「アルミニウム」の版間の差分

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(6人の利用者による、間の7版が非表示)
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{{Notice|この項目はある項目からフォークされて出来た記事です。除去を求める際には、ノートでの合議が必要です。}}
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{| class="wikitable" style="width: 20em; float: right; margin-left: 0.5em; background: white; font-size: 95%"
{{自己責任}}
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|- style="background-color: white"
<center>
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| colspan="2" style="text-align: center" |
[[画像:Kentaro Noda.jpg|240px|thumb|なぜ笑う?]]
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{|
[[画像:Noda Kentaro.jpg|thumb|いかにも粘着質って感じのお姿ですね。]]
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| || style="border-style: none; text-align: center" | [[マグネシウム]] - '''アルミニウム''' - [[ケイ素]]
</center>
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[[野田憲太郎]]は、自称・音楽家。ユアペディアをはじめとするネット上に頻繁に出没する。少なくともネット上の素行を見る限りでは、一般社会常識はゼロに等しく、Wikipediaをはじめとする複数のコミュニティで永久追放処分を受けている。追放処分の緩やかなサイトでのみ、追放されたサイト管理者の誹謗・中傷を中心とする投稿活動を行っている。
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==[[ウィキペディア日本語版の利用者]]として==
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<!-- 在日管理者の存在を公開したために、慌ててSnow steed(Mixiを退会済)が無期限投稿ブロックを提案した。2007年7月の京都烏丸おばんざいやさんで行われた海外組の接待は、この男によって暴露された。小西規勝や利用者:KMTは頻繁に利用者:Noda,KentaroのMixiを「勤務中に」覗いてくる。この男が行った在日認定がよほど悔しいからであろうか、最近は勤務中にユアペディアまでこの節を荒らす利用者が存在する。
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-->現代音楽関連の記事に関して、出典の明記をするよう他の利用者から注意を受けたが、それを頑なに拒否しつづけた為に無期限投稿ブロックを受けた。それ以来、ウィキペディア日本語版及びウィキペディア日本語版の管理者を憎んでいる。その無念を他人に知らせたかったのか、[[2ちゃんねる]]<ref>[http://music8.2ch.net/test/read.cgi/contemporary/1165228479/ 野田憲太郎応援スレッド]</ref>と[[mixi]]<ref>[http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=10353087&comm_id=5454&page=all ウィキペディア日本語版|ウィキペディア日本語版の恐怖政治体制] 閲覧にはmixiへの参加が必要。</ref>でも同時期に不可解な絨毯爆撃を行い、ウィキペディア以外のコミュニティにも重大な迷惑をかけた。現在でもウィキペディア日本語版の諸利用者(管理者を含む)を敵視し、[http://d.hatena.ne.jp/Kasumoerer/ 自分のウェブサイト]やYourpediaの本項目でこれらの利用者の中傷糾弾を続けているところを見ると、ウィキペディア日本語版には相当の思い入れがあると考えられる。事実、ウィキペディア日本語版では投稿ブロック以後も数々のサブアカウントを取得し編集投稿を続けているが、悉く発見され、これらの多くは投稿ブロックを受けた。この騒動で本人と推定され投稿ブロックを受けた利用者アカウントやIPの数は10を超える。<ref>[http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E9%80%B2%E8%A1%8C%E4%B8%AD%E3%81%AE%E8%8D%92%E3%82%89%E3%81%97%E8%A1%8C%E7%82%BA/%E9%95%B7%E6%9C%9F/Noda%2CKentaro Wikipedia:進行中の荒らし行為/長期/Noda,Kentaro]</ref>余談ではあるが、この利用者はYourpediaで同名のアカウントを取得しており、本項目の起草・加筆もこの利用者の尽力によるものが大きい。<ref>[http://ja.yourpedia.org/mediawiki/index.php?title=%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88%E3%81%AE%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85&limit=500&action=history ウィキペディア日本語版の利用者 - 履歴]</ref>
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ネット上で彼のピアノの演奏(と称するもの)を聴いたもののある者であれば、誰にでも解かることであるが、彼が音楽と称するものは、幼稚園児の落書きか、またはそれ以下である。ピアニストを'''目指す'''のであれば、まずは「猫踏んじゃった」を正しく弾くことを目指すべきであろう。
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===状況===
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* あからさまにウィキペディアの中毒者(もしくは依存者)であり、無期限ブロックを無視して多数の[[ソックパペット|靴下人形]]を操り、何度でもウィキペディアに闖入を強行している。しかしながらウィキペディアの[[ルール]]や、言論上の[[マナー]]を遵守しようという意思はまったく持ち合わせていない。そのため、ウィキペディア日本語版やその参加者に対して、自分の思い込みや憶測に基づき様々な[[流言蜚語]]と[[誹謗中傷]]の限りをネット上に並べ立てることにより、自己正当化が図れると確信し、なおかつ自分の恥ずべき言動に酔い痴れている。しかも、周囲からの顰蹙や失笑を買っていることにはお構いなしである。
+
* ウィキペディアから無期限ブロック(事実上の追放)されたことを大きな恥辱とし、その恥辱を責任転嫁せんがために、ウィキペディアおよびその関係者に対して中傷[[プロパガンダ]]を繰り返している。中傷の舞台は日本語版ならびに英語版ウィキペディアの他、メタウィキメディアや[[2ちゃんねる]]、[[はてなダイアリー]]キーワード、[[Yourpedia]]など極めて多岐にわたり、プロパガンダを展開するためであれば舞台と手段を選ばない傾向が強い。
+
* 私怨を基にした行動パターンが見出される。また、たいていの靴下人形が、野田の出没する領域と共通の分野やジャンルで投稿・加筆を行う上、「自分は野田さんの知り合いであり、その人柄や作品の優秀さは知り尽くしている」式の擁護を行い、あるいは野田が攻撃した他ユーザーを名指しでおちょくる……というように、統一された行動様式を見せている。
+
* 以前は日本語版のウィキペディアンの間では、音楽家の[[野田憲太郎]]とウィキペディアンのNoda,Kentaroが同一人物であるかは断言できないとする見解が優勢であったが、[[2007年]]7月下旬において野田が自分のHPで、「ウィキペディアの中国人・韓国人投稿者について日本語版Wikitruthに論文(を発表)」と自ら暴露したことにより、'''野田憲太郎 = Noda,Kentaroであることは動かしがたい事実'''となった。
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* 日本の[[音楽学]]会や作曲界について毒づいているが、以下の3点から、野田が学位請求論文の書き方についてまともな指導をろくに受けていないことや、しかるべき学術機関に論文を作成して受理された経験がほとんどないことは明らかである(少なくとも、「野田憲太郎+音楽学」「Kentaro Noda + Acta Musicologica」などとネット検索で入力しても、論文関係の項目がヒットしない)。
+
** [[出典]]の明記の仕方を理解しておらず、また理解しようともしていない。
+
** [[宇野功芳]]にも似た特異な(かつ著しく主観的な)言い回しを弄ぶが、それが[[百科事典]]や[[論文]]としての文体や品格にそぐわないという点については、何の自覚も反省もない。
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** [[2ちゃんねる]]などで指摘されているように、日本語作文に問題があるだけでなく、英作文についても、[[品詞]]の用法や[[単語]]の選択ならびに[[シンタックス]]がおかしい。
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* 野田から他者への攻撃は問題にならないが他者から野田への攻撃は問題になるとする[[二重基準]]の持ち主。みずからYourpediaやその他のウェブサイトで他者の実名を挙げて名誉毀損を繰り返しているにも拘らず、そのことを全て棚に上げている。本項目([[WP:NODA]])の記述の一部(野田の人間性に対する[[病理学]]的分析)が野田への名誉毀損にあたるので提訴するとの法的[[脅迫]]をおこない、当該部分を特定版削除させたこともある。
+
*複数の利用者について[[ストーカー]]的行為を行い、彼らについて「被害届を出す」<span style="font-size:smaller;">(ママ)</span>、「指導教官の名前を教えろ」<span style="font-size:smaller;">(ママ)</span>などの脅迫メールを関係者に送付している。
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*ソックパペットの名前は楽譜出版社の社名から採ることが多い([http://www.schott-music.com/ Schott] [http://www.billaudot.com/ Billaudot] [http://www.esz.it/ Zerboni] [http://www.alphonseleduc.com/ Leduc] [http://www.boosey.com/ Boosey] [http://www.rugginenti.it/ Rugginenti] [http://www.zimmermann-frankfurt.de/ Zimmermann] [http://www.edipan.com/ Edipan] [http://www.durand-salabert-eschig.com/ Durand]など)。また、野田が逆恨みしている相手の名を揶揄するような利用者名を名乗ることも多い。
+
 
