイと一緒。
テレビドラマでは最初の展開は原作・アニメとほぼ同じだが、こちらでは処罰されず、代わりにベリルの力で意思を奪われ彼女に操られることになる。他の四天王と違って前世の記憶を取り戻しても「現在の主はクイン・ベリル様である」との見解を保ち、最終回で魔法的束縛が解けた後もベリルに付き添い、彼女と共に果てた。ドラマの四天王では、彼のみデザインが原作やアニメとほとんど変わらなかった。
ネフライト
声優:森功至/演:松本博之
命名の由来は翡翠の軟玉。四天王の次席的存在。ベリルの意志に逆らっても自分の矜持を貫く。下位の二人と異なり、軍服には赤い肩章がついている。魔の紋章を象徴とする。戦闘能力が高く、剣術と格闘術を併用した戦法に長ける。その威力たるや、相対したゾイサイト配下の妖魔三人娘が三対一で戦いながら圧倒され、死の恐怖を露にするほどである。タキシード仮面とも同格ないしはそれに近い実力であることが、人間体での両者の接触という形で表現されている。占星術の腕前は凄腕といえ、天球儀を黒水晶に作り替える、自身の分身である影を作り出すなど、魔力も強大。これはジェダイトやゾイサイトとの転移の術の発動エフェクトの違いから端的に見て取れる。必殺技としてファイアーソウルに似たスターライト・アタックを持つが、牽制のための技と思われる。直属妖魔にも大柄で戦闘能力の高い者が多く、キャメランのようにセーラー戦士を倒す直前まで追い詰めた強者も存在する。原作では北米支部のリーダーで、最後はセーラージュピターに倒された。アニメでは人間界に屋敷を構えて会社を持ち(骨董商として実際に活動していたことを匂わせる描写もある。)、フェラーリ・テスタロッサを乗り回す青年実業家「三條院正人」として大阪なるに近づいたが、ネフライト仮面としてエナジーを奪ったことがきっかけで次第に彼女を愛するようになる。後にゾイサイトと彼の配下の妖魔三人娘に攫われたなるを助けた事で完全になると想いが通じ合ったが、その直後に妖魔三人娘の攻撃から彼女を庇って致命傷を負ってしまう。最期はなるやセーラー戦士たちに看取られながらなるに嘘をつき続けた事を詫び、そして出会えた事を感謝しながら息絶えた。同じく原作Act14の表紙でまことと一緒である。
テレビドラマでは前世の記憶をほとんど取り戻さないまま。そのためエンディミオンへの忠誠心もほとんど無い。ベリルに捨て駒にされ命を落としかけたが、その結果ベリルの束縛から逃れることになった。一時はベリルへの復讐をもくろんでいたが、元基や素顔のセーラー戦士達の姿に触れるうち、恩讐を捨て人間として生きることを誓った。亜美に対してツンデレな描写がなされていた。デザインは原作やアニメと違って、赤い短髪の上に髪の色と同じ軍服を着ている。
ゾイサイト
声優:難波圭一/演:遠藤嘉人
命名の由来は鉱物の灰レン石。別名タンザナイト。四天王の第三席的存在で、戦闘力ではクンツァイトとネフライトには遠く及ばない。これはタキシード仮面を有利な背後・上空からの攻撃にもかかわらず仕留められなかったこと、作り出す剣がネフライトのそれに比してやや短いなど剣術において端的に現れる。反面奸計に長け、闇討ちを得意としネフライトと対立した折にも直接対決は避け陰謀により陥穽に陥れ葬った。また、タキシード仮面を誘い出すために、偽セーラームーンとなり、廃工場でクレーンで吊されるなど、体を張ったこともある。ベリルを恐れている。ただし魔力に関しては優れているようで、花霞に溶け込むように消える転移の術、幻術など多数の術を操る。火炎を操る術など一部ネフライトに匹敵する術を披露したこともある。原作では欧州支部のリーダー。アニメではゲイで、女性の口調で話す(海外の放映では女性となっていることも)。彼の最後は原作ではセーラーヴィーナスに倒されたが、アニメでは独断専行(タキシード仮面を生け捕りにしろというクイン・ベリルの命令を無視して衛を攻撃し殺そうとした)をクイン・ベリルに見抜かれ処刑され、クンツァイトの腕の中で息を引き取る。物腰は柔らかいが残酷な性格の持ち主。22話などでは典雅な言葉遣いを見せることもある。同じく原作Act14の表紙では亜美と一緒の描写がなされている。
テレビドラマでは原作と同様にセーラーヴィーナスに倒されて、その際にタキシード仮面の姿を見て前世の記憶を取り戻す。その後は力を失ったため、一旦は石の姿に戻っていたが物語後半で復活して、「前世の悲劇を繰り返さないため」にエンディミオン(衛)とセレニティ(うさぎ)の仲を引き裂こうとしたが衛に諭されて思い直す。最期は"銀水晶の妖魔"から身を挺してうさぎを護り、命を落とした。デザインは原作やアニメと形は同じものの、銀髪で白い軍服を着ている。また、クンツァイトと相思相愛と言う設定も無かった。
TVゲームではアクション版でステージボスとして登場する。スーパーファミコン(アクション版)とメガドライブでは“偽セーラームーン”として登場し、倒した後に点滅しながら消える際にゾイサイトの姿が拝める(それに従い、メーターの顔アイコンも変化する)。業務用(アクション版)では最初からゾイサイトの姿で戦い、二度目はクンツァイトとタッグを組んで登場する。
クンツァイト
声優:曽我部和恭/演:窪寺昭
命名の由来は鉱物のリチア輝石。冷徹な男で四天王のリーダー格。四天王の将的位置づけであり、マントを羽織り短靴を履くという他の三人と違う軍服デザインから階級の高さが見て取れる。実力もゾイサイトが罠にかける形でようやく葬ったネフライトを「いつでも消せる」との発言、複数の人間を合体させて一体の妖魔にする、攻撃能力を持った巨大な幻影を作り出す魔力、ネフライトやゾイサイトの作り出す水晶の剣を凌ぐ威力の飛び道具を操る戦闘力など、他の三人を大きく引き離している。原作では中東支部のリーダー。アニメではゲイであり(口調は男)、ゾイサイトと愛し合っている。彼の最後は原作ではベリルに反逆しかけて傀儡化され弱体化したところをセーラー戦士の四人がセーラープラネットアタックで倒したが、アニメではセーラームーンに飛び道具を跳ね返された上にそれを食らって死ぬというマヌケな最期(「意地でもリフレッシュなどとは叫ばんぞーっ!」という台詞がそれに拍車をかけた。ただし、戦闘突入時のセリフなどは十分、四天王の将としての貫禄あるものであった。)だった。原作Act14の表紙では美奈子と一緒で、美奈子がムーンスティックを所持している。原作では、前世において地球に降りて来たプリンセス・セレニティに同行してきたヴィーナスがクンツァイトに対して好意を抱いているような描写もある。また、原作では死後も幻影として現れて、衛に度々助言を行っている。
テレビドラマでは「シン」という人間の青年に転生していたが、ベリルの力によって四天王として覚醒する。四人の中で彼のみが最初から前世の記憶を完璧に有していた。世界を滅ぼすきっかけとなったエンディミオンとセレニティを憎んでおり、また前世を背負って生まれた事そのものを疎んじている。前世に関わる全てを滅ぼし、己も命を絶つつもりでいた。最後はエンディミオンとの決闘の末、破れて散る。デザインは原作やアニメと形は同じものの、黒髪で紫がかった黒い軍服を着ている。またゾイサイトと相思相愛という設定も無かった。
アクション版TVゲームではステージボスとして登場し、スーパーファミコン版では三連続の衝撃波で攻撃し、業務用ではゾイサイトと一緒に攻撃してくる。

