秋葉原

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秋葉原
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秋葉原(あきはばら、あきばはら)は、東京秋葉原駅周辺、主として東京都千代田区外神田神田佐久間町神田花岡町台東区秋葉原周辺を指す地域名である。

多様な電気・電子関連の機器や部品を取り扱う商店が建ち並ぶ電気街として、日本国内のみならず世界的に知られている。秋葉(あきば)・アキバの略称で呼ばれることも多い。大阪日本橋でんでんタウン大阪府大阪市浪速区)と同様に大規模な電気街が広がっている。

地理[編集]

地理概念的に言う秋葉原とは、東は昭和通り、西は昌平橋通り、南は神田川、北は蔵前橋通りに囲まれた区域、すなわち東京都千代田区外神田・台東区秋葉原を指す(一般に言われる秋葉原はほとんど千代田区にあるが、1969年10月1日に秋葉原駅北端から北へ100メートル程の辺りの台東区側に「秋葉原」の町名が誕生した)。現在、一般的にアキバと言われる場合は秋葉原電気街を指す事が多いが、この場合は更に局限され、秋葉原駅を核として東限はJR線までの中央通り沿いを中心とした地域となる。

JR秋葉原駅には東西に総武本線、南北に東北本線山手線京浜東北線)が通る。秋葉原電気街は秋葉原駅から北西方向を中心としており、住所表示では電気街口前が外神田一丁目、その北の中央通り東側が四丁目、西側が三丁目。メイド喫茶集中地区は外神田三丁目となっている。

地域[編集]

秋葉原
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一般的には「世界有数の電気街」という印象が強いが、「家電量販店がひしめき合っている」「家電品が安く買える」という意味での電気街は、近年徐々に衰退の方向にあり、扱われる機器類にも時代の変遷が色濃く現れている。

なお同じ電気街として秋葉原と比較されることの多い大阪日本橋では「万一他店の方が安かった場合はその店より安くします」と堂々と書いてある店も存在し、定価よりかなり安く買える可能性が高いなど、依然として「安売り家電量販店の街」としてのイメージが存在する。

こういった「安く商品を提供する家電量販店がひしめき合っている」という点では、むしろ東京都内では池袋新宿の量販カメラ店などのほうが目立ち、しかも大型店舗が多く、便利に買い物が出来る。また、「家電品が安く買える」という意味でなら、都市郊外に多数立店する家電量販店チェーンのほうが安い場合も多くなっている。また在庫や店舗保持のコストがかからないインターネット上の通販の方が安価である場合も多い。これに対抗し秋葉原を基点とする商店でも、ネット上での販売に力点を移し始めたところもある。

ただ、一般向けの量販店が通常様々な理由により取り扱わない電子部品を扱う販売店(その殆どは後の闇市時代に創業した、1区画あたり2畳程度の広さの店舗で個人が経営している)は現在でも秋葉原駅近くの総武線ガード下を中心として根強く生き残っており、「秋葉原電気街」の源流は今もなお命脈を保っている。これらの商店では後述するように他では得難い部品も流通している。

電気系部品についての詳細は#電子部品を参照。

これら電気街とは別に、秋葉原では古くはハイファイオーディオアマチュア無線の愛好家、近年ではパソコンマニアたちが集まるサブカルチャーマニアの街という側面が存在する。

20世紀末には、これらのマニアよりも若者向けアニメ・ゲームマニア向けのソフトウェアコンテンツ産業の商品を含む)の取り扱いが活発化し、いわゆるオタクが大挙して集う様になった。21世紀初頭からはマスコミに彼らの存在が頻繁に取り上げられるようになった事を機に街全体がコンテンツ産業の商品を幅広く扱うホビーショップの様相を呈するようになった。この頃より「秋葉原電気街」は「オタクの街・アキバ」として広く知られる様になった。そのオタクの事を一般的には「アキバ系」と呼ばれる。各種グッズを目当てに押し寄せる人々の影響で、さながら観光地の様相も見せ始めた。こと21世紀に入り日本のコンテンツ産業が世界進出に積極的になると、日本国外の観光客らもこれらホビーショップに訪れるまでになっている。

2005年8月24日つくばエクスプレス開業とヨドバシカメラマルチメディアAkibaの開店はそれに拍車を掛け、最近はオタクでは無い普通の人々も身構えることなく、ごく普通に秋葉原を訪れる様になってきた。

しかし、マスコミの興味本位的な取り上げ方や、一般層が向ける奇異な目を嫌ったマニア、及び彼らを顧客とするショップの一部は、近年秋葉原を離れ、秋葉原ほどではないものの、各種グッズを扱う店が比較的多い中野ブロードウェイ周辺地域に流れる動きもある。また、女性向けのアニメ・ゲーム系グッズやコスプレ用品ショップ、ボーイズラブ系同人誌を扱うショップは、男性向けの同種の店が開店しはじめた当初こそいくつかみられたが、のち俗に「乙女ロード(オタク通り)」と呼ばれる、池袋サンシャインシティ西側周辺地域に集中して出店する傾向が見られ、男性向けの店舗主体の秋葉原と棲み分ける格好になっている。

一方で、電気街口北側の駐車場跡(かつての神田市場の跡地)に、産学連携プロジェクトやオフィス機能などを持つ施設、「秋葉原クロスフィールド」が2005年に誕生し、ほぼ同時期にオープンしたヨドバシカメラマルチメディアAkibaと並び、それまでのアキバのイメージとは大きく異なる存在感を放っている。

PC(パソコン)関連商品についての詳細は#パソコン(PC)関連、ホビー系グッズについての詳細は#アニメ・ゲーム・同人誌関連を参照。

冷戦時代は高度な品質の電子部品を買い付けに来る東側社会主義国の外交官の存在などが噂されたこともある。また、外国人向け旅行ガイドギド・ミシュラン日本編(フランス語)にも記載してるが星はなく簡潔な記載のみである。

