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<table border="1" cellspacing="0" align="right" cellpadding="2">
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<tr><th align="center" bgcolor=pink>動物界</th></tr>
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<tr><td>[[Image:Animalia diversity.jpg|300px]]
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<tr><th align="center" bgcolor=pink>[[生物の分類|分類]]</th></tr>
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<tr><td>
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<table align="center">
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<tr><td>ドメイン: </td><td>[[真核生物]] Eukaryota</td></tr>
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<tr><td>界: </td><td>'''動物界 Animalia'''</td></tr>
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<tr><th align="center" bgcolor=pink>門</th></tr>
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<tr><td align="center">(本文参照)</td></tr>
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'''動物'''(どうぶつ)は、'''動物界'''に分類される[[生物]]の総称である。一般に[[運動]]能力と[[感覚]]を持つ、[[多細胞生物]]。
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また、「動物」という語は、特に日常語の水準では、[[人間]]を含まない「[[獣]]」の意で使われることが多い。
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== 概念 ==
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生物を'''動物'''と'''[[植物]]'''に二分する分類法は古くから存在しており、[[アリストテレス]]は感覚と運動能力の有無によりこれら2つの分類を試みている。ただし、中間的生物も存在することを認めていたようである。[[18世紀]]の生物学者[[カール・リンネ|リンネ]](Carous Linnaeus, [[1702年]] - [[1778年]])は、感覚をもたない植物界と、感覚と移動能力をもち従属栄養的である動物界とに、生物を2分した。
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[[明治時代]]以前の日本では、[[土]]、[[草本|草]]、[[虫]]、[[魚類|魚]]、獣として無生物を含めた諸物を平等に収集・編集する[[博物学|本草学]]が主流であり、動物という概念は存在しなかった。生物を動物と植物に2分する分類は、西欧の学問が流入してから普及した。
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なお、2界説の下では、動物には下記の各群以外に、[[原生動物]]を単細胞の動物と位置づけていた。
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その後の生物学の進歩により、現在では、動物か植物かのみで生物を分類するのは一般的ではなく、さまざまな分類法が提案されている(参考:[[生物の分類]])。それらに従えば、[[モネラ界|モネラ]]、[[原生生物]]、[[菌類]]など、動物にも植物にも分類されない生物も数多く存在し、動物界はそのようないくつもの系統の内の一つと見なされる。さらに[[20世紀]]末の[[分子遺伝学]]などの流れの中で、このような枠組みは何度も見直され、植物界や菌界は大きくその構成が変わった。動物界に関しても、原生動物はそのような[[多系統]]の入り交じったものであることが判明している。しかし、後生動物に関しては、ほとんど変更を受けなかった。大きな変更としてはそれまで原生動物の一つと見なされていた[[ミクソゾア]]がここに含められるようになった程度である。
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なお、動物の起源については、旧来から多細胞動物の起源ではないかといわれたこともある[[襟鞭毛虫]]類がそれらしいと言うことになっている。他方で[[繊毛虫]]や[[アメーバ]]はかなり系統が遠いらしいこと、そして意外なことに、[[菌界]]が動物界に近いことなどが示されている。動物・菌類・襟鞭毛虫を含む系統は[[オピストコンタ]]と呼ばれる。原生動物の各系統、あるいはその他の情報に関しては[[生物の分類]]を参照。
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== 動物の特徴 ==
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一般には、運動能力と[[感覚]]を持つのが大きな特徴とされるが、現在の動物界に含まれる生物すべてに当てはめることが出来ない。むしろ、以下のような特徴を持つ生物が、現在の意味での'''動物'''である。
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* 多細胞性が著しく発達している([[寄生]]性のものには例外もある)。
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* [[卵子]]と[[精子]]の2種類の異なる半数性の配偶子が[[受精]]することにより発生する倍数性の生物である。
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* 発生初期に細胞でできた中空のボールである'''胚胞'''を形成する。
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* 体外から養分を摂取する[[従属栄養]]的な生物である。
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== 動物の分類 ==
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下表は動物界を[[生物の分類]]の分類項目である「門」に分類したものである。各動物門に属する生物はそれぞれの「門」独自の基本設計(ボディプラン)を共有している。各動物門の多くは[[カンブリア紀]](約5億4,500万年前から約5億500万年前)に発生した生物の爆発的[[進化]]である[[カンブリア爆発]]によって出そろった。
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動物の分類法には、背骨([[脊椎]])をもつ動物([[脊椎動物]])ともたない動物([[無脊椎動物]])とに分ける2分法が存在する。しかしこの分類は、ヒトを含む脊椎動物をより詳しく取り上げるときなどに、あくまでも便宜的に用いられる分類であることに注意しなければならない。実際には、[[脊椎動物]]は大きな多様性を誇る動物界の1亜門に過ぎないからである(下表33門中の[[脊索動物]]門の、さらに1亜門)。
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<table border="1" cellpadding="3" cellspacing="0" align="center">
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<caption>'''動物分類表'''</caption>
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<tr bgcolor="pink"><th>門</th><th colspan=2>形状</th><th colspan=3>発生</th></tr>
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<tr><td>[[海綿]]動物門</td>
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<td colspan=2 rowspan=3>器官が明確には<br/>分化せず</td></td>
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<td rowspan=3>無胚葉</td>
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<td colspan=2 rowspan=8>無体腔</td>
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<tr><td>[[平板動物]]門([[センモウヒラムシ]])</td></tr>
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<tr><td>[[中生動物]]門(ニハイチュウ)</td>
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<tr><td>[[刺胞動物]]門([[クラゲ]]、[[サンゴ]])</td>
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<td rowspan=30>後生動物<br/>(器官系分化)</td>
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<td rowspan=2>放射相称</td>
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<td rowspan=1>2胚葉</td></tr>
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<tr><td>[[有櫛動物]]門(クシクラゲ)</td>
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<td rowspan=29>3胚葉</td>
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</tr>
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<tr><td>[[扁形動物]]門([[プラナリア]])</td>
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<td rowspan=28>[[左右相称動物|左右相称]]</td>
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</tr>
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<tr><td>[[紐形動物]]門([[ヒモムシ]])</td></tr>
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<tr><td>[[顎口動物]]門</td></tr>
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<tr><td>[[腹毛動物]]門</td>