+
===編集傾向===
+
#主として[[クラシック音楽]]、とりわけ[[現代音楽]]関係の記事に出現し、[[Wikipedia:検証可能性|検証可能性]]に問題のある投稿を繰り返す。
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##ほかに[[戦争]]関連や[[アニメ]]、[[ゲーム]](ゲーム音楽)関連記事にも出没。
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##出典の明記や論拠を求められると途端に不貞腐れるくせに、他人には「理由のないことをしてはいけない」と教え諭す。
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#ブロック中であることを意に介さず、多重[[アカウント]]や[[IP]]で編集活動を強行しようとする。
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##ウィキペディアの慣行や[[モラル]]に毒づきながらも、ウィキペディアを自分の学習発表の場として濫用している。
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#出典の明記を要求されることを極度に毛嫌いし、要求する側がおかしいとか、要求する側が読んで調べるべきとかといった類いの言葉で応戦する。
+
##出典タグに過敏に反応し、明記できない場合に沈黙ないしは放置するということができない。
+
##「出典を要求するくせに調べられないのは、外国人だからだ(あるいは日本語がろくにできないからだ、もしくは日本にいないからだ)」といった妄言で相手に反撃しようとする。
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##要約欄などに、「○○に載ってる」「文献は○○でいいよ」といった杜撰かつ投げ遣りな"明記"をすることもある。
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#[[余談]]や[[逸話]](それも、どちらかと言えば読者の心証を害するような[[アネクドート]]や[[ゴシップ]]、[[スキャンダル]]の類い)、個人的印象にもとづくエピソードを書き加える。ともすれば本文よりも長々と書き込む。
+
#バランス感覚を欠いているうえ[[批判]]と[[非難]]の峻別ができないために、攻撃的・他罰的な文章を平然と書き連ねる。そのため主張や論旨が客観的(または中立的)でないと指摘されると、改めるどころか憤慨する。
+
#[[編集合戦]]を仕掛け、自分が加筆した状態こそが最善であるとして、何度でも執拗に戻す。
+
##かつて自分が関わった記事を熱心に注察しており、自分の記述を変更・削除等されるとその都度[[ソックパペット]]で舞い戻って自分が書いた状態に差し戻す。
+
##なおかつノートページや会話ページで[[厭味]]を言う。
+
##さらには自分のブログを始めとする外部のウェブサイトで悪口雑言を並べ陰謀論を喚き散らす等、一連の行動から共同作業に全く向かない利用者であることが窺える。
+
#自分の発言や文章を他人が批判し、改訂することを許さないが、他人の発言やミスについては、自分の気が済むまで執拗に追及し、あるいは[[罵倒]]するという[[ダブルスタンダード]]の持ち主。
+
##「アホか貴様」([http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%88&diff=prev&oldid=7682960])「どあほ」([http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E7%8E%8B%E5%A6%83%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB&diff=prev&oldid=7856889])など、要約欄での[[暴言]]・[[恫喝]]・[[罵詈雑言]]。
+
##他ユーザーの会話ページに、しつこく[[言いがかり]]や[[揚げ足とり]]を書き連ねる。あるいは、他ユーザーを自分の攻撃の仲間に引き入れようとして、会話ページを濫用(悪用)する。
+
##[[Wikipedia:投稿ブロック依頼/Noda,Kentaro]]に賛成票を投じた利用者たちへの個人攻撃。
+
#[[民族]]的な出自に対して異常な拘りを示す。自らと対立する利用者たちを[[在日韓国人]]や[[在日中国人]]に対する[[蔑称]]で呼びならわす。([http://kentaro-noda.hp.infoseek.co.jp/index-e.html ホームページ('07年7月21日改訂版)]に以下の一文あり。''"Some articles about Korean and Chinese Administers of Japanese Wikipedia in Japanese Language Wikitruth"''<small>(対訳:ウィキトゥルース日本語版に、ウィキペディア日本語版における韓国人・中国人投稿者について論文数点。)</small>
+
##批判されると、「お前の日本語は[[機械翻訳]]で中国語や韓国語から即席に訳したものだ」あるいは「[[BOT]]による自動応答だ」と決めつける。
+
##自分の乏しい[[語彙]]や拙い表現力、でたらめなテニヲハ、ねじれた主-述関係を棚に上げて、他人については「日本語がおかしい」「日本語が読めない」といった類の攻撃をする。
+
#「管理ユーザー」「査読ユーザー」「攻撃ユーザー」など独特の造語(もしくは意味を自己流にねじ曲げた語)を多用する。「仮想アカウント」など既成の語を使う場合もあるが、独自の意味である。
+
##記事においても、公式の用語でなく、「前衛イディオム」「中華アカデミズム」のような造語(もしくは生硬な翻訳調)を用いる。また、「作曲様式」「演奏様式」といった用語の代わりに、「スタイル」のような、しばしば[[多義語]]であるような[[外来語]]を好んで使い、意味を曖昧にする。
+
##独自概念や造語で項目名を立てる。
+
##自らの語学力や海外渡航歴を喧伝している割には、[[ドミトリ・コゥリャンスキ]]や[[フランチェス・マリエ・ウィッティ]]など、先行資料の表記やネイティブの発音を確認して項目名を立てているのかどうか、すこぶる怪しい例がある。
+
#論文の文体の何たるかを理解していない。そのため鄙語・俗語を交えたり、「スタイル」「レヴェル」などのように横文字をカタカナにしただけで済ませたり(あるいは補足説明なしに横文字をそのまま引用したり)、また、印象批評をそのまま表現したりする。
+
#「ウィキペディアは[[ナレッジスペース]]ではない」ということが理解できないため、字数が増えることが内容の充実であると言い切って憚らない。そのため内容が希薄になったり散漫になったりすることにもお構いなく、どんどん長文にする(ウィキペディアの方針に対する無理解と[[侮蔑]]に関連)。
+
#第三者には理解不能な、意味不明な「美文調」を弄ぶ。[[ナルシシズム]]的な性格ゆえにか、自分の「立派な日本語」が通用しないことを読者の能力のせいだと責任転嫁する。
+
#[[携帯電話]]で連絡を取り合う管理者たちの指令によって集団攻撃されている等の[[妄想]]を書き散らす。
+
#自分が「専門家」であることをことさら誇大に訴え、それによりかかった暴論を繰り返す。「ど素人は、難しい現代音楽を専門的に理解できるはずないのだから、それに関する記事を起草・加筆・編集する資格はない。ど素人が専門家先生に楯突くのは生意気だ」といった発想が根底にある(同様の見解を[[菅野茂]]と共有している)。
+
#[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%BC&diff=2427251&oldid=2414811 『今でも、「彼は国家の手で消された」と信じるイギリス人は多い。』]など、根拠がないことを確信ありげに断言することが非常に多い(出典の明記を極度に嫌う態度と通底)。思いついたことは何でもダメモトでとりあえず言ってみる、それを本気にする人間が一人でも現れれば儲けものという姿勢が透けて見える。
+
##「~と言われている」「~であることは非常に有名」などの表現によって、個人的妄想に一般性や信頼性があるかの如く偽装することも多い。
+
###[http://ja.wikipedia.org/wiki/ノート:新ロマン主義音楽 「これは常識でありもはや定説のレヴェルです。」]は、[[高橋弘二]]の[[定説|定説語]]を連想させずにおかない。
+
##[[矛盾|矛盾点]]等を深く突っ込まれると話を逸らすか、曖昧なほのめかしでお茶を濁し、自らの誤りを絶対に認めない。
+
###発言や文脈の前後で[[自家撞着]]が生じるようなことも平然と書き連ねる。[http://ja.wikipedia.org/wiki/ノート:新ロマン主義音楽 「アナトリー・アレクサンドロフの作品をピアノで練習していると/ロマンというよりも古典といったほうが良いくらいです」]。ならば、アレクサンドロフが新ロマン主義者ですらない(従って、[[新ロマン主義音楽]]の項目で[[アナトーリー・アレクサンドロフ|アレクサンドロフ]]の名に言及した自分の加筆[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%96%B0%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E9%9F%B3%E6%A5%BD&diff=8559847&oldid=8426981]はおかしい)ということには気づいていない。
+
#「~に報告しますからそのつもりで」(「~」の部分には何らかの公的[[機関]]や権威者などの名が入る)など、他者の[[権威]]を笠に着た発言や、人の褌で相撲を取る物言いも多い。
+
#ノートや会話ページで発言する際、「タメ口」を利く。自分の思い込みを書き並べているにもかかわらず、疑問文で相手に聞き返して自分の発言の正当さを確認しようとする。
+
#下記のように自身が無数のソックパペットを操っているため、他人も同じことをしていると決めつける傾向が顕著である。
+
=== ブロック済みアカウント ===
+
{| class=wikitable sortable
+
 