歴史[編集]

1869年明治2年)暮れの大火を受け、明治天皇の勅命で現在のJR秋葉原駅構内の地に勧請された「鎮火社」を、江戸時代に火防(ひぶせ)の神として広く信仰を集めていた神仏混淆秋葉大権現(あきはだいごんげん)が勧請されたものと誤解した人々が「秋葉様」「秋葉さん」と呼び、火災時には緩衝地帯となるよう空き地とされていた社域を「秋葉の原」「秋葉っ原」と呼んだことに由来する。

鎮火社はいつしか秋葉社となり、1888年(明治21年)日本鉄道が建設していた鉄道線(現在の東北本線)が上野から秋葉原まで延長されるのに伴って移転され、秋葉神社となった。

地名の読み方[編集]

秋葉原

かつては「あきばはら」「あきばっぱら」「あきばがはら」「あきばのはら(秋葉の原)」と呼ばれていたが、秋葉原駅(あきはばらえき)ができて以降「あきはばら」という読みが定着し、後に地名の読みも「あきはばら」が正式なものとされた。ちなみに、「あきはばら」の読みは、秋葉原駅の駅名をつける際、秋葉原の読み方を知らない鉄道官僚が勘違いして付けたことで生まれたものである(同様の例は、他には尾久駅高田馬場駅熊谷駅などがある)。

しかし、日常会話では「あきば」という略称が広く使われていることなどから、現在でも「あきばはら」などと読まれる場合がしばしばある。

なお、秋葉神社がある静岡県浜松市天竜区春野町では、秋葉を「あきは」と呼んでいる。

沿革[編集]

秋葉原
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  • 元々は材木商である「佐久間屋」に由来して「佐久間町」という地名であった。材木商は大火のたびに莫大な利益を上げており、火除けの町秋葉原らしい縁起である。現在でも秋葉原駅東側に「神田佐久間町」、「神田佐久間河岸」という地名が残っている。なお、台東区秋葉原は旗本士宅。
  • 後にこの地に勧請される「鎮火社」を人々が秋葉社と呼んだことから秋葉原(あきばはら、あきばっぱら)と呼ばれるようになる(上記参照)。
  • 1888年 : 秋葉社が松が谷に移転。
  • 1890年 : 日本鉄道の鉄道線(現在の東北本線)が上野から秋葉原まで延長。当初は旅客の扱いは無く、秋葉原貨物取扱所として駅の南を東西に流れる神田川から駅東側に割り堀を引いて水上貨物輸送への窓口となっていた。駅名をつけたとき「あきはばら」と誤植されるが訂正されずに今に至る。
  • 明治中期から大正時代にかけ、秋葉原周辺は鉄道都電など交通の便が良く、そのため、特に卸売業が発達し、秋葉原駅近辺に青果市場も開かれた。
  • 1925年 : 秋葉原駅 - 東京駅間の開業により東北本線が東京駅まで開通。
  • 1932年御茶ノ水駅 - 両国駅間が開業し、秋葉原は乗換駅になった。
  • 1935年 : 神田青果市場が設置される。
  • 1936年 : 鉄道博物館(のちの交通博物館)が東京駅から中央本線万世橋駅(のちに廃止)の駅構内に移転する。
  • 戦前から戦後にかけて : 地下鉄銀座線)・都電・国電と付近で多くの鉄道・軌道路線が立体交差をしていたことから、鉄道・交通に関する子供向け絵本に、未来都市の象徴として秋葉原が描かれることがあった。
  • 1945年第二次世界大戦後 : 神田地区の闇市で当初電機学校(現在の東京電機大学)の学生のために販売していた真空管ラジオ部品など電子部品の店舗が総武本線ガード下に集まって、今日の電気街の基になった。
    • 秋葉原でこの頃に創業した「ムセン」・「無線」と名の付く店鋪は、当時ラジオ販売を主にしていた事からそのような語句を社名としたと言われる。ここでいう「無線」とは大抵ラジオを指し、無線機を扱わない店舗も多かった。無線機器やその部品を扱う商店はかつては巣鴨付近に多かった。その名残で秋葉原で無線機や電子パーツを扱う会社には、巣鴨発祥のものが現在も存在する。
  • 1960年代 : 高度成長と連動する形で、テレビ洗濯機冷蔵庫など家電製品の販売店が多くなり、大阪日本橋でんでんタウンと並んで日本有数の電気街の地位を築く。
  • 1980年代ファミコンの普及に伴って、各種コンピューターゲームソフトを扱う店が増え始め、ゲーム関連の専門店も登場する。
  • 1989年 : 神田青果市場が大田区大田市場)へ移転。跡地は駅前広場・駐車場を経て現在の秋葉原UDXビル・秋葉原クロスフィールドとなる。
  • 1990年代 : 家電製品の郊外型量販チェーンストアの台頭で、家電売り上げが減少。その種の電化製品販売を縮小してパソコン及び関連商品を扱う店が増える。秋葉原の一つの象徴LAOX THE COMPUTER(略称ザ・コン)館が開店した。
  • 1994年頃 : パソコンパーツ(いわゆる「自作PC」の部品)を扱う店舗が増え始める。
  • 1990年代後半 : コンピューターゲームの中で、美少女やアニメを扱ったものに人気が特化していき、秋葉系オタクといわれる存在が注目されはじめる。
  • 1997年7月 : 秋葉原駅前広場を会場にコンピュータ関連展示会「インターネットショーin秋葉原」が開催される。以後2001年まで毎年開催され、1999年からは「AKIBAX」の愛称がつけられるなど、秋葉原の夏の一大イベントとなる。
  • 2000年頃 : メーカー製コンピュータの販売と高級オーディオ機器販売店の規模が縮小し、代わってアニメ同人誌系などの店舗、いわゆる「オタクショップ」が増える。
  • 2002年頃 : 秋葉原駅電気街口周辺にアダルト関連グッズ(AVおとなのおもちゃなど)を販売する、いわゆるアダルトショップが進出。
  • 2002年6月安全で快適な千代田区の生活環境の整備に関する条例(通称千代田区環境保護条例)が制定。秋葉原のほぼ全域が路上禁煙地区に指定された。
  • 2005年8月24日つくばエクスプレス (TX) 秋葉原駅が開業。同時に、同駅東側に車寄せや駅前広場も整備された。
  • 2005年9月16日 : 秋葉原駅構内の、旧貨物駅跡地にヨドバシカメラマルチメディアAkiba・タワーレコード秋葉原店が開店。
  • 2005年10月東京国際映画祭の併催企画として「秋葉原エンタまつり」が開催、以後毎年開催される。
  • 2006年3月9日 : 神田市場の跡地に秋葉原UDXビルが開業。秋葉原クロスフィールドがグランドオープン。
  • 2006年5月14日 : 交通博物館が閉館。博物館は2007年、さいたま市鉄道博物館と改称して移転開館。跡地の今後は未定。
  • 2006年6月2日 : 仮称TX秋葉原駅開発ビルが着工。阪急電鉄がTXを運営する首都圏新都市鉄道から同社の駅周辺の用地を借り受けて建設・運営するターミナルビルである。2008年4月に開業予定。阪急系列のホテルremmがテナントとして入店予定。
  • 2006年10月16日 : 都内で初めての区営有料トイレがJR秋葉原駅にオープンした。
  • 2006年12月22日 : 2002年以降休止していたAKIBAXが「AKIBAX2006」として復活開催。
  • 2006年12月31日 : JR駅ビルにあったアキハバラデパートが閉店。
  • 2007年9月 : 秋葉原の一つの象徴であったLAOX THE COMPUTER(略称ザ・コン)館が完全閉店した。
  • 2007年10月JAPAN国際コンテンツフェスティバルの一環として「Japan Animation Contents Meeting」「ASIAGRAPH」が開催。
  • 2008年6月8日東京・秋葉原の無差別殺傷事が発生。司法解剖の結果を踏まえ警視庁は10日、7人の犠牲者のうち4人はナイフで刺され、3人はトラックに衝突されたために死亡したと発表した。
    • 【ナイフで刺され死亡】調理師(33)▽無職(47)▽東京芸大4年(21)▽会社員(31)
    • 【トラックに衝突され死亡】東京情報大2年(19)▽東京電機大2年(19)▽無職(74)