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<td colspan=2 rowspan=8>偽体腔</td>
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</tr>
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<tr><td>[[輪形動物]]門(ワムシ)</td></tr>
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<tr><td>[[動吻動物]]門</td></tr>
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<tr><td>[[胴甲動物]]門</td></tr>
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<tr><td>[[鉤頭動物]]門</td></tr>
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<tr><td>[[内肛動物]]門</td></tr>
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<tr><td>[[線形動物]]門([[回虫]])</td></tr>
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<tr><td>[[類線形動物]]門([[ハリガネムシ]])</td></tr>
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<tr><td>[[外肛動物]]門</td>
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<td rowspan=17>真体腔</td>
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<td rowspan=12>旧口</td>
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</tr>
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<tr><td>[[箒虫動物]]門</td></tr>
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<tr><td>[[腕足動物]]門</td></tr>
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<tr><td>[[軟体動物]]門([[貝類]]、[[イカ]]、[[タコ]])</td></tr>
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<tr><td>[[鰓曳動物]]門</td></tr>
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<tr><td>[[星口動物]]門</td></tr>
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<tr><td>[[ユムシ動物]]門([[ユムシ]])</td></tr>
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<tr><td>[[環形動物]]門(ミミズ、ゴカイ)</td></tr>
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<tr><td>[[緩歩動物]]門(クマムシ)</td></tr>
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<tr><td>[[舌形動物]]門(シタムシ)</td></tr>
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<tr><td>[[有爪動物]]門</td></tr>
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<tr><td>[[節足動物]]門([[昆虫類]]、[[甲殻類]])</td></tr>
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<tr><td>[[有鬚動物]]門</td>
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<td rowspan=5>新口</td>
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</tr>
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<tr><td>[[棘皮動物]]門([[ヒトデ]]、[[クモヒトデ]]、[[ナマコ]])</td></tr>
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<tr><td>[[毛顎動物]]門(ヤムシ)</td></tr>
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<tr><td>[[半索動物]]門</td></tr>
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<tr><td>[[脊索動物]]門([[ホヤ]]、[[脊椎動物]])</td></tr>
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</table>
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=== 形状における特徴 ===
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平板動物門(板状動物門)と海綿動物門の2門(側生動物亜界)は[[器官]]が分化しておらず、不定形であるが、その他の動物(後生動物、真正後生動物亜界)は器官系が分化している。これらの器官をもつ後生動物は、規則的な形状をしている。すなわち、放射相称(刺胞動物門、有櫛動物門)または左右対称(その他の動物)のいずれかの形状を有しているのである。
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=== 発生にかかわる分類的事項 ===
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すべての動物は、[[受精卵]]が卵割していくと、細胞でできた中空のボールである[[胚胞]]を形成する。後生動物では胚胞の一部が陥入し、開口部が1つある[[嚢胚]]を形成する。嚢胚形成後、細胞は2層(2胚葉)または3層(3胚葉)の組織に分化する。3層(3胚葉)の場合、各組織層は[[外胚葉]]、[[中胚葉]]、[[内胚葉]]とよばれる。外胚葉は主に[[皮膚|表皮]]、[[神経系]]に、中胚葉は主に[[筋肉]]に、内胚葉は主に[[消化管]]になる。
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嚢胚形成時の陥入箇所、つまり原口が後に消化管のどちらになるかは重要で、それが口になる'''[[旧口動物]]'''と、同じ陥入箇所が後に肛門になる'''[[新口動物]]'''の2つに分けられる。なお、刺胞動物、有櫛動物と扁形動物では、原口から続く消化管の反対側に、新しい口が開かず、消化管は口以外の出入り口を持たない。
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その他、[[発生]]からは分類や進化に関する知見が多く得られる。[[幼生]]の形も、分類群やそれらの間の類縁を示す場合があり、重要である。[[フジツボ]]が[[甲殻類]]に含まれることがわかったときの決め手は、幼生が[[ノープリウス]]であったことである。
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このことを拡張したのが[[エルンスト・ヘッケル]]の[[反復説]]である。
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=== 内臓器官等の特徴 ===
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消化器系・呼吸器系・循環系・神経系・排出系などの各器官がどのような構造で、どのような配置であるかは、門によってほぼ決まっている。
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消化器系は[[口]]から[[肛門]]までの管である。前方先端に口が、後方に肛門があるのが多いが、肛門が口のそばにあるものもある。'''旧口動物'''では、消化管が背面を通り、消化管の背中側を循環系が、腹側を神経系が通っているものが多い。'''新口動物'''では、これとは逆に、消化管が腹面を通り、神経系が背中側に、循環系がその腹側に配置する場合が多い。
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消化管と体壁との間にある空所を[[体腔]]と呼ぶが、体腔の有無・構造によって、動物を3つの段階に分けることができる。すなわち、体腔のない'''無体腔類'''、空所はあるが中胚葉組織で裏打ちがされていない'''偽体腔類'''、中胚葉由来の体腔がある'''真体腔類'''である。
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これらの形質を元に、[[動物の系統]]関係が論じられてきた。最近は、分岐分類学や[[分子遺伝学]]的情報に基づく見直しも進められており、各門の関係等については見方の大きな変更が起きている部分もある。しかし門の範囲等については大きく変わっているところは少ない。
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== 絶滅した動物 ==
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* [[絶滅した動物一覧]]を参照。
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* 絶滅が危惧される動物は[[絶滅危惧種]]を参照。
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== UMA(未確認動物) ==
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存在の可能性があるとされながら、生物学的に確認されていない動物のこと。[[ジャイアントパンダ]]や[[ローランドゴリラ]]が生物学的に確認されたのは19世紀以降で、それ以前にはUMAだったともいえる。
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* [[未確認動物]]を参照。
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* [[未確認動物一覧]]を参照。
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== 関連項目 ==
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* [[動物園]]
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* [[獣医師]]
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* [[アニマルセラピー]]
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* 動物の行動
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** [[本能]]-[[反射 (生物学)|反射]]-[[走性]]-[[学習]]([[刷り込み]])-[[条件反射]]-[[知能]]