|-
 
|-
!利用者名
+
| style="border-style: none; text-align: center; vertical-align: middle" | [[ホウ素|B]]<br />'''Al'''<br />[[ガリウム|Ga]]
!初出現日時<!--初投稿日時-->
+
| style="border-style: none" | [[画像:Al-TableImage.png|250px]]<div style="text-align: right"><small>[[周期表]]</small></div>
!投稿ブロック記録
+
|}
 
|-
 
|-
|align=center colspan=3|'''本体'''
+
! colspan="2" style="background: #cccccc" | 一般特性
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Noda,Kentaro}}
+
| style="width: 43%" | [[元素の名前順一覧|名称]], [[元素の記号順一覧|記号]], [[元素の番号順一覧|番号]] || アルミニウム, Al, 13
|2006年6月13日 (火) 04:33
+
|2006年11月25日 (土) 22:23 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|align=center colspan=3|'''ソックパペット'''
+
| [[元素の分類|分類]] || [[卑金属]]
<!--
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Sushisushi}}
+
| [[元素の族|族]], [[元素の周期|周期]], [[元素のブロック|ブロック]] || [[第13族元素|13 (IIIB)]], [[第3周期元素|3]] , [[pブロック元素|p]]
|2005年10月7日 (金) 00:12
+
|2006年12月15日 () 22:38 '''無期限'''
+
-->
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|士心麻手}}
+
| [[密度]], [[モース硬度|硬度]] || 2700 kg·m<small><sup>−3</sup></small>, 2.5
|2006年4月22日 (土) 10:35
+
|2006年12月23日 (土) 00:15 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Nodaken}}
+
| 単体の色 || style="text-align: center" | 銀白色<br />[[Image:Lingot aluminium.jpg|120px|アルミニウム]]
|2006年12月22日 (金) 23:29
+
|2006年12月22日 (金) 23:31 '''無期限</br>UsernameBlock'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Anymoerer}}
+
! colspan="2" style="background: #cccccc" | 原子特性
|2007年2月13日 (火) 16:06
+
|2007年2月14日 (水) 12:00 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Divari0canto}}
+
| [[原子量]] || 26.9815386 [[原子質量単位|u]]
|2007年2月15日 (木) 12:59
+
|2007年2月25日 (日) 01:53 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|匿名委員会}}
+
| [[原子半径]] (計測値) || 125 (118) [[ピコメートル|pm]]
|2007年2月24日 () 18:03
+
|2007年2月25日 (日) 01:53 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|畢竟}}
+
| [[共有結合半径]] || 118 pm
|2007年3月24日 (土) 17:49
+
|2007年6月18日 (月) 22:07 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Dreme}}
+
| [[ファンデルワールス半径|VDW半径]] || no data
|2007年6月23日 (土) 15:26
+
|2007年7月15日 (日) 10:29 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|間久部香織}}
+
| [[電子配置]] || <nowiki>[</nowiki>[[ネオン|Ne]]<nowiki>]</nowiki> 3[[s軌道|s]]<sup>2</sup> 3[[p軌道|p]]<sup>1</sup>
|2007年7月9日 (月) 15:09
+
|2007年7月24日 (火) 23:09 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Alles}}
+
| [[電子殻]] || 2, 8, 3
|2007年7月15日 (日) 11:53
+
|2007年8月4日 (土) 04:54 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Ignus}}
+
| [[酸化数]]([[酸化物]]) || 3([[酸化物|両性酸化物]])
|2007年8月3日 (金) 14:32
+
|2007年8月4日 (土) 10:00 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Zerboni}}
+
| [[結晶構造]] || [[面心立方構造]]
|2007年8月7日 (火) 06:54
+
|2007年8月16日 (木) 11:58 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Konishikun 43}}
+
! colspan="2" style="background-color: #cccccc" | 物理特性
|2007年8月24日 (金) 18:29
+
|2007年8月24日 (金) 18:33 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Leduc}}
+
| [[相]] || [[固体]] ([[常磁性]])
|2007年8月28日 (火) 10:42
+
|2007年9月4日 (火) 21:56 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Boosey}}
+
| [[融点]] || 933.47 [[ケルビン|K]]<br />(660.32 [[摂氏|°C]], 1220.58 °[[華氏|F]])
|2007年8月28日 (火) 18:03
+
|2007年9月4日 () 21:56 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Curci}}
+
| [[沸点]] || 2792 K<br />(2519 [[摂氏|°C]], 4566 °[[華氏|F]])
|2007年9月3日 (月) 03:56
+
|2007年9月4日 (火) 21:51 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|EMB}}
+
| [[モル体積]] || 10.00 &times; 10<small><sup>−3</sup></small> m<small><sup>3</sup></small>·mol<small><sup>−1</sup></small>
|2007年9月12日 (水) 12:37
+
|2007年9月20日 (木) 17:05 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Sevenyear}}
+
| [[気化熱]] || 293.4 kJ·mol<small><sup>−1</sup>
|2007年9月13日(木)11:07
+
|2007年9月13日(木)13:36 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Compozitor}}
+
| [[融解熱]] || 10.79 kJ·mol<small><sup>−1</sup>
|2007年9月18日 (火) 16:39
+
|2007年9月18日 (火) 17:39 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Doberman}}
+
| [[蒸気圧]] || 24.2 &times; 10<small><sup>−21</sup></small> [[パスカル|Pa]] (933 K)
|2007年9月18日 (火) 17:26
+
|2007年9月18日 () 17:45 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|Akaitakenobou}}
+
| [[音速|音の伝わる速さ]] || 5100 [[メートル毎秒|m·s<small><sup>−1</sup></small>]] (293.15 K)
|2007年9月18日 (火) 17:35
+
|2007年9月18日 () 17:39 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|{{WikiUser2|De santis p}}
+
! colspan="2" style="background: #cccccc" | その他
|2007年9月19日 (水) 16:36
+
|2007年9月23日 (日) 23:06 '''無期限'''
+
 