 

主に販売されている商品[編集]

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前述した通り秋葉原は電器店街として国際的にも知られている街であるが、そこで扱われている商品は時代に合わせて激しく変遷しており、必ずしもエレクトロニクス関連の商品ばかりというわけではない。

電子部品[編集]

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電気街の元祖ともいうべき、戦後のラジオ部品販売(初期には日本軍や米軍からの真空管などの電子部品のみならず、戦車の転輪等の放出品があったという)に由来するもので、派手さこそないものの総武線ガード下を中心にICコンデンサ、電子小物などの販売店が営業中である。これら零細店舗も、事業の発展により部品卸業者として成長し本社機構は近隣のビルに構えてガード下店舗はパイロット店として営業を行っていることも珍しくない。

少々誇張気味ではあるが「ここに無い電子部品は、世界中のどこを探してもない」とまで言われる事もあり、各国の関係者が軍事・諜報活動用途に部品を購入しに訪れるという話や、冷戦時代には東西両陣営の軍事関係者が鉢合わせしたという都市伝説もある。また、部品が一つずつ購入できるので、大学などが実験などに使う部品を調達したり、製造業業者が開発中の商品用のちょっとした部品を秋葉原で調達することも多い。ただし、製造中止となった部品の中で需要の根強い部品(特定型番のゲルマニウムトランジスタなど)については一時期転売目的の業者や個人に買い漁られ、今では入手不可能となったものも存在している。

電子部品に限らず、工具や測定器から線材・ネジ・ケース類・結束用部材などの、電気工作や工事に必要と思われるものは、およそなんでも調達でき、電気・電子関係と目される機器製作においては、ほぼ秋葉原内の店舗を巡るだけで、必要な工具や資材が入手可能である。

家電製品[編集]

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テレビ冷蔵庫洗濯機ステレオなど1960年代 - 1980年代までの秋葉原を象徴する販売品目で、全盛期は南東北北陸東部甲信静岡県辺りまで商圏があったといわれていたが、大手カメラ店や郊外型大手家電量販店チェーンストアが成長した1990年代以降は縮小傾向にある。2005年9月にヨドバシAkibaが開店してからは、秋葉原の家電店はさらに少なくなった。

しかし日本国外仕様の電気製品に関しては現在でも店舗数・品揃えで他地域の追随を許さない。

アマチュア無線機[編集]

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ラジオ部品販売とも関連するもので、アマチュア無線映画(原田知世「私をスキーに連れてって」等)などで取り上げられて大きなブームとなった1980年代までは中央通り沿いなどを中心に多くの販売店があったが、アマチュア無線市場の縮小にともない2004年時点では4軒に減少した。アマチュア無線の一分野であるパケット通信がPCの知識を必要とするなど、比較的ユーザ層が近いこともあり、当時のハムショップでPCパーツ系のショップに業態を変えているものも多い(例:九十九電機→Tsukumo、トヨムラ→T-ZONE)。

鉄道模型[編集]