妖魔[編集]

毎回セーラー戦士に倒されるザコ敵(特撮における怪人にあたる)の総称。各四天王の部下として人間たちの様々なエナジーを集めて四天王に献上している。アニメ版では各々が固有の名称を持っているが、ドラマ版では持っていない(全員が名無し)。基本は女性型。アニメ版の初期の妖魔は倒されると黒い灰になって風に散ってゆく。以下はアニメ版における記述。

ジェダイト配下の妖魔は人間に化けて(実在の人間に化けた場合は化けた相手とすり代わって)社会に溶け込み、不特定多数の人間からエナジー(生気)を奪っていた。エナジーを奪われた人間は妖魔の言いなりになる。

<代表例>モルガ、キュレネ、ムーリド

ネフライト配下の妖魔はネフライトが占星術によって厳選した人間の使用する道具に彼の手によって魔の紋章に変化して潜み取り憑く事で所有者のエナジーを極限まで高め、根こそぎ奪っていた。エナジーを奪われ続ける人間は人格に変調を来し、目的に対して異常なまでに偏執的になる。

<代表例>ペタソス、ジュモー、カストル&ポルクス

ゾイサイト配下の妖魔はスパイ活動を得意とし、ネフライト存命時に暗躍した。また、ゾイサイトの目的が銀水晶の捜索であった為にエナジー集めは行われていない。

<代表例>ヤシャ、グレーブ&スズラン&ホウセンカ

セーラージュピター登場以降のゾイサイトは前世に妖魔であった存在に施された虹水晶の封印を解いて復活した妖魔を配下とし、セーラー戦士と戦わせた(最強妖魔七人衆の項目を参照)。この段階で虹水晶の奪取と回収がゾイサイトの目的に加わるが、やはりエナジー集めは行われていない。虹水晶が全て出た後、一度だけ普通の人間を妖魔にしている。

<代表例>アカン(生体アーマーを纏った姿の怪人)

クンツァイトはゾイサイトに引き続き、普通の人間を素体として妖魔を創って配下とした。このケースはセーラー戦士を罠にかけて抹殺して、幻の銀水晶を回収する事が目的。エナジー集めは行われていない。

<代表例>シャコウカイ(体の一部がシャコガイになった貴婦人風)、ブリザー(体に雪だるまを付けた怪人)、パピオン(のような姿をした怪人)、オニワバンダナ(頭にバンダナを巻いた女お庭番風)

テティス
声優:伊藤美紀
アニメ12話に登場するベリル直属の妖魔で、ジェダイトに恋焦がれていた為に彼と協力して300組のカップルからエナジーを集めようとした。風貌は人間時の時はストレートロングヘアのスマートな美女で、本性時は赤い瞳しか無い仮面のような顔になる。能力は海水を操ったりする他に、難破船を豪華客船に変えるほどの魔力を有している。名前の由来は同名のギリシア神話の女神だと推測される。劇中では立場の割にはあっけなく倒されたが、ファンの中では人気の高いキャラクターである。
セーラーVに倒された妖魔(仮名)
声優:?
アニメ42話の美奈子の回想に登場した妖魔で、カタリナ(ゲストキャラクターの項目を参照)が追っていた男が変身した。緑色の悪魔のような姿をしている。最後はセーラーVのキックで倒された。余談だが変身の際に男が苦しがる描写があったので、この妖魔は「人間に取り付いていた」と推測される。
最強妖魔七人衆[編集]

アニメ版のみに登場する、銀水晶の力(シルバー・ミレニアム滅亡時には銀水晶が存在したので、彼らの封印はこの後だと推測される)で封印されて、人間(1体だけ例外がいる)に転生した7体の妖魔。最強の名が示すように、その実力はそれまで出てきた他の妖魔たちとは一線を画すとされている。その身に銀水晶の欠片である「虹水晶」を秘めており、これを抜き取られると前世の力が暴走して妖魔として復活してしまう。妖魔状態から元の人間に戻るには、戦いによるエナジー消費とセーラームーンの浄化技「ムーンヒーリングエスカレーション」の両方を必要とし、上手く通用すると「リフレーッシュ!!」と叫びながら浄化される(後に四天王によって妖魔化された人々に対しても使われた)。これによって人間に戻った彼らは虹水晶の力に依らずとも、妖魔化を防げる。また七人衆全員の力を一つに集めると『伝説の最強妖魔』が誕生する。数名は妖魔であった頃の能力の名残として、人間状態でも何らかの超能力を有する。ただし、彼らのキャラモチーフやデザイン性に統一感が無い点は本作の他の敵チーム(ウィッチーズ5セーラーアニマメイツなど)と一線を画し、原作では普通の人間である者が2体もいる設定(その他の項目を参照)は疑問が残る。

ゲーセーン
声優:大倉正章
クレーンの丈が赤色の虹水晶を抜き取られて復活した妖魔で、アーケードゲームのクレーンゲームやモグラ叩きをモチーフとしている機械系の怪人。攻撃時にはレトロゲームにありがちの電子音が鳴る。名前はゲームセンターの略称から。TVゲーム版にも登場していて、SFCで発売されたベルトスクロール版とRPG版、メガドライブで発売されたベルトスクロール版の3作品にザコ敵で登場する。
ボクシー
声優:梅津秀行
牧師さんがオレンジの虹水晶を抜き取られて復活した妖魔で、猛禽の翼と足を持つボクサー姿の怪人。七人衆の中では彼のみ、顔に人間時の面影が残っている。トランクスに装着したゴングを鳴らして戦闘をスタートさせる。装備しているグローブを飛ばして、ロケットパンチを放つ(呼称は「ラブリーパンチ」)。激昂すると名古屋弁が出る。「短髪で薄い口髭の紳士風の顔つきのボクサー」という風貌から『あしたのジョー』のホセ・メンドーサが元ネタだと推測される。
ブンボウ
声優:太田真一郎
浦和良が黄色の虹水晶を抜き取られて復活した妖魔で、定規をデザインした薄緑のボディに両手がディバイダコンパスになっている文房具モチーフの怪物。巨大三角定規を手裏剣として用い、両手のディバイダとコンパスは分離して攻撃の武器となる。TVゲーム版には登場しない。
ビーナ
声優:渕崎ゆり子
夢野ユメミが緑色の虹水晶を抜き取られて復活した妖魔で、天使のような姿をしている。名前の由来はビーナスから来ていると思われる。自らの羽を羽筆に変化させて中空に絵を描き、それを実体化させる能力を持つ。しかし、実際に描くものは岩のみで、それを実体化させて落とすだけ。TVゲーム版には登場しない。
リコウケイダー
声優:深見梨加
西村レイカが青の虹水晶を抜き取られて復活した妖魔で、アンシンメトリーな髪型で冷たい人相の怪人。名前の語源は「理工系だ」から来ている。うさぎをアメーバ呼ばわりして見下した。攻撃の際にはフラスコなどを召喚する。TVゲーム版には登場しない。
ジジ
声優:西村知道
火野宮司が藍色の虹水晶を抜き取られて復活した妖魔で、狛犬のような小鬼。身軽で素早い動きを持つ。レイは変身せずに必死に肉親の情に訴えて元に戻そうとしたのだが、直前に情緒不安定で無茶ばかり言う祖父を叱りつけたのが影響していたのか、結局それは叶わなかった。
バケーネ
声優:安西正弘
レッドバトラーが紫色の虹水晶を抜き取られて復活した妖魔で、巨大で豪奢な化け猫。チタン合金をも切り裂く鋭い爪を持つが、劇中では使わなかった。さらに「バケーネ」という名前も劇中では出てこず、この名前は関連書物などで明らかになった。この妖魔だけ浄化される際「ニャフレーッシュ!!」と叫びながら浄化されている。劇中ではセーラー戦士とのバトルは全く無かったが、ベルトスクロール型TVゲーム(SFC版はエンジェル、業務用はバンプレストから発売された)ではステージボスとして登場する。
DDガールズ[編集]