|-
 
|-
|[[:w:ja:利用者:M universal|利用者:M universal]]<span style="font-size:smaller" class="plainlinks">([[:w:ja:利用者‐会話:M universal|会話]]/[[:w:ja:特別:contributions/M universal|履歴]]/[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%89%B9%E5%88%A5:Log&page=User:M universal ログ])</span>
+
| [[クラーク数]] || 7.56[[パーセント|%]]
|2007年9月20日 (木) 11:48
+
|2007年9月23日 (日) 23:06 '''無期限'''
+
 
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| [[電気陰性度]] || 1.61 ([[ライナス・ポーリング|ポーリング]])
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| [[熱伝導率]] || 237 W·m<small><sup>−1</sup></small>·K<small><sup>−1</sup></small>
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| [[同位体]] || [[天然存在比|NA]] || [[半減期]] || [[崩壊モード|DM]] || [[崩壊エネルギー|DE]]/[[メガ|M]][[電子ボルト|eV]] || [[崩壊生成物|DP]]
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| <sup>26</sup>Al || [[放射性同位体|{syn.}]] || 7.17×10<sup>5</sup> [[年]] || [[電子捕獲|&epsilon;]]<br />[[ベータ崩壊|&beta;+]]<br />[[ガンマ崩壊|γ]] || &nbsp;<br />1.17</br />1.808 || [[マグネシウム|<sup>26</sup>Mg]]<br /><sup>26</sup>Mg<br />&nbsp;
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| <sup>27</sup>Al || '''100%''' || colspan="4" | [[中性子]]14個で[[安定]]
 