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ガレージキットの店が秋葉原に進出し始めたのは1990年代後半だが、2006年まで交通博物館が近隣に存在していたこともあり、鉄道模型はそれ以前から扱う店があった。因みに現存する日本最古の鉄道模型メーカーであるカワイモデルも、秋葉原(正確には神田須田町)に店舗を持つ。

パソコン(PC)関連[編集]

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1976年NECTK-80の宣伝・普及のため、ラジオ会館にショールームBit-INNを開設した事を機に、当時はマイコンと呼ばれたパソコン関連商品を扱う店が生まれたとされる。後に8ビットパソコンのようなホビーパソコンと呼ばれる趣味に供するためのコンピュータ市場が発生すると、メーカー直営から専門店まで、幅広い商店が軒を連ねた。この当時より無線機器を扱っていた商店が趣味の電子機器として個人向けコンピュータ製品を取り扱った。

1980年代以降にはビジネス関連で業務のOA化が進んだ事から、家電製品などとともにメーカー製PC・周辺機器の販売が次第に増え始めた。販売商品の主流は当時日本国内で大きなシェアを占めていたNECのPC-9800シリーズエプソンのNEC互換機で、ホビーユースでも8ビット御三家のように三強が覇権を争う市場が存在したが、この競争で主要シェアを獲得し損ねた他のアーキテクチャのみを専門に扱う店も普通に存在していたのが秋葉原らしかったと言えよう。マッキントッシュMSXなども専門店が長く残り、地方都市では入手困難な製品も扱われていた。

1990年代初頭からは、日本国内ではまだ主流ではなかったPC/AT互換機(当時はDOS/V機と呼ばれる事が多かった)が台頭し、ショップではハンドメイドで組み立てたPCやユーザー自身で組み立てる(自作)ためのパーツを扱う店が見られるようになる。当時主流であったNECのPC-9800シリーズよりも安価で、かつこのパーツの中にはメジャーメーカーではなかなかお目にかかれない特殊な仕様のカスタムパーツも多く、アングラを好むPC自作ユーザがアキバに集結する源流を作り出し、それに伴って数多くのパーツショップが秋葉原に林立した。

爆発的な需要を生み出したオペレーティングシステムであるWindows95のリリース以降、家電製品にかわってパソコン関連製品が販売の主流を占め、一時期は秋葉原も「パソコン街」と呼ばれる事も多かったが、PCや主要パーツの価格下落による利幅の減少や、通販の一般化・家電量販店との競合などによる集客力の低下により、ここ数年は著名ショップの閉鎖・撤退が相次ぐなど衰退傾向を示している。しかし今もってなお、前述したPC自作ユーザーが集う街としてのアキバは健在であり、PC自作用パーツを中心に、周辺機器類、中古・ジャンク商品等に関する限り、アキバは他地域の追随を全く許さない。またOSなどの基幹ソフトや自作パーツは世界で最初に発売される事も多い。更にショップや通販利用者も、秋葉原に店を構えることを一種のステータス(信用)と見なしているケースが多い。

以前はメーカーの決めた発売日前にフライング販売されることも珍しくなかったが、最近は特にCPUなどのメーカーが販売期日について厳しい規制を敷く事で減ってきた。ただ、メーカーが発表していないマイナーなモデルや、発表前の先行モデルが出回ることは、今もたびたび起きる。いわゆるバルク品と呼ばれる、一般商店への流通を前提としないパッケージをしたパーツを主に扱う店も数多い。

元々自作用パーツを主にする比較的小規模なアキバ系ショップとメーカー製PCや周辺機器を主に扱う大型家電量販店は、ユーザー層の住み分けがなされていたが、近年は家電量販店でも自作用パーツが幅広く扱われるようになり、単なる価格競争以外の面で差異化を図っている。

ジャンク関連[編集]

もともと電気街の前身は、軍放出のジャンク品(がらくた)と呼ばれる無線機や部品の販売である。中古品販売業者も多い。店舗を構える業者もいるが、2000年代では土日祝には露天やガレージでジャンク品販売業者を見ることができる。これらジャンク専門店を片端からのぞいていく人も多く、どの店に何があるかや何が入荷しているかというのは、一種の運である。ジャンク品の購入は、目利きができる人にとっては、秋葉原ならではの楽しみといえる。

近年、日本各地に郊外型の大規模中古品店舗(ハードオフなど)が増え、ジャンク品も扱われるようになってきたが、秋葉原は質・量共に他の追随を許さない。特に保守・組み込み系のジャンク扱い品は、日本でも秋葉原でしか滅多に扱われないことが多く、わざわざジャンク品を目的に秋葉原に来る人もいる。またジャンク関連の店舗は地区のあちこちに存在するため、目的のものを見つけるのは容易なようで難しく、マニアともなると目的が無くてもリピーター的にジャンク屋に足を運ぶことも珍しくない。

扱われるジャンクは、無線機器からコンピュータ関連(新旧問わずパーソナルコンピュータからサーバー関連まで)、あるいは映像音響機器のほかコンシューマーゲームからアーケードゲームパチンコ台などの部品や各種業務用機器類まで多岐に渡り、その各々に専門店があるほか、素人には分類不能で分解して電子部品調達することを目的とした完全な「がらくた」を専門に扱う店もみられる。

アニメ・ゲーム・同人誌関連[編集]

元々パソコンゲームマニアとアニメ・ゲームマニアは嗜好的に重なる点も多く親和性が高かったが、Windowsが一般家庭層にも入り込んだ1990年代後半頃からは、ゲーム・アニメ・同人誌を愛好するマニア間においてパソコンを利用したカルチャー(インターネットやアダルトタッチの美少女ゲームなど)が爆発的に増加を見せ、その境界線は限りなく薄いものになっていた。