アニメ版のみに登場する、クイン・ベリル直属の妖魔軍団。北極Dポイントで最大限の力を発揮するため、本拠地の守りの要を担っていた。Dポイントにやってきたセーラー戦士を地の利を生かして圧倒するが、セーラー戦士4人の命を掛けた抵抗により倒される。その結果、相打ちではあるがアニメ版にて唯一「セーラー戦士を倒した敵」であり、「最強の妖魔」と称されることもある。

当時、この5人とセーラー戦士達との戦いでセーラー戦士達が次々と死んでいくのを見て、悲しみや怒りで打ち震えたファンが多く、ある地方ラジオ局アナウンサーは娘が泣いているのを見て、テレビ局に抗議の電話をしている。

名前の由来はC.C.ガールズから。TVゲーム版ではSFCのRPG版とPCエンジンのアドベンチャーに登場する。

DDガールズI(リーダー)
DDガールズの5人のうち、最後まで生き残る。片目を長い金髪で隠した青い肌の妖魔で、一人だけワンピース状の服を着ている(他の四人はビキニ)。必殺技の一つである幻覚を自在に操るが(幻覚はマグマなど本物と同じ高エネルギー体として創り出すことが可能)、セーラーマーキュリーに幻覚の源である宝玉を見破られて破壊される。その後、セーラーマーズと死闘を繰り広げ、瀕死のセーラーマーズによる命を掛けた最後のファイヤーソウルで焼き尽された。
DDガールズII(緑の将)
動きが素早い。長身長髪で緑の肌を持つ妖魔。セーラームーンを襲おうとした時に、セーラーマーズが氷の中から放ったファイヤーソウルにて焼き尽くされた。
DDガールズIII(紅の将)
地中潜行状態からの攻撃が得意。小柄でショートカットで大きな瞳を持つピンクの肌の妖魔。セーラーヴィーナスのクレッセントビームを眉間に直射されて消滅した。
DDガールズIV(紫の将)
放電攻撃を得意とする。紫の肌に灰色のソバージュ長髪の妖魔。触手で捕えたセーラージュピターに対し5人がかりの放電攻撃をしたが、もともと雷を扱うジュピターには効果が薄く、ジュピターの命懸けのシュープリームサンダーの前に逃げ遅れて消滅した。
DDガールズV(橙の将)
放電攻撃を得意とする。黒っぽいオレンジの肌に土色の長髪の妖魔。DDガールズIVと共にセーラージュピターの命懸けの攻撃に逃げ遅れて消滅した。

ダーク・エージェンシー(Aベックス)[編集]

本作の前日談である『コードネームはセーラーV』に登場するダーク・キングダム直属の芸能会社。後に「Aベックス」(エースベックス、エイベックスのパロディ)と会社名称を変更する。

最上A(さいじょう えーす) / ダンブライト
美奈子の前に現れた「怪盗A」と名乗る怪盗キャラのアイドル。だが正体は前世で美奈子と同じ金星の人間「アドニス」だった。ダーク・キングダム四天王直属の部下にしてAベックスの黒幕。本人曰く、運命が一つ違えば美奈子と結ばれる真の恋人となっていたはずの少年。ダンブライトの名前の由来は鉱物のダンブリ石、アドニスの名前の由来はヴィーナス(アプロディテ)に愛された美少年。
前世はゴールデン・キングダムの衛兵でクンツァイトの部下。金星にいた頃よりヴィーナスに想いを寄せていた。だがダーク・キングダムの一件で、その運命と想いは前世でも今生でも粉々に砕かれる。しかしヴィーナスへの想いだけは変わらず、その為にヴィーナスにあえて敵として倒される運命を受け入れ、美奈子の前世覚醒を促した。最期までその矜持を貫き通し、ヴィーナスに使命に生き愛に生きられない運命を予言した。
フローライト
ダーク・エージェンシー社長。当初は自分の配下を使ってエナジーを集めていたが、最後は人気アイドルや人気歌手に擬態させた自分の分身達にエナジーを集めさせていた。名前の由来は蛍石の英語名「フローライト」から。
ナルキッソス(東センパイ)
フローライトの部下で、セーラーVが最初に戦った相手。人間として近づき、美奈子や他の女子生徒に赤いリボンを勧め、エナジーを集めていた。名前の由来は「ナルシズム」の語源となったギリシャ神話の美少年ナルキッソス
プリンセス惏惏
A(エース)ベックスのやり手の女社長。エースと結託して中国を支配しようとしたが、セーラーVを追い詰めたところでAに裏切られる(Aの本来の目的がセーラーV打倒で無い為)。エースが送り込んだ最後の刺客でもある。

魔界樹とエイリアン[編集]

本来なら第1シリーズで終わる予定だった内容が急遽第2シリーズの製作が決定し、そのためアニメが原作に追いつかないように挿入された『セーラームーンR』前半に登場するオリジナルの敵キャラクター。

魔界樹
声優:中西妙子
宇宙をさまよっていた知的生命体。ラストで芽になって、エイルたちと再び宇宙を旅をする事になる。
エイル(銀河星十郎)
声優:緑川光
魔界樹に育てられ、その魔界樹に新鮮なエナジーを供給する為に地球にやってきた生命の末裔の男。地球上ではアンと兄妹という設定。うさぎに一目ぼれする。よく吹いている横笛はカーディアンを召喚する時に使われるが、うさぎのために即興曲を吹いたこともある。
アン(銀河夏美)
声優:冬馬由美
エイルと同じく魔界樹に育てられ地球にやってきた生命の末裔の女。地球上ではエイルと兄妹という設定。衛に一目ぼれする。愛とは奪うものだと信じている。