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! colspan="2" style="background: #cccccc; font-size: 85%" | 注記がない限り[[国際単位系]]使用及び[[標準状態]]下。
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|}
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'''アルミニウム'''(英 ''Aluminium'', 米 ''Aluminum'')は[[原子番号]]13の[[元素]]である。[[元素記号]]は'''Al'''。軽銀やアルミニウムを略してアルミと言うこともある。鋁と書くこともある。
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[[単体]]は常温常圧では良い[[熱伝導性]]・[[電気伝導性]]を持つ[[金属]]。[[融点]]660.2°C、[[沸点]]2060°C(2467°C、2400°Cという実験値あり)。[[密度]]は 2.7g/cm<sup>3</sup> で、金属としては軽量である。常温では[[面心立方格子構造]]が最安定となる。[[酸]]や[[アルカリ]]に侵されやすいが、[[空気]]中では[[表面]]に酸化膜([[アルマイト]])ができ、内部は侵されにくくなる。また濃[[硝酸]]に対しても表面に酸化皮膜を生じ反応の進行は停止する([[不動態]])。
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== 単体の性質 ==
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=== 化学的性質 ===
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アルミニウムは両性金属で、酸にもアルカリにも溶解する。アルカリ性の水溶液では、以下の反応によって[[水]]が[[還元]]されて[[水素]]を発生する。
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:6 OH<sup>&minus;</sup> + 2 Al + 6 H<sub>2</sub>O &rarr; 6 OH<sup>&minus;</sup> + 2 Al(OH)<sub>3</sub> + 3 H<sub>2</sub>
 +
<!--<math>\rm 6OH^- + 2Al + 6H_2O \longrightarrow 6OH^- + 2Al(OH)_3 + 3H_2</math>-->
 +
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ただし、生成する[[水酸化アルミニウム]]の[[溶解度積]] ([Al<sup>3+</sup>][OH<sup>&minus;</sup>]<sup>3</sup>) は 1.92 &times; 10<sup>&minus;32</sup> であり、ほとんど水に溶解しない。したがって、薄いアルカリでは皮膜が発生して反応が止まる。しかし、強アルカリ条件では水酸化アルミニウムが次式によって水溶性の'''アルミン酸'''を形成するため、反応は表面のみでなく内部まで進行する。
 +
 +
:OH<sup>&minus;</sup> + Al(OH)<sub>3</sub> + 2 H<sub>2</sub>O &rarr; [Al(OH)<sub>4</sub>(H<sub>2</sub>O)<sub>2</sub>]<sup>&minus;</sup>
 +
<!--<math>\rm OH^- + Al(OH)_3 + 2H_2O \longrightarrow [Al(OH)_4 (H_2O)_2]^-</math>-->
 +
したがってアルミニウムと強塩基水溶液との反応はこれらの式を合わせて以下のようになる。
 +
:2 Al + 10 H<sub>2</sub>O  + 2 OH<sup>&minus;</sup> &rarr; 2 [Al(OH)<sub>4</sub>(H<sub>2</sub>O)<sub>2</sub>]<sup>&minus;</sup> + 3 H<sub>2</sub>
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=== 機械的性質 ===
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アルミニウムは鉄の約 35 % の比重であり、密度は (2.70 [g/cm<sup>3</sup>]) と低く金属の中でも軽量な方に属し、[[展性]]に富む。純アルミニウムは強度は低いが、[[ジュラルミン]]などのアルミニウム合金はその軽量さ、加工のしやすさを活かしつつ強度を飛躍的に改善しているため、様々な製品に採用され産業界で幅広く活躍している(「用途」を参照)。
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アルミニウム合金は軟鋼などと違い、[[応力]]がかかった時の変形に降伏現象を示さない。それは[[侵入型固溶体]]である炭素によるコットレル雰囲気を持つ鉄合金とは違い、アルミニウム合金には[[置換型固溶体]]合金が多いことに起因する。よって、構造設計等の計算を行う場合には、材料力学では「[[引張応力]]」として「0.2 % 耐力」が代わりに用いられる。「0.2 % 耐力」とは、応力をかけた際の永久ひずみが 0.2 % になる時の応力である。ただし、アルミニウム合金には常温クリープと呼ばれる現象が顕著であり、どんな小さな力、衝撃でも数千、数万回と加え続ければひずみが蓄積して行きいつか必ず破壊されるという点で、鉄とは大きな違いを持つため、機械設計時には構造体の寿命計算等に厳重な注意が必要である。
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== 生産 ==
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アルミニウムは、鉱物の[[ボーキサイト]]を原料として[[ホール・エルー法]]で生産されるのが一般的である。ボーキサイトを[[水酸化ナトリウム]]で処理し、アルミナ([[酸化アルミニウム]])を取り出した後、溶融し[[電気分解]]を行う。したがって、アルミニウムを作るには大量の[[電気|電力]]が消費されることから「電気の缶詰」と呼ばれることもある。ちなみに、ホール・エルー法での純度は約98%なので、より高純度なアルミニウムを得るには[[三層電解法]]を使う。
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電力価格が高いためコスト競争に弱い日本国内のアルミニウム精錬事業は、[[オイルショック]]後採算困難になり、大部分は国外に拠点が移った。現在、日本国内で原石(ボーキサイト)から製品まで一貫生産を行っているのは、自前の[[水力発電]]所により自家発電を行っているため低価格の電力が入手可能な[[日本軽金属]](工場所在地は[[静岡市]][[清水区]])のみである。
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ボーキサイトからアルミニウムを精練するのに比し、アルミニウム屑から[[リサイクル]]して地金を作る方がコストやエネルギーが少なく済む。そのため、回収された空き缶等をリサイクル原料とし、電気炉等を用いる形態で再生するケースは徐々に増えている。アルミニウム屑を溶解するにあたっても[[融点]]が約660℃と[[銅]]や[[鉄]]などの主要金属の中では低い方なので少ないエネルギーで行うことができる。この利点をとらえて、アルミニウムはしばしば「リサイクルの優等生」や「リサイクルの王様」と表現される。
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アルミニウムの生産量は2002年時点で2574万トンに及ぶ。[[中華人民共和国|中国]]が約 1/6 を生産し、これに[[ロシア]]、[[カナダ]]、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]を加えた4カ国で生産量の過半数を占める。中国、ロシア、アメリカはボーキサイト原産国でもある。他のボーキサイト原産国である[[オーストラリア]]、[[ブラジル]]、[[インド]]も世界生産量のシェア10位以内に含まれる。
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== 用途 ==
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アルミニウムは金属の中では軽量であるために利用しやすく、また、軟らかくて[[展性]]も高いなど加工し易い性質を持っており、さらに表面にできる酸化皮膜のために[[イオン化傾向]]が大きい割には耐食性もあることから、[[一円硬貨]]や[[アルミホイル]]、缶([[アルミ缶]])、[[鍋]]、窓枠(アルミ[[サッシ]])、[[外構|エクステリア]]、建築物の外壁、道路標識、[[鉄道車両]]や[[自動車]]の車体、[[自転車]]の[[リム]]、パソコンや家電製品の筐体など、様々な用途に使用されている。ただし大抵は[[アルミニウム合金]]としての利用であり、1円硬貨のようなアルミニウム 100% のものはむしろ稀な存在である。有名な合金としては[[ジュラルミン]]が挙げられる。ジュラルミンは[[航空機]]材料などに用いられているが、[[金属疲労]]に弱く、腐食もしやすいという欠点を持つため、航空機などでは十分な点検体制を取ることが求められている。なお、一時期自動車も航空機材料にならうかたちでアルミ化が進んだが、車体強度と安全性を両立させるため、現在はアルミではなくハイテン材料([[高張力鋼]])の適用が進みつつある。
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高圧送電線にもアルミニウム線が使用される。[[銅]]に比べ単位体積あたりの電気伝導度は劣るが、密度が低いため断面積を大きく取る(太くする)ことができ、かつ軽いので、単位質量当りの電気伝導度は寧ろ銅を上回り、かつ材料費はほぼ拮抗する。
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[[真性半導体]]である[[ケイ素]]に微量のアルミニウムを添加することにより、[[P型半導体]]が得られる。
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俗に「銀ペン」とも呼ばれる、[[銀色]]の[[塗料]]には、アルミニウムの微粉末が顔料として加えられている。耐食性があるため、[[橋梁]]などの建築物によく使われた。
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== アルミニウム粉 ==
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粉末になったアルミニウムは可燃物であり、[[粉塵爆発]]を起こす場合がある。アルミニウム粉は燃焼熱が大きく、燃焼するときにガスを生じないため熱が集積して高温となり、強い白色の光を発する。これを利用して[[火薬]]類に発熱剤として添加される。アルミニウム粉の性質は表面積の大きさによって左右されるため、等級は粒度ではなく重量当たりの表面積を示す[[水面拡散面積]]で表示される場合が多い。粒度で表示されるような粒の大きい物は粒状アルミニウム粉(アトマイズドアルミニウム粉)と呼んで区別することが多い。
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 +
[[スラリー爆薬]]などの水湿状態の火薬に混ぜるとアルミニウムの表面で以下のような反応が起きて発熱する。このため、アルミニウム粉の火災には水をかける事は禁忌とされている。