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[[Category:動物|*]]
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[[Category:生物|とうふつ]]
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[[af:Animalia]]
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[[als:Tiere]]
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[[an:Animal]]
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[[ar:حيوان]]
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[[ast:Animal]]
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[[bat-smg:Gīvūnā]]
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[[bg:Животни]]
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[[bm:Bagan]]
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[[br:Loened]]
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[[bs:Životinjska bića]]
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[[ca:Animal]]
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[[chy:Hova]]
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[[cs:Živočichové]]
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[[cy:Anifail]]
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[[da:Dyr]]
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[[de:Tier]]
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[[el:Ζώο]]
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[[en:Animal]]
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[[es:Animalia]]
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[[fi:Eläinkunta]]
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[[fr:Animalia]]
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[[frp:Animâl]]
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[[fy:Dier]]
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[[ga:Ainmhí]]
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[[gd:Beathach]]
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[[gl:Animalia]]
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[[he:בעלי חיים]]
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[[hu:Állat]]
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[[id:Hewan]]
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[[io:Animalo]]
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[[is:Dýr]]
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[[it:Animalia]]
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[[iu:ᓂᕐᔪᑦ/nirjut]]
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[[jbo:danlu]]
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[[ko:동물]]
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[[ku:Ajal]]
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[[kw:Enyval]]
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[[la:Animalia]]
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[[lb:Déiereräich]]
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[[li:Diere]]
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[[lt:Gyvūnai]]
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[[lv:Dzīvnieki]]
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[[mk:Животни]]
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[[mn:Амьтан]]
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[[ms:Haiwan]]
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[[nah:Yōlcatl]]
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[[nds:Beester]]
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[[nl:Dieren (rijk)]]
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[[nn:Dyr]]
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[[no:Dyr]]
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[[nrm:Animâ]]
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[[oc:Animalia]]
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[[om:Binensotta]]
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[[pam:Animal]]
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[[pl:Zwierzęta]]
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[[pt:Animalia]]
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[[qu:Uywa]]
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[[ro:Regn Animalia]]
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[[ru:Животные]]
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[[scn:Armali]]
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[[sh:Životinje]]
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[[simple:Animal]]
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[[sk:Živočíchy]]
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[[sl:Živali]]
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[[sq:Kafsha]]
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[[sr:Животиње]]
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[[su:Sato]]
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[[sv:Djur]]
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[[ta:விலங்கு]]
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[[th:สัตว์]]
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[[to:Monumanu]]
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[[tr:Hayvanlar]]
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[[uk:Тварини]]
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[[vi:Động vật]]
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[[vls:Bêesten (ryk)]]
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[[yi:חיה]]
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[[zea:Beêsten]]
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[[zh:动物]]
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[[zh-min-nan:Tōng-bu̍t]]
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[[zh-yue:動物]]