この様な背景から、秋葉原ではその頃よりその種のマニアを当て込んだ同人誌販売店やアニメ・ゲームグッズショップ、フィギュアを販売・委託販売(→レンタルショーケース)したり、製作するためのパーツを売るショップなどが多く誕生し始め、2000年代初頭から増加。高級オーディオ機器販売店の撤退・廃業と入れ替えに店舗が入居するようになった。その中には後年商業アニメ自体を制作する様になったゲーマーズUHFアニメやテレビ番組のスポンサーをするにまで至ったとらのあななどもある。これら新興のオタクショップ群が形成した市場は一説には数千億単位とも言われ、この状況がもたらした経済効果を、かつてのバブル景気になぞらえ「オタクバブル」とも言われる。

大手家電系量販店パソコンショップにもこの潮流は押し寄せ、以前はこれらの層を対象に副業的に販売していたこの種のグッズを、当時退潮しはじめていたパソコンと並び立つ主要販売商品としなければ生き残れない状況すら生まれた。ここに秋葉原電気街はオタクの街・アキバへと変貌を遂げる事になったのである。

2000年代中頃ではオタクバブルも落ち着きを見せたものの、各種オタクショップは依然として街のメインストリートに店を出し、中には自社ビルを構える程の企業規模を持つに至ったショップもあるなど、いまだ完全に弾けて消える様子は見られない。また最近では@Home cafeなどのメイド喫茶コスプレ喫茶など、雰囲気を楽しむためのアミューズメントショップも増え、ステレオタイプなオタクの街として、アニメ・ゲーム・ドラマなどの舞台となることもしばしばある。

なお、当然ながらこれらの店は10代後半以降の男性を対象とした店が大半である。その為、扱われる同人誌は成人男性向けが多い。またその他にも親和性の高い成人向けコミックやアダルトビデオなども販売している。中にはアダルトショップと言っていい店舗も少なくない。

盗聴・盗撮機器[編集]

秋葉原

盗聴盗撮の機器が公然と販売されている店もある。これらはマスコミによく取り上げられている。こういった商品は用途別では分類されておらず、いわゆる「セキュリティ用品」としてや、特殊な撮影機材としてなどとして、そういった特殊機材を扱う専門店が散在する。また同じ店で無線盗聴に対抗する電子機器なども扱われている。スタンガンなど防犯装備を扱う店舗も見られる。

性風俗関連[編集]

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秋葉原における性風俗産業およびそれに関連する業種の店舗は、アダルトビデオなどを専門に販売する商店は存在したが、性風俗そのものを扱う所は21世紀初頭までは昭和通り沿いに個室ビデオ店や性感エステ店などの風俗店が極めてわずかながら営業をしているのみで、電気街側はもちろんのこと、全体で見ても比較的目立たなかった。

この状況が変わったのは、2002年秋葉原駅電気街口きっぷ売り場周辺に、ビル全体が一つのアダルトショップという大型店が進出してからとなる。その後、中央通り沿いにも同様の店舗が進出した。2000年代中頃では性具を扱う店舗も見られる。裏通りの中にもアダルトショップやブルセラ系のショップが増えており、駅周辺ではコスプレ衣装の女性が案内のチラシを配布していることが多い。いわゆるオカマ系風俗もこの流れに沿う形で進出の兆しが見られている。

秋葉原にアダルトショップが進出した背景には、前述したアニメ・ゲーム・同人誌関連商品のうち、性的表現を多用した同人誌やパソコンゲームなど、いわゆる18禁商品が大きなウェイトを占めるジャンルを扱う店が秋葉原に多く存在し、その種のグッズ店舗が地域へ与える違和感が(他地域と比べて)軽微だった事、店舗出店に反対する地域住人数が少ないこと、元々昼間人口における男性比率が高い地域であること、他地域では出店が規制される傾向にあったことなどが挙げられている。(ただし、流石に昌平小学校周辺では出店が規制されている。)

ただ、これらの風俗出店への批判が全く存在しない訳ではなく、地域住人はもちろん、オタク層から批判される傾向も見られる。

飲食店[編集]

秋葉原
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かつては市場の町であったため、そこに出入りする者を相手にした大衆食堂や東京ラーメンの店などがあったが、市場の閉鎖によりそれらの店舗は次々と消え現在は僅かを残すのみとなっている。その後電気街となってからは食事をとれる店が少なく、休日の中央通りを中心に歩道に屋台が数多く見られた時期もあった。しかし、警察の指導により路上で営業する屋台は全て消えた。このため1990年代では僅かながらの喫茶店や駅ビル内の飲食店などを除けばかなり外食事情は制限を受け、おでん缶のような隠れた人気商品も発生した。

ただ観光地化して以降は、飲食店でも特に大手外食チェーンの開業も相次ぎ、状況は大きく改善された。また中東・トルコ系の羊肉料理であるドネルケバブの屋台も数店ある。2005年6月には秋葉原駅昭和通り口に飲食店ビルアトレヴィ秋葉原が、2006年3月には秋葉原UDXビル内に飲食街AKIBA_ICHIが開業し、さらに選択肢が広がった。

一方で、九州じゃんがら本店を始めとするラーメン店が数多く出店しており、都内でも有数のラーメン店激戦区としても知られている。さらにここ近年ではカレー専門店の出店も相次いでおり、以前からあったカレー専門店や、メイド喫茶・レストランなどのカレーを扱う店舗も含め、カレー店の激戦区とも化している。また、若い男性客が多いからか肉類を使用したメニューの店の比率が大きいことが特徴である。

喫茶店も、前述のようにメイド喫茶のメッカと化している他、ドトールプロントスターバックスなどの大手チェーンも出店しており、多様化している。また、閉店時間が遅い店舗が増え、各種企業が秋葉原に拠点を置いたことから、遅い時間までいる人が増えたこともあり、そうした客をターゲットにした居酒屋等も大手チェーン店を中心に秋葉原に出店するようになっている。