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 +
2Al + 6H<SUB>2</SUB>O → 2Al(OH)<SUB>3</SUB> + 3H<SUB>2</SUB>
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 +
アルミニウム粉末は塗料に混ぜて使う場合もある。また、[[指紋]]の検出などでアルミニウムの粉を使用することもある。
 +
 +
アルミニウム粉と[[酸化鉄(III)]]との混合物は[[テルミット]]と呼ばれ、[[マグネシウム]]リボンで着火すると激しく反応し、酸化アルミニウムおよび溶融鉄を生じる。この反応は[[鉄]]の溶接にも使われている[[テルミット反応]]である。
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 +
日本の[[消防法]]では、150[[マイクロメートル|µm]]の網ふるいを通過する量が50%を超える[[金属粉|アルミニウム粉]]を[[危険物|第2類危険物]]と定めている。
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== アルミニウムと植物 ==
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アルミニウムは[[長石]]および[[粘土鉱物]]などとして普遍的に存在するため[[地殻]]を構成する[[元素]]としては[[酸素]]、[[珪素]]に次いで3番目に多い([[クラーク数]]:7.56%、重量比)。工業的に多彩な用途が見出される一方、[[酸性]][[土壌]]中のアルミニウム含量は、[[植物]]の成長に影響する重要な要素である。[[農業]]や[[園芸]]における人工的な栽培環境では中性付近に調整された土壌を用いる場合が多いが、それでも有害なアルミニウムイオン(Al<sup>3+</sup>)が[[根]]の伸長成長を阻害する事が知られている。これは、火山性の酸性土壌が広く分布する日本において重要な問題である。
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=== 作用機序 ===
 +
土壌中のアルミニウムは、pHが5.0を下回ると急激にイオン化して溶解度が高まり、pH3.5ではほぼ完全に溶存体となる。水溶化したアルミニウムイオンが農作物その他の植物に及ぼす害として、以下のようなもの知られている。
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* [[肥料]]として土壌に添加した[[リン酸]]と結合し、難溶性の塩を形成する。結果として施肥効率が低下する。
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* 根の成長阻害を引き起こす。アルミニウムイオンは根の細胞の[[細胞壁]]~[[アポプラスト]]領域へ結合し、種々の応答反応を引き起こす。応答反応としてはβ-1, 3 グルカンである[[カロース]]の分泌などが知られるが、成長阻害の具体的なメカニズムは分かっていない。
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成長阻害に関する研究は今も進められているが、アルミニウムが[[活性酸素]]の発生を促し、[[脂質]]の過酸化や[[ミトコンドリア]]の機能障害を引き起こすとする意見が有力である。
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=== アルミニウム耐性植物 ===
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[[コムギ]]や[[トウモロコシ]]、[[アジサイ]]、[[ソバ]]など一部の植物は、アルミニウム耐性を持つ(あるいは高アルミニウム環境にも適応し得る)事が知られている。アルミニウムを無毒化するメカニズムは様々であるが、一般に[[カルボン酸]]([[シュウ酸]]、[[クエン酸]]、[[リンゴ酸]]など)を中心とした有機酸でアルミニウムイオンを[[キレート]]し、水溶性の[[錯体]]を形成する機構によると言われている。
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アルミニウム耐性に関与する[[遺伝子]]は最初にコムギにおいて発見された。耐性関連遺伝子はトウモロコシからも見つかっている。これらの植物においては単一の遺伝子によりアルミニウム耐性が実現されているが、全ての植物のアルミニウム耐性が同一の機構によるわけではないと考えられている。
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=== アルミニウム耐性土壌菌 ===
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[[遺伝子組み換え作物|遺伝子組み換え]]によりアルミニウム耐性植物を作出する際、その遺伝子源として注目されているものに、土壌性のアルミニウム耐性菌がある。[[根粒菌]]として知られる ''Rhizobium'' もアルミニウム耐性菌の一種である。強酸性(pH3.0)高アルミニウム条件にて[[スクリーニング (生物学)|選抜]]されてくる菌はほとんどが[[糸状菌]]であり、従ってアルミニウムの多い土壌ではこれらの生物が優占していると考えられる。以下はアルミニウム耐性菌を含む[[属 (分類学)|属]]の一部。
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 +
* ''Emericellopsis''、''Paecilomyces''、''Mortierella''([[クサレケカビ]])、''Sporothrix''、''Penicillium''([[アオカビ]])、''Aspergillus''([[コウジカビ]])、''Metarhizium''
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=== この節の参考文献 ===
 +
* アルミニウム耐性土壌菌の選抜 金澤 晋二郎 [http://133.5.207.201/Textbook/keika/New-S/s6.4.pdf PDF]
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 +
== 化合物 ==
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合金については[[アルミニウム合金]]を参照。
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*[[酸化アルミニウム]] - 通称'''アルミナ'''。[[モース硬度]]が 9 と高く、[[研磨剤]]として利用される。[[サファイア]]や[[ルビー]]もほぼ同じ組成である。
 +
*[[塩化アルミニウム]]
 +
*[[ミョウバン]]
 +
*[[窒化アルミニウム]]
 +
*[[硫酸アルミニウム]]
 +
*[[水素化アルミニウム]]
 +
*[[水酸化アルミニウム]]
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*[[氷晶石]]
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== 歴史 ==
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*[[1807年]]<!-- 1808/1809とする資料がそれぞれ複数ある --> - [[イギリス]]の[[ハンフリー・デービー]]は水素気流中で融解[[アルミナ]]を[[電気分解]]する手法でアルミニウムと鉄の合金を得た。鉄はアルミナの不純物によるものであった。合金からアルミナを生成できたため、何らかの未知の元素の存在が確認できたことになる。デービーはアルミニウムの硫酸塩である[[ミョウバン]]を表すラテン語の単語 ''Alumen'' から、未知の新元素を Alumium と名付けた。<!-- Aluminiumではない -->
 +
*[[1825年]] - [[デンマーク]]物理学者[[ハンス・クリスティアン・エルステッド|エルステッド]]が、[[塩化アルミニウム]]を[[カリウム]][[アマルガム]]により還元し、世界で初めてアルミニウムの[[単離]]に成功した。ただし[[水銀]]などの不純物が多かったとされる。[[カリウム]]を[[還元]]剤としたため生産性は極端に低く、[[貴金属]]としての扱いを受けた。
 +
*[[1827年]] - [[フリードリヒ・ヴェーラー|ヴェーラー]]が[[塩化アルミニウム]]を[[カリウム]]で還元して純粋なアルミニウムを得たため、ヴェーラーをアルミニウムの発見者とすることもある。
 +
*[[1846年]] - [[フランス]]の科学者ドビーユがエルステッドの手法を改良し、[[カリウム]]の代わりに[[ナトリウム]]を用いる還元法を開発した。生産コストを下げることに成功し、電解法も開発した。
 +
*[[1855年]] - ドビーユは粘土から電解法で生産したアルミニウムを[[パリ]]の[[万国博覧会]]に展示した。出品タイトルは「粘土からの銀」であった。展示を見た[[ナポレオン3世]]はドビーユに援助を始める。目的は甲騎兵の防具を改良するためであった。また、皇帝夫妻専用にアルミ製食器を作らせ、晩餐会では銀製食器を使う来賓の前でこのアルミ食器を自慢して食事をした。
 +
*[[1886年]] - アメリカのホールとフランスのエルーが[[アルミナ]]と[[氷晶石]]を用いた融解塩電解法をそれぞれ独自に発明した(ホール・エルー法)。これは今日でも利用されている手法である。
 +
*1888年 - オーストリアのバイヤーが、ボーキサイトから高純度のアルミナを効率的に製造する方法を発明した(バイヤー法)。
 +
*[[19世紀]]後半 - 電気[[精錬]]の手法が進歩するが、肝心の発電、送電技術が未熟であり、生産性は依然として低いままであった。
 +
*[[20世紀]]中~後半 - 大規模で効率的な発電所の建設が可能になるとともに、送電システムが確立された。大規模な電気精錬が行えるようになり、大量生産が可能となった。
 +
 +
== 関連項目 ==
 +
*[[アルツハイマー型痴呆]] - アルミニウムの過剰摂取が原因であると[[疫学]]的には警鐘を鳴らされているが、医学的メカニズムは検証の途上にある。
 +
*[[非鉄金属]]
 +
*[[テルミット反応]]
 +
*[[アルミニウム合金]]
 +
*[[ホンダ・NSX]](世界で初めてオールアルミモノコックボディを採用した)
 +
*[[アルミホイル]]
 +
*[[アルミホイール]]
 +
*[[ルビー]]([[クロム]]+アルミニウム)
 +
*[[サファイヤ]]([[鉄]]・[[チタン]]+アルミニウム)
 +
*[[含アルミニウム泉]]
 +
 +
== 外部リンク ==
 +
*[http://www.aluminum.or.jp/index.htm (社)日本アルミニウム協会]
 +
*[http://www.ne.jp/asahi/aluminium/mania/al_mania_homepage_new.htm アルミニウムマニア]
 +
*[http://www.alu-scout.com/perl/lp.pl?SESID=1340813jzxcv565688&file=index.htm&lang=en Alu-Scout]
 +
*[http://www.kallos.co.jp/ カロス出版]
 +
*[http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail970.html アルミニウムとアルツハイマー病の関連情報 - 「健康食品」の安全性・有効性情報] ([[国立健康・栄養研究所]])
  