エイルとアンは二人ともエナジーが不足すると体力が消耗する。この二人の名前の由来は「エイリアン」からと思われる。

カーディアン[編集]

ザコ敵の総称。カードから発生して召喚される女性型宇宙怪物。死に際に「クレンジングー!!」(洗浄)と断末魔をあげる。伝説上の怪物をモチーフにしたものが多いが、例外も多々ある。

<代表例>レーシー、セイレーン、ウトンベリノ

ブラックムーン[編集]

ワイズマン(デス・ファントム)
声優:丸山詠二
ホログラフのような姿で現れ、デマンドたちの前に現れては預言を残していく謎の預言者。原作ではルベウスを除くブラックムーンの上級幹部に力を与えている(邪眼と妖獣の手は元々彼が持っていた力)。
正体は数世紀前に犯罪の芽を生ませた異能犯罪者デス・ファントム。ブラックムーン一族の出ではなく、純粋な人間である。原作の設定によると、彼は本来処刑されるはずだったが、ネオ・クイーン・セレニティは異能力を持っていたが人間であったデス・ファントムを殺すことが出来ず、代わりに苦慮の策として彼を惑星ネメシスへ流刑にした。しかしデス・ファントムはこの一件で地球の人間に憎悪を抱き、死後怨念により惑星ネメシスと一体化して復讐の機会を窺っていた。その後デマンドらブラックムーン一族を唆してクリスタル・トーキョーを襲撃、街に甚大な被害を与えた。アニメではブラックムーン一族を利用してクリスタル・トーキョーを襲撃しただけでなく、未来と過去の世界を同時に崩壊させて地球そのものを崩壊させようと企んでいた。
ブラックレディ
声優:荒木香恵
ワイズマンによって洗脳されたちびうさ。闇の力によって急成長して大人の姿になっており、黒いドレスを纏う。ちびうさだった時と同じようにルナPボールを使うことができ、ルナPボールを様々な道具に変化させて攻撃する(この時のルナPボールは額の三日月のマークがブラックムーンの紋章と同じ上下逆の黒い三日月になっていた)。原作ではプルートの犠牲による影響で邪気が祓われ、その際にセーラーちびムーンとして覚醒する。
アニメではうさぎと衛の呼びかけによって邪気が祓われたが、戦士としての覚醒までにはいたらなかった。
SFCのRPGゲーム「美少女戦士セーラームーン Another Story」ではヘル・デスティニーによって運命を変えられ、アプスーの手下となってセーラー戦士達の前に現れる。

上級幹部[編集]

プリンス・デマンド
声優:塩沢兼人
命名の由来は鉱物ダイアモンド。銀髪と白い服が特徴の男性。クリスタル・トーキョー襲撃以来、ネオ・クイーン・セレニティに叶わぬ恋をしており、彼女を手に入れるためにネオ・クイーン・セレニティの過去の姿であるうさぎを狙っていた。ワイズマンによって邪眼の力を与えられている。
原作では破滅願望の為に戦っており、後にワイズマンに操られてセーラー戦士達と戦ったが、実は邪眼で洗脳を防いでおり、途中でワイズマンに刃向った。その課程でワイズマンに操られた弟サフィールをやむなく手に掛け、ワイズマンにも攻撃を加えたが、直後ワイズマンの正体と本当の目的を知り、自分達がワイズマンに利用されていたことを知ってしまう。全てを知ったデマンドはブラックレディや洗脳したタキシード仮面を利用して未来と過去の二つの時代の銀水晶を奪い、二つの銀水晶を接触させて未来と過去の世界を同時に滅ぼそうとしたが、セーラー戦士に阻まれ失敗。最期はセーラームーンとタキシード仮面によって倒された。
アニメではクリスタル・トーキョーを襲撃した理由が原作と異なっており、クリスタル・トーキョーが惑星ネメシスの住人であるブラックムーン一族を苦しめる元凶と見なして攻撃を仕掛けてきた。この攻撃の際にネオ・クイーン・セレニティに一目惚れし、彼女の過去の姿であるセーラームーン(うさぎ)を手に入れようとする(一時は自分の根城まで攫う事に成功したが、タキシード仮面が救出に来たため失敗した)。後にセーラー戦士達が十番街に打ち込まれた邪黒水晶の内部に突入した際、罠を仕掛けてセーラームーンを仲間から引き離し、今度は邪眼の力で彼女を操り自分のものにしようとするが再び失敗。その後、ムーンの説得でワイズマンの真意を知ることになり、弟の仇を討つべくその場に現れたワイズマンと戦う。最期はワイズマンの攻撃からセーラームーンを庇って絶命した。
蒼のサフィール
声優:柏倉つとむ
デマンドの弟。命名の由来は鉱物サファイアの語源となったラテン語の「青(Sapphirus)」。原作ではドロイド製作の事しか頭に無い狂人で、ヴェネティとアクアティキという完成体のドロイドを作り出して、彼女達を従えている。後にワイズマンの傀儡となって妖獣の手を与えられ、デマンドに襲い掛かるも返り討ちにされて殺された。
アニメでは設定が大幅に変更されており、新たにあやかしの四姉妹の長女ペッツの元恋人という設定が追加されている。性格も穏やかで兄思いになっており、その性格ゆえに兄がセーラームーンに心を奪われていることを快く思っていなかった。後にワイズマンの真意を知って逃亡し、傷つき倒れていたところをかつての恋人だったペッツに助けられる。その後、十番街に現れたデマンドにワイズマンの真意を伝えようとするが、その矢先にデマンドの目の前でワイズマンの攻撃を受け、命を落とした。
紅のルベウス
声優:高木渉
命名の由来は鉱物ルビーの語源となったラテン語の「赤(Rybeus)」。真っ赤な髪が特徴の男性。熱血系の人物に見えるが性格は冷淡。原作では上級幹部の中で唯一ワイズマンによって力を与えられておらず、無駄死にを嫌って戦線離脱を図った所をワイズマンに殺された。
アニメでは原作よりも冷淡な性格で、後述のあやかしの四姉妹を捨て駒としてしか見なしていなかった。その後、度重なる失敗によって十番街攻略の役目を外される事をエスメロードから知らされ、ちびうさと銀水晶を始末するためにムーン以外のセーラー戦士を人質にとってセーラームーンを空中要塞(巨大なUFO)におびき出す。しかし結局セーラームーンとの戦いには敗れ、要塞は崩壊を始めてしまう。それでもセーラー戦士達を道連れにして名誉を護ろうとしていたが、セーラー戦士とちびうさはセーラーテレポートで脱出。最期はエスメロードに助けを求めるも見限られてしまい、要塞もろとも宇宙の塵となった。
翠のエスメロード
声優:小山茉美
上級幹部の紅一点。命名の由来は鉱物エメラルドの語源となったラテン語の「緑色の石(Esmeralda)」。緑色の長い髪とジュリアナ扇子(原作では持っていない)が特徴の女性。原作ではワイズマンから妖獣の手を与えられていて、ネメシスに入ってきたセーラームーンにこれで攻撃するが、あっけなく倒された。
アニメでは高飛車な性格で高笑いが特徴的で、自分のことを最強にして最高の美女と断言している。自らをモデルにしたダルクヘンジについて、製作したサフィールには悪趣味と評される。デマンドに片想いしていたが、その想い故に彼が想いを寄せるうさぎに嫉妬しており、デマンドがうさぎを攫った際にはデマンドが逃げようとするタキシード仮面とうさぎの足止めをしようとするのを妨害した(サフィールの台詞でそのことが示唆されている)。後にその嫉妬からワイズマンと手を組もうとするが、偽りの未来を見せられてそそのかされ、ドラゴンの姿に変えられてしまう。最後はセーラー戦士に倒され、その際に魂が消滅する趣旨の描写がなされた。