だが、それでも秋葉原は電気街であり、食事をする場所ではないというイメージが根強いのか、家賃や人件費などの兼ね合いがあるのか定かではないが、飲食店の入れ替わりは非常に激しい。また、秋葉原の利用者や秋葉原に勤める者にも、食事となると近隣地域でもバリエーションが豊富な神田上野アメ横)、学生・ビジネスマン向けの安価な食堂が多い御茶ノ水界隈へ向かう者も多い。

その他[編集]

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  • 電気街口にあったアキハバラデパート南側出口前では、昔から様々な種類の商品の実演販売が行われていた。ここで実演販売を行うのは超一流の腕前の人ばかりなので、口上を楽しめた。また、外国人旅行者の多さから、免税店が数多く存在しており、軒先には様々な外国語が並んでいる。日曜日・祝日の昼間は中央通りが歩行者天国となり賑わう。
  • 全国でも珍しいおでん缶自動販売機1990年代初頭から存在している。2000年代半ばごろからTVなどで報道されたことにより名物となり、自動販売機の設置場所は今や観光スポットにまでなっている。ただし、夏季にはあまり人気がなく、隣の飲料の自動販売機の方が売れている。
  • 秋葉原にある多くの電機店・パソコンショップは開店時間が遅く、閉店時間が早い店が多い。朝は10時頃に行っても電機店は大型店以外大半が営業しておらず、店によっては昼近くになってから開き始める。逆に夜は、早い店だと18時台には閉店し始め、電子部品店は19時までに、他のほとんどの店も20時頃にはシャッターを下ろしている。それ以降営業しているのは大型店の一部のみ。また、週1回の定休日を持つ店も多く、中には最も賑わう日曜・祝日が定休という店もある。数量限定商品などが目的ではなく、普通に品定めや買い物をする場合、あまり早く行き過ぎないこと、また、切り上げたり購入したりするタイミングを早めにしておくことが肝要である。

問題点[編集]

路上駐車・路上喫煙[編集]

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  • 現在、秋葉原のほとんどは千代田区生活環境条例により、路上禁煙地区と環境美化・浄化推進モデル地区に指定されている。だが多くの都市同様、路上駐車はエスカレートする一方で、電気街でのマイカー無断駐車や、昭和通り周辺でのタクシー二重待ち問題が常態化している。駐車問題に関しては2006年6月より改正・強化された道路交通法により改善する可能性があるが、路上禁煙問題については条例施行開始時を除けば取り締まりらしき事は殆んど行われておらず、次第に有名無実化する事が懸念される。
  • 駐車場の確保はこの地区が抱える問題として広く認知されており、休日等に発生する付近道路の駐車場入場待ちの渋滞対策として、長らく駅前広場(神田市場の跡地)に仮設駐車場が設けられていたが、駅前再開発事業の進捗に伴い2004年5月で廃止された。現在は再開発地区内にある秋葉原UDXビルの地下に外来用として収容台数800台規模の駐車場(秋葉原UDXパーキング)が設置されている(高さ制限2.4m)。また、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaの地下2階から地下6階には5層にも及ぶ駐車場が設置されている(高さ制限2.2m)。尚、車高の高い車は、前述の駐車場以外の大抵は機械式のため、利用できない。
  • 警視庁は、販売店の多くが営業している時間帯はこの地区の取締りをほとんど放棄している状態で、「休みの昼間なら、万世橋警察署の目前に路駐しても駐禁とられる心配は無い」とまで言われてしまっていた。ただし、道路交通法の改正で取締りが強化されている。

キャッチセールス・詐欺まがい行為[編集]

秋葉原
秋葉原

秋葉原に不慣れな人を狙ったキャッチセールス・各種詐欺行為を目論む者が駅周辺に多いので、注意を要する。

具体例( - 2006年)