==[[ユアペディアの利用者]]として==
+
{{元素周期表}}
Wikipediaを中心とした、自分を追放したコミュニティを逆恨みし、管理者の誹謗・中傷を中心とした記述を行っている。その素行は「負け犬の遠吠え」と高く評価されている。
+
  
==加入プロバイダからの追放==
+
{{DEFAULTSORT:あるみにうむ}}
迷惑行為(コピペ絨毯爆撃による掲示板の可読性の破壊)の常習犯としてぷららから契約を解除されている。
+
[[Category:元素]]
 +
[[Category:アルミニウム|*]]
 +
[[Category:アルミニウムの化合物|*]]
  
==2ちゃんねる==
+
[[en:Aluminium]]
2ちゃんねるでは、'''野田犬'''の名で<s>蔑まれ</s>親しまれ、<s>バカにされている</s>尊敬されているようである。
+
[[Fr:Aluminium]]
== 脚注 ==
+
<references />
+
==外部リンク==
+
*[http://music8.2ch.net/test/read.cgi/contemporary/1165228479/l50 野田憲太郎応援スレッド](2ちゃんねる)
+
{{Wikipedia/Ja|Wikipedia:進行中の荒らし行為/長期/Noda,Kentaro}}
+

2020年1月13日 (月) 19:36時点における最新版

マグネシウム - アルミニウム - ケイ素
B
Al
Ga
250px
一般特性
名称, 記号, 番号 アルミニウム, Al, 13
分類 卑金属
, 周期, ブロック 13 (IIIB), 3 , p
密度, 硬度 2700 kg·m−3, 2.5
単体の色 銀白色
アルミニウム
原子特性
原子量 26.9815386 u
原子半径 (計測値) 125 (118) pm
共有結合半径 118 pm
VDW半径 no data
電子配置 [Ne] 3s2 3p1
電子殻 2, 8, 3
酸化数酸化物 3(両性酸化物
結晶構造 面心立方構造
物理特性
固体常磁性
融点 933.47 K
(660.32 °C, 1220.58 °F)
沸点 2792 K
(2519 °C, 4566 °F)
モル体積 10.00 × 10−3 m3·mol−1
気化熱 293.4 kJ·mol−1
融解熱 10.79 kJ·mol−1
蒸気圧 24.2 × 10−21 Pa (933 K)
音の伝わる速さ 5100 m·s−1 (293.15 K)
その他
クラーク数 7.56%
電気陰性度 1.61 (ポーリング
比熱容量 900 J·kg−1·K−1
導電率 37.7 × 106/m·Ω
熱伝導率 237 W·m−1·K−1
イオン化エネルギー 第1: 577.5 kJ·mol−1
第2: 1816.7 kJ·mol−1
第3: 2744.8 kJ·mol−1
第4: 11577 kJ·mol−1
第5: 14842 kJ·mol−1
第6: 18379 kJ·mol−1
第7: 23326 kJ·mol−1
第8: 27465 kJ·mol−1
第9: 31853 kJ·mol−1
第10: 385473 kJ·mol−1
(比較的)安定同位体
同位体 NA 半減期 DM DE/MeV DP
26Al {syn.} 7.17×105 ε
β+
γ
 
1.17</br />1.808
26Mg
26Mg
 
27Al 100% 中性子14個で安定
注記がない限り国際単位系使用及び標準状態下。

アルミニウム(英 Aluminium, 米 Aluminum)は原子番号13の元素である。元素記号Al。軽銀やアルミニウムを略してアルミと言うこともある。鋁と書くこともある。

単体は常温常圧では良い熱伝導性電気伝導性を持つ金属融点660.2°C、沸点2060°C(2467°C、2400°Cという実験値あり)。密度は 2.7g/cm3 で、金属としては軽量である。常温では面心立方格子構造が最安定となる。アルカリに侵されやすいが、空気中では表面に酸化膜(アルマイト)ができ、内部は侵されにくくなる。また濃硝酸に対しても表面に酸化皮膜を生じ反応の進行は停止する(不動態)。

単体の性質[編集]

化学的性質[編集]

アルミニウムは両性金属で、酸にもアルカリにも溶解する。アルカリ性の水溶液では、以下の反応によって還元されて水素を発生する。

6 OH + 2 Al + 6 H2O → 6 OH + 2 Al(OH)3 + 3 H2

ただし、生成する水酸化アルミニウム溶解度積 ([Al3+][OH]3) は 1.92 × 10−32 であり、ほとんど水に溶解しない。したがって、薄いアルカリでは皮膜が発生して反応が止まる。しかし、強アルカリ条件では水酸化アルミニウムが次式によって水溶性のアルミン酸を形成するため、反応は表面のみでなく内部まで進行する。

OH + Al(OH)3 + 2 H2O → [Al(OH)4(H2O)2]

したがってアルミニウムと強塩基水溶液との反応はこれらの式を合わせて以下のようになる。

2 Al + 10 H2O + 2 OH → 2 [Al(OH)4(H2O)2] + 3 H2

機械的性質[編集]

アルミニウムは鉄の約 35 % の比重であり、密度は (2.70 [g/cm3]) と低く金属の中でも軽量な方に属し、展性に富む。純アルミニウムは強度は低いが、ジュラルミンなどのアルミニウム合金はその軽量さ、加工のしやすさを活かしつつ強度を飛躍的に改善しているため、様々な製品に採用され産業界で幅広く活躍している(「用途」を参照)。

アルミニウム合金は軟鋼などと違い、応力がかかった時の変形に降伏現象を示さない。それは侵入型固溶体である炭素によるコットレル雰囲気を持つ鉄合金とは違い、アルミニウム合金には置換型固溶体合金が多いことに起因する。よって、構造設計等の計算を行う場合には、材料力学では「引張応力」として「0.2 % 耐力」が代わりに用いられる。「0.2 % 耐力」とは、応力をかけた際の永久ひずみが 0.2 % になる時の応力である。ただし、アルミニウム合金には常温クリープと呼ばれる現象が顕著であり、どんな小さな力、衝撃でも数千、数万回と加え続ければひずみが蓄積して行きいつか必ず破壊されるという点で、鉄とは大きな違いを持つため、機械設計時には構造体の寿命計算等に厳重な注意が必要である。

生産[編集]

アルミニウムは、鉱物のボーキサイトを原料としてホール・エルー法で生産されるのが一般的である。ボーキサイトを水酸化ナトリウムで処理し、アルミナ(酸化アルミニウム)を取り出した後、溶融し電気分解を行う。したがって、アルミニウムを作るには大量の電力が消費されることから「電気の缶詰」と呼ばれることもある。ちなみに、ホール・エルー法での純度は約98%なので、より高純度なアルミニウムを得るには三層電解法を使う。

電力価格が高いためコスト競争に弱い日本国内のアルミニウム精錬事業は、オイルショック後採算困難になり、大部分は国外に拠点が移った。現在、日本国内で原石(ボーキサイト)から製品まで一貫生産を行っているのは、自前の水力発電所により自家発電を行っているため低価格の電力が入手可能な日本軽金属(工場所在地は静岡市清水区)のみである。