あやかしの四姉妹[編集]

紅のルベウスの配下・第2部での反セーラーチーム

※この4人は、アニメでは後にそれぞれ1人ずつ別々に浄化されて、今は人間として生活している。ちなみに生活の糧は化粧品の販売(SFCのRPGゲームでは再び敵になってセーラー戦士に倒されてしまう。原作では単なる敵キャラクターでセーラームーンに全員倒された)。ブラックムーン時代から化粧品は必需品。浄化される前は仲が悪く、ルベウスのUFOの中では互いに背を向けて鏡を見ていることが多かったが、人間になった後では仲良し姉妹に変わった。

嵐(トルネード)のペッツ
声優:緒方恵美
四姉妹の長女。電撃を操る力を持つ。黒い電撃を放つダルクサンダーが必殺技。原作では妹達の仇をとろうとして、三番目に倒された。
アニメではカラベラスとコンビを組んで行動することが多かった。未来で振られたショックで男嫌いになったという噂があったが、本当はサフィールのことが好きだった。後にルベウスに与えられたスティックに操られてセーラー戦士だけでなく妹たちまで攻撃してしまうが、セーラー戦士達によって助けられる。その後ルベウスに見放され、スティックの力によって空いた次元の裂け目に吸い込まれかけたところを妹達に助けられたことで彼女たちと和解し、カラベラスと共にセーラームーンに浄化してもらい人間となった。物語の終盤でワイズマンの真意を知って逃げてきたサフィールと再会し、ワイズマンに攻撃され負傷した彼を介抱する。兄・デマンドを説得しに行ったサフィールの帰りを待っていたが、二人がまた会うことはなかった。命名の由来は鉱物ペッツ鉱
霊媒(ミディアム)のカラベラス
声優:平松晶子
四姉妹の次女。鞭を武器として戦う。ダルクビュートが必殺技。原作ではルベウスと恋愛関係にあり、霊能力を持っていた。四姉妹の中で最後まで生き残り、テレビに出演してチャネリングまでしている。この時に姉と妹達の仇を討とうと、召喚した彼女たちの魂と共に戦い、最後に倒された。
アニメではペッツと共に行動しており、後に姉がルベウスから渡されたスティックで操られて自分に攻撃を加えた際、セーラームーンに気遣ってもらったことで目が覚める。その後は妹達と和解し、ペッツと共にセーラームーンに浄化してもらい人間となった。四人の中では明るい性格で、お店の店員になることが得意。命名の由来は鉱物カラベラス鉱
振り子(ペンジュラム)のベルチェ
声優:天野由梨
姉妹の三女。水を操る力を持つ。周囲を凍結させるダルクウォーターが必殺技。プロのダウザーで亜美と同じくチェスの名手。原作では二番目に倒された。
アニメでは亜美とチェスの勝負をしたが、ダウジングはしていない。セーラー戦士をぎりぎりまで追い詰めたが、タキシード仮面の介入により作戦は失敗。その直後、姉達にも見捨てられたことで自暴自棄になり、自分ごと周囲を凍結させようとするがコーアンの説得によって立ち直り、セーラームーンに浄化してもらい人間となった。おっとりとした話し方が特徴だが、浄化される前の性格では計算高い所が見受けられた。命名の由来は鉱物ベルチェ鉱
同感(シンパシア)のコーアン
声優:山崎和佳奈
姉妹の末っ子。炎を操る力を持つ。青白い炎ダルクファイヤーが必殺技。原作では預言能力を持ち、黒月紅安(くろづき こうあん)と名乗ってT.A女学院に潜入し、最初に倒された。
アニメ版でもセーラー戦士の前に最初に現れた。彼女が出てくる回は火川神社を舞台にした話が多く、レイの祖父や雄一郎とも会っている。一途な性格でルベウスに片思いしていたが、度重なる失敗によりルベウスに見捨てられ、更にルベウスから自分が捨て駒だったことを聞かされていたことで自暴自棄になってしまう。だがセーラーマーズの説得によって救われ、セーラームーンに銀水晶の力で浄化してもらい人間となった。命名の由来は鉱物紅安鉱

人造宝石ブラザーズ(ブールブラザーズ)[編集]

翠のエスメロードの配下であり、二人とも原作ではタキシード仮面の必殺技によって倒された。アニメでは最強のダルクヘンジの番人として、エスメロードと一緒に十番小学校を襲う役で登場し、最後はセーラームーンに倒された。

キラル
声優:江原正士
水色の長髪に色白の肌の男の姿をしている。
名前の由来は化学用語。光学異性体を持つ、分子や鉱物結晶の構造。
アキラル
声優:置鮎龍太郎
キラルと瓜二つの容貌だが、こちらは対照的に紫の長髪に褐色の肌の男の姿をしている。
名前の由来は光学異性体を持たない、分子や鉱物結晶の構造。

ドロイド[編集]

ザコ敵の総称。ブラックムーン配下の怪人。原作では単に人間に化けて潜入するだけの戦闘員だったが、アニメではあやかしの四姉妹やエスメロードに操られる女性型怪人である。邪黒水晶から生まれていて、最期は各々固有の断末魔を叫び、邪黒水晶が効力を失って全身が灰化する。初期の妖魔に比べてデザインが可愛らしく、美形度もアップしている。

<代表例>アツゲッショ、ニパス、ダンブル、風雷鬼、ジャーマネン、ウデリング

ヴェネティ&アクアティキ
蒼のサフィールの配下の完成品ドロイドで、エクトプラズムのような姿をしている。最後はセーラームーンの再覚醒と同時に消滅した。アニメ未登場。
ジャーコック
声優:江川央生
アニメ75話に登場した死神風の魔物。ちびうさの夢の中に現れて、彼女の心を蝕んでいた。その正体はワイズマンがダーク・パワーで作り出した分身なので、厳密にはドロイドではない。

デスバスターズ[編集]