2007年8月24日 (金) 20:58時点における最新版

動物界
300px
分類
ドメイン: 真核生物 Eukaryota
界: 動物界 Animalia
(本文参照)

動物(どうぶつ)は、動物界に分類される生物の総称である。一般に運動能力と感覚を持つ、多細胞生物

また、「動物」という語は、特に日常語の水準では、人間を含まない「」の意で使われることが多い。

概念[編集]

生物を動物植物に二分する分類法は古くから存在しており、アリストテレスは感覚と運動能力の有無によりこれら2つの分類を試みている。ただし、中間的生物も存在することを認めていたようである。18世紀の生物学者リンネ(Carous Linnaeus, 1702年 - 1778年)は、感覚をもたない植物界と、感覚と移動能力をもち従属栄養的である動物界とに、生物を2分した。

明治時代以前の日本では、、獣として無生物を含めた諸物を平等に収集・編集する本草学が主流であり、動物という概念は存在しなかった。生物を動物と植物に2分する分類は、西欧の学問が流入してから普及した。

なお、2界説の下では、動物には下記の各群以外に、原生動物を単細胞の動物と位置づけていた。

その後の生物学の進歩により、現在では、動物か植物かのみで生物を分類するのは一般的ではなく、さまざまな分類法が提案されている(参考:生物の分類)。それらに従えば、モネラ原生生物菌類など、動物にも植物にも分類されない生物も数多く存在し、動物界はそのようないくつもの系統の内の一つと見なされる。さらに20世紀末の分子遺伝学などの流れの中で、このような枠組みは何度も見直され、植物界や菌界は大きくその構成が変わった。動物界に関しても、原生動物はそのような多系統の入り交じったものであることが判明している。しかし、後生動物に関しては、ほとんど変更を受けなかった。大きな変更としてはそれまで原生動物の一つと見なされていたミクソゾアがここに含められるようになった程度である。

なお、動物の起源については、旧来から多細胞動物の起源ではないかといわれたこともある襟鞭毛虫類がそれらしいと言うことになっている。他方で繊毛虫アメーバはかなり系統が遠いらしいこと、そして意外なことに、菌界が動物界に近いことなどが示されている。動物・菌類・襟鞭毛虫を含む系統はオピストコンタと呼ばれる。原生動物の各系統、あるいはその他の情報に関しては生物の分類を参照。

