通夜

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2019年11月27日 (水) 10:32時点における田舎の西北 (トーク | 投稿記録)による版 (仏教の通夜)

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通夜(つや)は、仏教等で葬儀前に行う儀式のこと。

仏教の通夜

意義

起源は、紀元前383年2月15日の北インドのクシナガラ満月釈迦入滅後、悲しんだ弟子たちが遺体を見守りながら、死後7日間、釈迦が生涯をかけて説いた説法を弟子たちが夜通しお互い聞き合ったという故事によるもので、仏教の通夜は故人の成仏を祈ることではなく、大夜(たいや)という故人の現世での最後の夜を共に過ごすために集まった親しい人々が、遺体を取り囲み故人の思い出話を語り合うことであった。

曹洞宗では釈迦の弟子にならい、故人が釈迦のように遺族に対し遺言として遺教経を唱えるという意味で、道元が書き著した『正法眼蔵』から書き起こされた『修証義』を、住職とともに遺族らが一緒に読誦するのが本来の通夜の儀式である。すなわち故人が臨終間際の釈迦で、遺族を釈迦の弟子となぞらえたものである。

日本

通夜はもともと故人を葬る前に親族や知人が夜通しで死者を守ることを意味した。古くは葬儀に至るまでの夜を通して通夜と称した。しかし、時代の変化とともに、2時間程度の半通夜が一般化してきており、僧侶を招いて読経とともに焼香を行うという葬儀に準じた儀式となっている。通夜の儀式化に伴い、弔問客も会葬して行われる通夜を本通夜、遺族など近親者だけで前もって行われる通夜を仮通夜と称することもある。

通夜では一般的に、僧侶が読経を始め、しばらくすると親族や会葬者により順次焼香が行われる。読経の終了後に僧侶が法話説教を行う場合もある。

他宗教の儀礼

  • 神式の儀礼については通夜祭と呼ぶ(神葬祭を参照)。
  • ユダヤ教の儀礼についてはShemiraを参照。
  • 正教会(ギリシャ正教)にはギリシャ語の語源で「夜通しの祈り」を意味する「パニヒダ」という永眠者の為の式典がある。日本正教会では葬式前晩のパニヒダを通夜と呼ぶ事を忌避していない。

脚注

関連項目