師ファラオ90〔マスターファラオナインティ〕
タウ星系の生命体。原作では意志がありセリフもあったが、アニメでは単なるエネルギーの集合体として扱われている。
原作ではセーラーサターンによって異空間へ道連れにされた後セーラープルートに封印される。アニメではサターンによって倒され、四散消滅した。
ミストレス9
声優:皆口裕子
土萠ほたる(セーラーサターン)の体に巣食うダイモーンでファラオ90に仕える巫女のような存在。
原作ではほたるの魂が離れた後にあまりにグロテスクな姿を見せた後、サターン復活の影響で体が粉砕、消滅した。
アニメでは同作でのキーワードとなった「沈黙のメシア」そのものであるが、ほたるの父や友を想う精神力に敗れてその存在が消滅する。
土萠創一(教授)
声優:神谷明
ほたるの父でダイモーンの超生物の研究者であり、無限学園の理事長。正体は異次元生物ゲルマトイド。命名の由来は不明(ゲルマトイドという鉱物は存在しない。ゲルマン鉱(ゲルマナイト)という鉱物は存在する)。
原作ではほたるを己の研究のためにサイボーグ化し自分自身も超生物化するという、土萠の歪んだ心に似合った醜い成れの果てで、スーパーセーラームーンによって粉砕される。
アニメでは無限学園理事長の設定は同じだが、普通の遺伝子工学の科学者に変更。こちらはダイモーンの卵が研究所の事故の際、ほたるの命と引き換えという条件で土萠に憑依したという設定になっている。後に憑依していたダイモーンの卵はウラヌスやネプチューンと戦う際に分離して、最後はウラヌスのスペースソードで串刺しにされて砕け散った。その後、土萠本人は卵が分離したため正気に戻って助かったが憑依されていた間の記憶が欠落する。スターズの第1話にも登場している。
カオリナイト
声優:上村典子
本来は土萠の助手で秘術師(マグス)の最高位にいて、普段はカオリを名乗る。命名の由来は陶芸に用いる鉱物、カオリナイトから。
原作では落雷が直撃したときにダイモーンの卵が憑依する。度重なる失敗への嫌味を言う土萠に対して、自分の苦労を知らず苛ついていた。ミストレス9出現の焦りからウィッチーズ5を復活させて汚名返上のチャンスをうかがっていたが、結局スーパーセーラームーンに倒される。
アニメ版ではウラヌスによって一度倒されたが復活、こちらは土萠の事を本当に愛していた。沈黙のメシア(ミストレス9)復活のためにちびうさを捕えたが、その後復活したミストレス9によって粛清される。

ウィッチーズ5[編集]

カオリナイトの部下で無限学園の各教室を担当している五人の魔女。第3部での反セーラーチーム。原作では彼女らは人造人間(あるいは改造人間)であると示唆される、土萌教授のセリフがある。アニメではセーラー戦士に倒されるごとに扉に書かれた「Witches5」の数字が減らされていた。原作ではムーンや外系戦士に倒されたのだが(後にカオリナイトの呪術によって復活)、アニメでは仲間同士の裏切りや自滅などに変わっている。

ユージアル
声優:川村万梨阿
普段は有村ゆう子として哲学クラスと礼儀作法部を担当する。原作では炎を操る武闘家だが、アニメではファイヤーバスターなる武器を携帯して、標的のいる場所まで白のライトバン(ルーフに拡声器付)で乗り付けて、ブラックスター銃でターゲットから純な心を取り出していた。ファイヤーバスターおよびファイヤーバスターⅡの威力は、セーラームーンの必殺技を破るほどであった。原作ではセーラーマーズの攻撃を受けてメデューサに酷似した姿に変身した後、通常形態のムーンによって倒され、他の仲間から「ウイッチーズ5を語る資格無し」と酷評される。
アニメではタリスマンの持ち主がはるかとみちるであることを突き止めて一度は2人からタリスマンを奪うが、せつなによって2人のタリスマンを奪い返され、更にその直後に3つのタリスマンに反応して現れた聖杯を奪おうとするも先にセーラームーンが聖杯を手にしたため失敗、最期は彼女の事を「カタツムリ女」とバカにしていたミメットの謀略に遭い行方不明となる。命名の由来は鉱物のユージアル石。
ミメット
声優:かないみか
普段は芸能クラス担当のアイドル羽生美々として活躍する。アニメ版114話では美奈子と同じオーディションに出場するが、2人とも落選する。チャームバスターが必殺技。原作ではネプチューンのアシストの後、ウラヌスによって直接倒される。
アニメでは鵜を連想させるダイモ-ンを使って、沈黙のメシア覚醒のために必要なピュアな心を集めようとしていた。テルルの仕事を奪い、ユージアルの遺した装置によってテレビ画像から攻撃しようとするも、逆に装置の欠点を知るテルルによってテレビの中に永遠に閉じ込められてしまう。命名は鉱物のミメタイトから。
テルル
声優:本多知恵子
普段は照野留々としてフィジカル(体力)クラスと植物園の担当で自分が開発した『テルルン』で聖体(オスティー。アニメにおけるピュアな心)をとる。原作ではレベル404のランクを持つ。必殺技はマンドラゴラバスター。原作ではちびムーンの攻撃によって怪物に変身した後、プルートの必殺技によって4番目に倒される。
アニメではテルルンの強化型・ハイパーテルルンでセーラー戦士達を苦しめるも、タキシード仮面のバラ攻撃の余波でそのハイパーテルルンに捕まってしまい、自爆に巻き込まれ死亡。
ビリユイ
声優:鷹森淑乃
普段はサイエンスクラス担当の美堂ゆいという名の成績優秀の学生としてナノロボット(ナノマシン)を使って聖体(オスティー。アニメにおけるピュアな心)を集める。原作ではレベル202のランクを持つ。必殺技はモザイクバスター。原作ではウラヌスのスペースソードによって配下のダイモーンともども真っ二つにされ、死後テルルに中途半端と評される。
アニメでは模擬試験を利用してピュアな心を大量に集めようとしたが失敗。腕に装備されているナノロボット制御装置にスーパーセーラームーンの必殺技が当たり、その影響でナノロボットを制御できなくなり自滅する。命名は鉱物のヴィリュイ石から。
シプリン
声優:渕崎ゆり子
ウィッチーズ5最後の戦士で、魔女養成プロフェッショナルクラスを担当。リボンバスターという悪の心を増大させる魔法を持ち、それを含んだに乗じて町中の人たちを混乱に陥れたが、アニメではクライマックスが近かったせいか、ピュアな心の大量搾取(未遂)以外あまり目立った活躍は無かった。アニメでのイメージカラーは青(群青色)。命名は鉱物のシポリンから。
プチロル
声優:笠原留美
シプリンの双子の妹で、普段は姉の影に隠れている。二人とも原作ではリボンバスターで四守護戦士と外部太陽系三戦士とを敵対させたが、「皆の心を一つに」と訴えかけたムーンによって聖杯が発動し、その余波で誕生したスーパーセーラームーンによって2人とも倒された。アニメではムーン&守護戦士達の連係プレーで相討ちという最期を遂げる。アニメでのイメージカラーは赤(紅色)。命名は鉱物の斜プチロル沸石から。

ダイモーン[編集]