エウリアン
2003年頃から秋葉原に進出してきた絵画商法のキャッチセールス。秋葉原駅デパート口を始め数カ所に出没し、法外な価格で絵画を販売する悪質な集団と呼ばれることもある。このキャッチセールスの女性は当初「絵売り女」と呼ばれていたが、その後「エウリアン(絵売りアン)」と呼ばれるようになった。配布している絵はがきを受け取ると執拗な勧誘を受ける。2006年現在、秋葉原駅周辺に正規の画廊は存在しないので、この手の勧誘は詐欺と見なしてもよい。セールス集団は20歳代後半から30歳代の女性からなり、気の弱そうな中年の男性がターゲットである。なお、メイドと共にアキバ(路上での)名物とする場合もある。
募金詐欺
20年以上の長きに渡って、現在も活動する古株集団。駅周辺やガード下で「災害義援金」などと称し、募金詐欺を行っている。偽造/捏造した許可証や推薦状を持つ者もいる。
手相鑑定
路上で、手相の勉強をしているので手相を見せてくれないかなどと声をかけ、通行人にあたかも手相鑑定のように見える行為を行う団体も活動している。その実態は宗教団体による活動で、相手にすると執拗に入信や物品の購入を迫られる。無視するに限る。
最初は宗教団体であることを明かさずに手相を鑑定するかのように装い、その後は(場合によっては複数人による)巧みな話術によって、信者獲得のための勧誘や、宗教に関するさまざまな物品を実際の価値に見合わない高い額で執拗に売りつける話に持ち込む。社会的な問題を起こすなどして世間に不信感を持たれ、はじめから宗教団体名を明かして勧誘を行うことができない団体に多く使われる手段である。悪質な団体は、入信した信者をマインドコントロールし、物品の購入や献金をさせるなど、さまざまな方法で信者から財産の多くを吸い上げる。声を掛けてくる人物の中にはスーツを着た若い男性や若い女性などもおり、一見して詐欺師まがいには見えず信用してしまいがちだが、彼(女)らの(一部の)正体は、宗教団体に入信した、もしくは巧みな話術で入信させられた信者たちで、多くは宗教団体側のマインドコントロールにより突き動かされている人間であり、彼(女)らこそ、最大の被害者とも言える。
プロバイダーによる勧誘
一部のインターネットサービスプロバイダーTEPCOひかりau one netなど)が、PCショップ店頭などで勧誘を行なっている。その場で強制的に加入させられることはないが、道路を塞ぐ様に広がってチラシなどを配り、それを受け取った通行人に執拗に勧誘するなど、目に余る行為が見られる。勧誘に負けて相手にしてしまい、一部でも個人情報が漏れると、後日まで強引/違法な営業活動の被害に遭う可能性があるので、注意が必要である。
カルト教団の経営する商店
かつてはオウム真理教系列のパソコンショップ、マハーポーシャ(現在は閉店)が呼び込みを行っていた。リズミカルで派手な呼び込み方法がとても印象的なものであった。その店で商品を買うと後日自宅に信者がやってきて勧誘されるなどの都市伝説もあったが、特にそのような活動があったという報道は無かったため、真偽は不明である。製造や販売の人件費が殆ど掛からないためコスト競争には十分他店に対抗することが出来、また高度な技術集団が中核にいるために品質的にも悪くなかった。但し保証やライセンス契約などが曖昧であることがあったとされる。
事故品販売
家電製品などが輸送中に傷が付く・部分的に破損するなどして商品価値の無くなった物を売り付ける商法。秋葉原からやや外れたところに店があり、定価の3 - 4割引程度と動作保証の無い事故品の割にそれほど安くなく、加えて保証期間などは設定されないなどの傾向が見られる。かつては「秋葉原では家電が安い」というイメージがあった1990年代までには頻繁に見られた商法で、事故品として廃棄された家電製品を拾ってきて売り付けていた。店舗は小さく、客を大通りでキャッチ、店内に案内したら逃げ出し難いよう入り口に案内係が張り付くなど、秋葉原らしからぬ「その筋」の雰囲気をもつ店員がいるなどしていた。
なお、店によっては、予め再生品(アウトレット品)と断った上で、メーカーで修理した故障品や一部傷がついた商品を保証付きで安く販売するものもある。

これらのような宣伝/勧誘を体験した人の中には、この界隈で声を掛けてくる人に対して「疑う」、あるいは「徹底的に無視する」という癖を持つ者も少なくない。

非合法商品販売[編集]

  • 秋葉原では裏通りや路地などで廃棄済み携帯電話や非合法にコピーされたゲームソフト・ビジネスソフトなどが露店形式で公然と販売されている。(ラジオ、パソコン、ハード、パーツなどのジャンク品を売っているところもあり、それらの店からならば購入しても問題はない)これらの商品の値段は正規品に比べて極めて安価であるが、当然ながら違法であり、購入はしないほうがよい。
  • 路上でフォトショップMSオフィスなど高額ソフトのコピー品を数千円 - 1万円程度で売る中国系外国人(シンガポール人が多い)が休祝日を中心にほぼ毎日出没する。「最新ソフト」と言いながらビラを配っている場合もあるが、これに限らず無用なビラは受け取らない方が賢明である。
  • しかし、この現状であるのにもかかわらず、ほとんど取り締まっていない警察にも問題があるとの指摘もある。(しかし、現在の法令では逮捕する事が難しく、取締りが難しい現状もある。)

アキバ狩り(おたく狩り)[編集]

  • 2006年に入り、秋葉原において買い物に来た中高生が恐喝にあうという事件が相次いで報道された。2006年9月28日警視庁少年事件課が秋葉原で恐喝をしていたとして少年グループを逮捕した。犯人の少年らはこれらの恐喝行為をアキバ狩り(以前から『おたく狩り』とも呼ばれていた)と呼び、アキバ系の中高生は、体力が弱い上、金があるというオタクに対するイメージにより犯行に至ったという。そのイメージは、テレビ放送・インターネットなどから植えつけられたものと考えられる。
  • また、『おたく狩り』の襲撃から身を守るため、『アキバ系』の若者が、ナイフなどの刃物類を携えることが多くなり、そのことで、銃刀法違反で検挙されるケースも出ている。更には護身用としてではなく、カッターナイフを持っていただけで検挙されるケースも発生しており、こちらについては「警察によるおたく狩り」などと言われている。
  • 2006年秋頃から、メイド喫茶の女子従業員が襲われるという事件『メイド狩り』が報道されている。

その他[編集]

  • 休祝日の歩行者天国では、インディーズ系バンドや売り出し前のアイドル、メイド喫茶などの売り込みが近年激しい。「路上でメイドさんが見られる世界で唯一の街」とも言われているが、人が多く集まり通行の妨げになっている。万世橋警察署では「歩行者天国でのライブ・売り込み行為を禁止」とする立看板を立てられ、さらにはヨドバシAkiba前の交通広場(都営バスリムジンバス・タクシー乗り場)も、2007年7月の連休から「ライブ行為禁止」の手書き看板が設置され、取締りを強化している。
  • 電気街口改札を出ると、メイド服を着たり、コスプレをした女性数人を必ずといっていいほど見かける。また、界隈のゲームセンターやDVDショップなどの多くは、アニメ声の女性声優の歌やゲームソフトCMソングなどを繰り返し流している。これらの客引き活動については、中央通り沿いに並ぶ性的な店頭ポスターなどと同様、過剰であるという意見もある。一方で、これらを見たいが為に上京して秋葉原へ向かう地方のオタクも少なからず存在する。

その他[編集]


公共交通機関[編集]

鉄道[編集]