動物の特徴[編集]

一般には、運動能力と感覚を持つのが大きな特徴とされるが、現在の動物界に含まれる生物すべてに当てはめることが出来ない。むしろ、以下のような特徴を持つ生物が、現在の意味での動物である。

  • 多細胞性が著しく発達している(寄生性のものには例外もある)。
  • 卵子精子の2種類の異なる半数性の配偶子が受精することにより発生する倍数性の生物である。
  • 発生初期に細胞でできた中空のボールである胚胞を形成する。
  • 体外から養分を摂取する従属栄養的な生物である。

動物の分類[編集]

下表は動物界を生物の分類の分類項目である「門」に分類したものである。各動物門に属する生物はそれぞれの「門」独自の基本設計(ボディプラン)を共有している。各動物門の多くはカンブリア紀(約5億4,500万年前から約5億500万年前)に発生した生物の爆発的進化であるカンブリア爆発によって出そろった。

動物の分類法には、背骨(脊椎)をもつ動物(脊椎動物)ともたない動物(無脊椎動物)とに分ける2分法が存在する。しかしこの分類は、ヒトを含む脊椎動物をより詳しく取り上げるときなどに、あくまでも便宜的に用いられる分類であることに注意しなければならない。実際には、脊椎動物は大きな多様性を誇る動物界の1亜門に過ぎないからである(下表33門中の脊索動物門の、さらに1亜門)。

</td>

<td rowspan=3>無胚葉</td> <td colspan=2 rowspan=8>無体腔</td>

<tr><td>平板動物門(センモウヒラムシ)</td> <tr><td>中生動物門(ニハイチュウ)</td> <tr><td>刺胞動物門(クラゲサンゴ)</td> <td rowspan=30>後生動物
(器官系分化)</td> <td rowspan=2>放射相称</td> <td rowspan=1>2胚葉</td></tr> <tr><td>有櫛動物門(クシクラゲ)</td> <td rowspan=29>3胚葉</td> </tr> <tr><td>扁形動物門(プラナリア)</td> <td rowspan=28>左右相称</td> </tr> <tr><td>紐形動物門(ヒモムシ)</td></tr> <tr><td>顎口動物門</td></tr> <tr><td>腹毛動物門</td> <td colspan=2 rowspan=8>偽体腔</td> </tr> <tr><td>輪形動物門(ワムシ)</td></tr> <tr><td>動吻動物門</td></tr> <tr><td>胴甲動物門</td></tr> <tr><td>鉤頭動物門</td></tr> <tr><td>内肛動物門</td></tr> <tr><td>線形動物門(回虫)</td></tr> <tr><td>類線形動物門(ハリガネムシ)</td></tr> <tr><td>外肛動物門</td> <td rowspan=17>真体腔</td> <td rowspan=12>旧口</td> </tr> <tr><td>箒虫動物門</td></tr> <tr><td>腕足動物門</td></tr> <tr><td>軟体動物門(貝類イカタコ)</td></tr> <tr><td>鰓曳動物門</td></tr> <tr><td>星口動物門</td></tr> <tr><td>ユムシ動物門(ユムシ)</td></tr> <tr><td>環形動物門(ミミズ、ゴカイ)</td></tr> <tr><td>緩歩動物門(クマムシ)</td></tr> <tr><td>舌形動物門(シタムシ)</td></tr> <tr><td>有爪動物門</td></tr> <tr><td>節足動物門(昆虫類甲殻類)</td></tr> <tr><td>有鬚動物門</td> <td rowspan=5>新口</td> </tr> <tr><td>棘皮動物門(ヒトデクモヒトデナマコ)</td></tr> <tr><td>毛顎動物門(ヤムシ)</td></tr> <tr><td>半索動物門</td></tr> <tr><td>脊索動物門(ホヤ脊椎動物)</td></tr> </table>

形状における特徴[編集]

平板動物門(板状動物門)と海綿動物門の2門(側生動物亜界)は器官が分化しておらず、不定形であるが、その他の動物(後生動物、真正後生動物亜界)は器官系が分化している。これらの器官をもつ後生動物は、規則的な形状をしている。すなわち、放射相称(刺胞動物門、有櫛動物門)または左右対称(その他の動物)のいずれかの形状を有しているのである。