ザコ敵の総称。デスバスターズ配下の女性型怪人。セーラームーンの「ムーン・スパイラル・ハート・アタック」で倒された際に「ラーブリー!!」と特徴的な断末魔をあげ、後ろ向きに倒れて消滅する(スーパーセーラームーンの「レインボー・ムーン・ハート・エイク」で倒された際は、「ラブラブリー!!」と断末魔をあげる)。本来はタウ星系の住人。卵の形をとっている。ダイモーン(Daimon)とはギリシア語で「精霊」で、英語のデーモンの起源である。原作ではグロテスクなモンスターで聖体を抜き取った人間に憑依していたが、アニメでは対象物に卵を植えつけてタリスマンの探索の手伝い(カオリナイト直属・ユージアル直属)や、ファラオ90復活の為のピュアな心の収集(ミメット直属。ミメット直属のダイモーンは名前の上に「う」が付く。鵜飼いのようにピュアな心を飲み込む所から)を行っていた。これまでに比べてセクシャル的な表現が多く(谷間アップ、片乳丸みせ、星型ニプレスなど)アメリカなどでは一部編集されるほどだった。

<代表例>ネコンネル、ダイハート、スカー、トデーン、セニシェンタ、う・チョウテン。

デッドムーン[編集]

ネヘレニア
声優:榊原良子
新月の女王。命名は女神ネヘレニアから。
原作ではプリンセス・セレニティが生まれた際に月の王国の祝賀会に招かれようとしていたが、ふさわしくない人物として一度クイーンによって封印され、その時月の王国に呪いをかける。その際「私たちの源は一つ」とスターズ編への伏線となる発言をしている。その後、復活して衛や銀水晶を手に入れようとしたが、「力は皆の心を一つにして生まれるもの」と悟ったことでエターナルセーラームーンに変身したうさぎによって倒され、残った鏡の残骸も月の光で完全に封じられた。
アニメでは孤独な新月の女王として描かれていて、SuperSで一度は鏡の世界に封印されるが、スターズ前半でギャラクシアにそそのかされて復活して自らの夢の鏡を割って、その破片を世界中にばら撒いた。その一つが衛の目に入ってしまい、これが元で衛は次第に鏡に異様な執着を見せるようになり、遂には鏡の中から現れたネヘレニアにさらわれてしまう。後に衛を救出するためにやってきたセーラー戦士達を捕え、更に遅れて現れたうさぎを倒そうとするが、最終的にエターナルセーラームーンに変身したうさぎによって憎しみの心を浄化された。
ジルコニア
声優:京田尚子
デッドムーンを束ねる老婆。毎回アマゾントリオやアマゾネスカルテットに指示を出してペガサスの宿主を探させる。蝙蝠の羽が生えた眼球のような生物ジルコンが先端にとまっている杖を持つ。実はネヘレニアが作り出した分身である。命名は鉱物のジルコニアから。
ゼノタイム
双子のナイフ投げの名手。原作で未だに変身できない美奈子をスカウトしに来た。命名の由来は鉱物のゼノタイム。アニメ未登場。
ゼオライト
同じくナイフ投げの名手。命名の由来は鉱物のゼオライト。アニメ未登場。

アマゾネス・カルテット[編集]

セーラーカルテットを参照。

「アマゾネス」(及び後述するアマゾントリオの「アマゾン」)は、宝石のアマゾナイト(天河石)に由来。

アマゾントリオ[編集]

アマゾネス・カルテットによって人間に変えられた動物たち。3人ともオカマ口調だが、フィッシュ・アイ以外は女好きである。三人とも一人称は僕。原作では四守護戦士のパワーアップの後に倒されるだけの存在だったが、アニメでは性格を与えられて下級幹部的存在となり、主人公達に微妙に絡んでくる。ペガサスを探し美しい夢を持つ人間を狙う(大抵の場合油断させるために相手を口説く)が、彼ら自身は人間ではないため夢を持っておらず、夢の鏡も持っていない。最終的にはペガサスによって死ぬ間際に人間になれるが、その後は魂だけが残り、ペガサスの森で暮らす事になる。

タイガーズ・アイ
声優:置鮎龍太郎
虎の化身。名前の由来は角閃石の一種、虎目石(タイガーズアイ)から。若い女性の美しい心を狙うのを好むが、ロリコンすれすれの少女も守備範囲に含まれる。美しい夢を持つ人間が若い女性であることが多く、またほかの2人が守備範囲外の人物は相手にしようとしないため、3人の中では最も夢の鏡を覗いた回数が多い(それゆえジルコニアに叱られる回数も一番多い苦労人である)。レムレスを「ちゃん」付けで呼ぶ。武器は鞭。
ホークス・アイ
声優:古川登志夫
鷹の化身。名前の由来は角閃石の一種、鷹目石(青虎目石/ホークスアイ)から。うさぎの母などの年上の女性を標的にするのが好み(俗に言うマダムキラー)だが、ジルコニアの命令でうさぎを狙った事がある(そのときはうさぎに会うなり「ぜんぜん趣味じゃない」と言い放って口説くことを完全に放棄して、いきなり正体を現した)。レムレスを「さん」付けで呼ぶ。鷹の化身ゆえか鳥目なので、映画館など薄暗い場所に入るとほとんど何も見えなくなる。原作では香辛料にうるさいという描写がなされた。またアニメではジルコニアのモノマネをしていた。そのアニメ版ではフィッシュ・アイを守って死んでしまう。武器ではないが攻撃方法は松明を使って火の渦を放つ。
フィッシュ・アイ
声優:石田彰
青い体色のバラハタに似た魚の化身。名前の由来は魚眼石(アポフィライト)から。女装して若い男性に接触する作戦が得意(海外の放映では女性となっていることも)。三人の中で最も声域・容貌ともに女性に近い。レムレスを「くん」付けで呼ぶ。魚の化身であるせいか猫が大の苦手で、彼からはダイアナいわく「美味しそうな匂いがする」らしい。「女には興味がない」と堂々と言い放つオカマ。
アニメでは衛との恋愛感情らしき絡みがあり、その件でベンチで雨に打たれながら座り込んでいた時にうさぎに傘を差し出されて「そんなんじゃ、恋のライバルとして全然役不足(力不足)だぞ」と慰められたことで彼女に心を開き、考えが変わっていった。だが、うさぎの家に上がらせてもらった際に偶然にもちびうさがペガサスと話しているところを見てしまい、彼女がペガサスの宿主であることを知ってしまう。その後、夢の鏡を持たない自分自身に疑問を抱き、アマゾントリオ瓦解の直接の原因を作ることとなった。人参が嫌い。武器はナイフだが、ノーコンである。

レムレス[編集]

ザコ敵の総称。名前の由来は古代ローマ人が信じていた死霊。原作ではまっくろくろすけ(ススワタリ)の様な形だが、アニメでは今までと同じく普通のザコ敵。万華鏡のような幻覚の中で「ステージアウトー!!」(退場)と叫びながら塵と化す。アマゾントリオ直属のレムレスはサーカスで行う曲芸からヒントにしたデザインで、またアマゾネス・カルテット直属のレムレスは名前の上部に「夢食い」、下部に「娘」「野郎」と付き、対象者の夢の鏡を飲み込んで、セーラー戦士達に襲い掛かってくる。

シャドウ・ギャラクティカ[編集]