  • 秋葉原駅
  • 末広町駅
    • 東京地下鉄銀座線
      • 電気街の北端。中央通りと蔵前橋通りとの交差点(外神田5丁目交差点)直下に駅があり、上下線ホームの相互連絡通路は存在しない。上野広小路駅(銀座線)・湯島駅千代田線)まで当駅から徒歩5分程度であるので、これらの駅からも充分徒歩利用可能である。
      • 電気街の大半は当駅と秋葉原駅との間に位置するため、両駅を使って電気街を徒歩で縦断する客も多い。
  • 神田駅
    • 東京地下鉄銀座線
      • 電気街よりも南、中央通り直下。6番出入口を利用。電気街でも南寄りの地域には末広町駅よりも近い。
  • 岩本町駅
  • 淡路町駅小川町駅新御茶ノ水駅
    • 東京地下鉄丸ノ内線(淡路町駅)
    • 都営地下鉄新宿線(小川町駅)
    • 東京地下鉄千代田線(新御茶ノ水駅)
      • 神田川の南側であるが、電気街南端には徒歩10分足らずの距離。都営新宿線であれば、岩本町駅よりも小川町駅のほうが電気街、特に西寄りの地域には近い。また、新御茶ノ水駅からは徒歩10分程度かかる。小川町駅 - 淡路町駅の地下通路よりは、御茶ノ水駅乗り換え口から出て聖橋経由が近い。

路線バス[編集]

  • 都営バス
    • [秋26]秋葉原駅 - 清澄白河駅 - 境川 - 旧葛西橋 - 江戸川車庫 - 葛西駅
      • 運行頻度は毎時約2 - 3本。
      • 以前はJR電気街口サトームセン前に停留所があったが、つくばエクスプレス開業に併せた駅周辺整備により、現在の交通広場に移転された。またそれに伴い、休日の歩行者天国実施時間帯の秋葉原駅付近における経路変更も終了となった。
    • [東42乙]秋葉原駅 - 蔵前駅 - 東武浅草駅 - 清川 - 南千住
      • 運行頻度は昼約40分間隔。夜間運行なし。
      • 以前はJR昭和通口・昭和通り上発着だったが、こちらもつくばエクスプレス開業に併せた駅周辺整備により、現在の交通広場に移転された。
    • [茶51]駒込駅南口 - 向丘二丁目 - 東大正門 - 本郷三丁目駅 - 御茶ノ水駅 - 秋葉原駅
      • 運行頻度は毎時約2 - 4本。
      • 早朝・夜間は駒込駅方面からは御茶ノ水駅止まりであるが、外神田二丁目停留所から電気街へ徒歩3分ほどで行ける。ただし駒込駅方面への乗り通しは認められていない。秋葉原駅交通広場まで乗り入れている朝 - 日中は万世橋停留所で降りると電気街に近い。
      • 都電19系統(通り三丁目 : 王子駅)に由来を持ち、かつては東京駅王子駅を結んでいた系統である。交通事情の変化などによる区間の変更を経て、秋葉原駅には2007年に初乗り入れとなった。
  • 空港リムジンバス京成バス千葉交通
    • 秋葉原駅 - 成田国際空港
      • 秋葉原発は7本、成田発は5本。交通広場から発着する。

史跡[編集]

秋葉原駅の電気街口から出、神田明神通りにそって10分位歩くと神田明神湯島聖堂がある。普段はさほど人通りが多くないが、正月や神田祭の時期には大勢の人で賑わう。なお、秋葉原電気街を氏子にもつ神田明神では、「IT情報安全守護」という秋葉原にちなんだお守りが売られている。

施設[編集]

秋葉原

なお、現在は国分寺市にある国鉄マルス指定券販売システム)はかつて、この秋葉原にホストコンピュータが置かれていた。当初のシステムはハードに依存することも多かったため、補修パーツを手に入れやすいというのがここに置かれた理由のひとつである。現在当時のマルスセンターの建物はJR東日本の秋葉原ビルとして現存する。

秋葉原を題材・舞台とした作品[編集]

小説[編集]

秋葉原

漫画[編集]

秋葉原

秋葉原が主たる舞台となった作品

秋葉原が舞台となったエピソードがある主な作品。

2014年のハロウィン回。 余談であるが翌年2月2日は後日談だった。冒頭で両津が回想した

アニメーション[編集]

ゲーム[編集]

秋葉原

ドラマ[編集]

映画・その他[編集]

秋葉原

関連書籍[編集]

書籍[編集]

  • 『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』森川嘉一郎
  • 『萌える聖地アキバ-秋葉原マニアックス』藤山哲人
  • 『萌える聖地アキバ リターンズ-秋葉原マニアックス2006』藤山哲人
  • 『秋葉原人』アキバゲンジン 小林たかや
  • 『秋葉原完全攻略マップ&ガイド』山と溪谷社

雑誌記事[編集]

関連項目[編集]

同ジャンルの地域[編集]

秋葉原
  • 日本橋でんでんタウン大阪) : 秋葉原・大須と並んで日本三大電気街のひとつ。近畿地方における秋葉原の様なオタクが集う街として知られる。
  • 大須名古屋) : 秋葉原・日本橋と並んで日本三大電気街のひとつ。東海地方におけるオタクの聖地的存在だが、同時にアメリカ村のような古着の街でもあり、巣鴨のような老人の街としての性格も併せ持つ。近年では寧ろ古着の街になりつつあり、電気街としての顔は名駅周辺への移転等衰退が激しい。
  • 池袋 : 「乙女ロード」または「オタク通り」と呼ばれる地域があり、男性中心の秋葉原に対し、女性が集う街になりつつある。
  • 中野ブロードウェイ : 「オタクビル」の異名を持つ。前述した通り、「第二アキバ」・「アキバ別館」的性質を持つ。

その他[編集]

秋葉原

秋葉原の写真[編集]

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