発生にかかわる分類的事項[編集]

すべての動物は、受精卵が卵割していくと、細胞でできた中空のボールである胚胞を形成する。後生動物では胚胞の一部が陥入し、開口部が1つある嚢胚を形成する。嚢胚形成後、細胞は2層(2胚葉)または3層(3胚葉)の組織に分化する。3層(3胚葉)の場合、各組織層は外胚葉中胚葉内胚葉とよばれる。外胚葉は主に表皮神経系に、中胚葉は主に筋肉に、内胚葉は主に消化管になる。 嚢胚形成時の陥入箇所、つまり原口が後に消化管のどちらになるかは重要で、それが口になる旧口動物と、同じ陥入箇所が後に肛門になる新口動物の2つに分けられる。なお、刺胞動物、有櫛動物と扁形動物では、原口から続く消化管の反対側に、新しい口が開かず、消化管は口以外の出入り口を持たない。

その他、発生からは分類や進化に関する知見が多く得られる。幼生の形も、分類群やそれらの間の類縁を示す場合があり、重要である。フジツボ甲殻類に含まれることがわかったときの決め手は、幼生がノープリウスであったことである。

このことを拡張したのがエルンスト・ヘッケル反復説である。

内臓器官等の特徴[編集]

消化器系・呼吸器系・循環系・神経系・排出系などの各器官がどのような構造で、どのような配置であるかは、門によってほぼ決まっている。

消化器系はから肛門までの管である。前方先端に口が、後方に肛門があるのが多いが、肛門が口のそばにあるものもある。旧口動物では、消化管が背面を通り、消化管の背中側を循環系が、腹側を神経系が通っているものが多い。新口動物では、これとは逆に、消化管が腹面を通り、神経系が背中側に、循環系がその腹側に配置する場合が多い。

消化管と体壁との間にある空所を体腔と呼ぶが、体腔の有無・構造によって、動物を3つの段階に分けることができる。すなわち、体腔のない無体腔類、空所はあるが中胚葉組織で裏打ちがされていない偽体腔類、中胚葉由来の体腔がある真体腔類である。

これらの形質を元に、動物の系統関係が論じられてきた。最近は、分岐分類学や分子遺伝学的情報に基づく見直しも進められており、各門の関係等については見方の大きな変更が起きている部分もある。しかし門の範囲等については大きく変わっているところは少ない。

絶滅した動物[編集]

UMA(未確認動物)[編集]

存在の可能性があるとされながら、生物学的に確認されていない動物のこと。ジャイアントパンダローランドゴリラが生物学的に確認されたのは19世紀以降で、それ以前にはUMAだったともいえる。

関連項目[編集]

als:Tiere an:Animal ar:حيوان ast:Animal bat-smg:Gīvūnā bg:Животни bm:Bagan br:Loened bs:Životinjska bića ca:Animal chy:Hova cs:Živočichové cy:Anifail da:Dyr de:Tier el:Ζώοeo:Animalo es:Animalia et:Loomad eu:Animalia fi:Eläinkunta fr:Animalia frp:Animâl fy:Dier ga:Ainmhí gd:Beathach gl:Animalia he:בעלי חיים hr:Životinje hu:Állat ia:Animal id:Hewan io:Animalo is:Dýr it:Animalia iu:ᓂᕐᔪᑦ/nirjut jbo:danlu ko:동물 ku:Ajal kw:Enyval la:Animalia lb:Déiereräich li:Diere lt:Gyvūnai lv:Dzīvnieki mk:Животни mn:Амьтан ms:Haiwan nah:Yōlcatl nds:Beester nl:Dieren (rijk) nn:Dyr no:Dyr nrm:Animâ oc:Animalia om:Binensotta pam:Animal pl:Zwierzęta pt:Animalia qu:Uywa ro:Regn Animalia ru:Животные scn:Armali sh:Životinje simple:Animal sk:Živočíchy sl:Živali sq:Kafsha sr:Животиње su:Sato sv:Djur ta:விலங்கு th:สัตว์ to:Monumanu tr:Hayvanlar uk:Тварини vi:Động vật vls:Bêesten (ryk) yi:חיה zea:Beêsten zh:动物 zh-min-nan:Tōng-bu̍t zh-yue:動物

動物分類表
形状発生
海綿動物門 器官が明確には
分化せず