準動詞

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準動詞(じゅんどうし、verbal, verbid, non-finite verb)とは、ヨーロッパ言語の動詞活用形を起源として、人称によって変化せず、動詞としてしばしばを導くとともに、名詞形容詞副詞の働きをする特殊な品詞のことをいう。

概要[編集]

一般的には不定詞 (infinitive)、動名詞 (gerund)、分詞 (participle) が挙げられる。不定詞は、形容詞句、副詞句を導くことがあるが、基本的には動名詞とともに名詞としての働きが基本的で、分詞は、形容詞としての働きが基本である。

そのほか分詞に類するものとして、イタリア語ジェルンディオロシア語形動詞副動詞などがある。また、日本語において、伝統的な日本語研究を引き継ぐ日本語学では、日本語に準動詞という動詞の活用カテゴリーを認めることはまれだが[1]、西ヨーロッパ言語を中心とした用語法において、いわゆる連用形を準動詞と見なすことがおおい[2]

脚注[編集]

  1. 益岡隆志・田窪行則『基礎日本語文法改訂版』くろしお出版、1992。
  2. Martin, Samuel. A reference grammar of Japanese. New Haven: Yale University Press. 1975. §9.1.