カオス
ギャラクシーコルドロンに巣食う悪の生命体。カオスはギリシア語の「混沌」(希:Chaos)。原作(星になり損ねた者。今まで戦ってきた敵はカオスの分身で、コルドロンから生まれた星々)とアニメ(ギャラクシアによってその体内に封印される)では、扱われ方が違っている。
セーラーギャラクシア
声優:堀江美都子
ギャラクシーコルドロンの支配者で破壊の戦士。銀河一の破壊力を持つ青金石(サッファー)クリスタルを持つ。原作での必殺技はギャラクティカインフレーションとギャラクティカスーパーストリング。原作ではクズのような星に生まれ孤独に銀河を彷徨ううちにセーラー戦士として覚醒、最強の力を持った星を捜し求めるためにカオスに導かれギャラクシーコルドロンの支配者になった。コルドロンに巣食うカオスとセーラームーンを相討ちさせ、その隙にコルドロンの完全な支配者になろうと画策。そのためムーンの仲間達を次々と攻撃しスターシードを強奪、ムーンが完全に絶望したのを機に計画を実行しようとしたが、カオスの力が強大すぎて失敗に終わる。その後ムーンの遥かな未来を信じる心に触れ、ムーンが力だけではなく本当に自分の捜し求めていた星と悟りながら消滅する。イメージカラーは金色。
アニメでは銀河最強の伝説の戦士としてカオスと戦い、カオスを自らの体中に封印したものの、カオスの邪悪な力が自分の身体を蝕んで行きスターシードまで邪悪になることを恐れ、良心の集合体であるスターシードを放出した(スターシードは後に希望の光=ちびちびに)。その後セーラームーンの呼びかけによって善なる心が再び覚醒、自分の体内のカオスを完全に追い出した後、他の星のスターシードを元の在るべき所へ戻す為に宇宙へと旅立った。
セーラーΦ(ファイ)
ギャラクシアの側近で、ギャラクティカ・パレスの庭園であるスターガーデンの庭師(スターガーデナー)。アニメ未登場。
セーラーΧ(カイ)
同上。原作で火球皇女(セーラー火球)を倒して、逆にムーンに倒される。アニメ未登場。
セーラーレテ
レテ星を守護に持つ、ギャラクティカ・パレスの二重の外堀「砂漠川」の忘却の川の番人の戦士。レテはギリシア神話の冥府の「忘却の河」(希:Lethe)だが、同名の小惑星は存在しない。必殺技はギャラクティカ・ミュソーティス・アルペーストニス。アニメ未登場。
セーラームネモシュネ
ムネモシュネ星を守護に持つ、同じく「砂漠川」の記憶の川の番人の戦士。ムネモシュネは「記憶」の意味のギリシア語・女神(希:mnemosyne)。レテと違い、おとなしい性格。二人ともムーンたちを助けた為に、裏切り者としてスターガーデナーに倒されてしまう。アニメ未登場。

セーラーアニマメイツ[編集]

ギャラクシアの元に仕える戦士団であり、忠誠の印としてブレスレットを嵌めているが彼女らは本物のセーラー戦士ではない。原作とアニメでは、ブレスレットを嵌めている理由が違っている(原作ではギャラクシアのブレスレットに支配され利用されている罪なき者で、功績を挙げればギャラクシアによって真のセーラー戦士になれると信じていた。アニメでは銀河テレビの局員で「本物のセーラー戦士ではない」という設定も存在しない。ギャラクシアの普通の部下)。第5部での反セーラーチーム。

セーラーアイアンマウス
声優:原えりこ
原作ではチュウ星出身のかりそめのセーラー戦士。アイアン(iron)はの英語読み。原作での必殺技はギャラクティカ・クランチ。アニメでの地球名は「根津宙子」で、普段は銀河テレビの局員として生活している。うさぎとセイヤのデートの時にセイヤの正体を突き止めるが、度重なる失敗によりギャラクシアにブレスレットをはずされ消滅した。イメージカラーは白と灰色。
セーラーアルーミナムセイレーン
声優:井上喜久子
原作ではマーメイド星出身のかりそめのセーラー戦士。アルーミナムはアルミニウムの英語読み。セイレーンはギリシャ神話の怪鳥から由来する。原作での必殺技はギャラクティカ・ツナミ。アニメでの地球名は「彩れい子」で、普段の姿は銀河テレビの局員。クロウとは表裏共に同僚で、漫才におけるボケのポジション。緊張するとお腹が空くタイプ。物語の途中でセーラームーンの正体を突き止めるが、こちらも度重なる失敗でギャラクシアにブレスレットをはずされ消滅した。イメージカラーは水色。
セーラーレッドクロウ
声優:鈴鹿千春
原作ではフォボス&ディモスと同じコロニス星出身で、訓練兵時代の同僚。三人目のかりそめのセーラー戦士。レッドは(lead)の英語読み。クロウは英語で「烏」の意。原作での必殺技はギャラクティカ・トルネイド。アニメでの地球名は「烏丸あかね」で、普段の姿は銀河テレビの局員。セイレーンとは表裏共に同僚で、漫才におけるツッコミのポジション。アニマメイツ最強の座をセイレーンと争っていたが、地球でもあまりにマイペースなセイレーンを心配して共に行動。最期はうさぎのスターシード(銀水晶)を奪った直後、ティンにゃんこの裏切りでブレスレットから生成したブラックホールが暴走し、そこに吸い込まれて消滅した。最後の瞬間までセイレーンを気にかけていた。イメージカラーは暗い赤。
セーラーティンにゃんこ
声優:大谷育江
原作ではルナとアルテミスと同じマウ星出身のかりそめのセーラー戦士。ティン(tin)はの英語読み。原作での必殺技はギャラクティカ・パペット。地球名は「鈴にゃん子」。原作での普段の姿は女子高生(リビアからの帰国子女)で、アニメ版とは違い焦りを見せるような性格だった。アニメでの普段の姿は他の三人と同じ銀河テレビ局員(終盤では原作同様女子高生の姿となってうさぎの通う高校に潜入する)。こちらは原作とは違い、非常に陰湿で狡猾な性格で、セイレーンやクロウを小馬鹿にしており、火球皇女出現の一件ではクロウを裏切り彼女が消滅する原因を作った。後にセーラームーンの攻撃で片方のブレスレットが外れ良心が戻り、その影響で心が善悪二つに分裂してしまい、その間で葛藤する。最後はギャラクシアに残ったブレスレットをはずされ消滅してしまった。アニメでのセーラーアニマメイツ最後の戦士。イメージカラーは黒。
セーラーへヴィメタルパピヨン
ヘヴィメタルは重金属の意で(英語:heavy metal)、パピヨン(papillion)はフランス語で「蝶」の意。ギャラクティカ・パレス内の星の墓場の守護者で自称「魂の狩人」。炎を操る原作でのセーラーアニマメイツ最後の戦士だが、ちびうさとセーラーカルテットによって瞬殺される。アニメ未登場。

ファージ[編集]

アニメでのザコ敵の総称。対象者がギャラクシアのブレスレットの力でスターシードを抜かれ、スターシードの輝きを失った(真のスターシードではない)場合、その対象者が黒い蔦のようなものに包まれかりそめのセーラー戦士となる(男女問わずセーラー戦士と化す)。セーラームーンによって浄化される際「ビューティフォー!!」と叫びながら浄化されていく。

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