ボーキサイトからアルミニウムを精練するのに比し、アルミニウム屑からリサイクルして地金を作る方がコストやエネルギーが少なく済む。そのため、回収された空き缶等をリサイクル原料とし、電気炉等を用いる形態で再生するケースは徐々に増えている。アルミニウム屑を溶解するにあたっても融点が約660℃となどの主要金属の中では低い方なので少ないエネルギーで行うことができる。この利点をとらえて、アルミニウムはしばしば「リサイクルの優等生」や「リサイクルの王様」と表現される。

アルミニウムの生産量は2002年時点で2574万トンに及ぶ。中国が約 1/6 を生産し、これにロシアカナダアメリカを加えた4カ国で生産量の過半数を占める。中国、ロシア、アメリカはボーキサイト原産国でもある。他のボーキサイト原産国であるオーストラリアブラジルインドも世界生産量のシェア10位以内に含まれる。

用途[編集]

アルミニウムは金属の中では軽量であるために利用しやすく、また、軟らかくて展性も高いなど加工し易い性質を持っており、さらに表面にできる酸化皮膜のためにイオン化傾向が大きい割には耐食性もあることから、一円硬貨アルミホイル、缶(アルミ缶)、、窓枠(アルミサッシ)、エクステリア、建築物の外壁、道路標識、鉄道車両自動車の車体、自転車リム、パソコンや家電製品の筐体など、様々な用途に使用されている。ただし大抵はアルミニウム合金としての利用であり、1円硬貨のようなアルミニウム 100% のものはむしろ稀な存在である。有名な合金としてはジュラルミンが挙げられる。ジュラルミンは航空機材料などに用いられているが、金属疲労に弱く、腐食もしやすいという欠点を持つため、航空機などでは十分な点検体制を取ることが求められている。なお、一時期自動車も航空機材料にならうかたちでアルミ化が進んだが、車体強度と安全性を両立させるため、現在はアルミではなくハイテン材料(高張力鋼)の適用が進みつつある。

高圧送電線にもアルミニウム線が使用される。に比べ単位体積あたりの電気伝導度は劣るが、密度が低いため断面積を大きく取る(太くする)ことができ、かつ軽いので、単位質量当りの電気伝導度は寧ろ銅を上回り、かつ材料費はほぼ拮抗する。

真性半導体であるケイ素に微量のアルミニウムを添加することにより、P型半導体が得られる。

俗に「銀ペン」とも呼ばれる、銀色塗料には、アルミニウムの微粉末が顔料として加えられている。耐食性があるため、橋梁などの建築物によく使われた。

アルミニウム粉[編集]

粉末になったアルミニウムは可燃物であり、粉塵爆発を起こす場合がある。アルミニウム粉は燃焼熱が大きく、燃焼するときにガスを生じないため熱が集積して高温となり、強い白色の光を発する。これを利用して火薬類に発熱剤として添加される。アルミニウム粉の性質は表面積の大きさによって左右されるため、等級は粒度ではなく重量当たりの表面積を示す水面拡散面積で表示される場合が多い。粒度で表示されるような粒の大きい物は粒状アルミニウム粉(アトマイズドアルミニウム粉)と呼んで区別することが多い。

スラリー爆薬などの水湿状態の火薬に混ぜるとアルミニウムの表面で以下のような反応が起きて発熱する。このため、アルミニウム粉の火災には水をかける事は禁忌とされている。

2Al + 6H2O → 2Al(OH)3 + 3H2

アルミニウム粉末は塗料に混ぜて使う場合もある。また、指紋の検出などでアルミニウムの粉を使用することもある。

アルミニウム粉と酸化鉄(III)との混合物はテルミットと呼ばれ、マグネシウムリボンで着火すると激しく反応し、酸化アルミニウムおよび溶融鉄を生じる。この反応はの溶接にも使われているテルミット反応である。

日本の消防法では、150µmの網ふるいを通過する量が50%を超えるアルミニウム粉第2類危険物と定めている。

アルミニウムと植物[編集]

アルミニウムは長石および粘土鉱物などとして普遍的に存在するため地殻を構成する元素としては酸素珪素に次いで3番目に多い(クラーク数:7.56%、重量比)。工業的に多彩な用途が見出される一方、酸性土壌中のアルミニウム含量は、植物の成長に影響する重要な要素である。農業園芸における人工的な栽培環境では中性付近に調整された土壌を用いる場合が多いが、それでも有害なアルミニウムイオン(Al3+)がの伸長成長を阻害する事が知られている。これは、火山性の酸性土壌が広く分布する日本において重要な問題である。

作用機序[編集]

土壌中のアルミニウムは、pHが5.0を下回ると急激にイオン化して溶解度が高まり、pH3.5ではほぼ完全に溶存体となる。水溶化したアルミニウムイオンが農作物その他の植物に及ぼす害として、以下のようなもの知られている。

  • 肥料として土壌に添加したリン酸と結合し、難溶性の塩を形成する。結果として施肥効率が低下する。
  • 根の成長阻害を引き起こす。アルミニウムイオンは根の細胞の細胞壁アポプラスト領域へ結合し、種々の応答反応を引き起こす。応答反応としてはβ-1, 3 グルカンであるカロースの分泌などが知られるが、成長阻害の具体的なメカニズムは分かっていない。

成長阻害に関する研究は今も進められているが、アルミニウムが活性酸素の発生を促し、脂質の過酸化やミトコンドリアの機能障害を引き起こすとする意見が有力である。

アルミニウム耐性植物[編集]

コムギトウモロコシアジサイソバなど一部の植物は、アルミニウム耐性を持つ(あるいは高アルミニウム環境にも適応し得る)事が知られている。アルミニウムを無毒化するメカニズムは様々であるが、一般にカルボン酸シュウ酸クエン酸リンゴ酸など)を中心とした有機酸でアルミニウムイオンをキレートし、水溶性の錯体を形成する機構によると言われている。

アルミニウム耐性に関与する遺伝子は最初にコムギにおいて発見された。耐性関連遺伝子はトウモロコシからも見つかっている。これらの植物においては単一の遺伝子によりアルミニウム耐性が実現されているが、全ての植物のアルミニウム耐性が同一の機構によるわけではないと考えられている。

アルミニウム耐性土壌菌[編集]

遺伝子組み換えによりアルミニウム耐性植物を作出する際、その遺伝子源として注目されているものに、土壌性のアルミニウム耐性菌がある。根粒菌として知られる Rhizobium もアルミニウム耐性菌の一種である。強酸性(pH3.0)高アルミニウム条件にて選抜されてくる菌はほとんどが糸状菌であり、従ってアルミニウムの多い土壌ではこれらの生物が優占していると考えられる。以下はアルミニウム耐性菌を含むの一部。

この節の参考文献[編集]

  • アルミニウム耐性土壌菌の選抜 金澤 晋二郎 PDF

化合物[編集]

合金についてはアルミニウム合金を参照。

歴史[編集]

  • 1807年 - イギリスハンフリー・デービーは水素気流中で融解アルミナ電気分解する手法でアルミニウムと鉄の合金を得た。鉄はアルミナの不純物によるものであった。合金からアルミナを生成できたため、何らかの未知の元素の存在が確認できたことになる。デービーはアルミニウムの硫酸塩であるミョウバンを表すラテン語の単語 Alumen から、未知の新元素を Alumium と名付けた。
  • 1825年 - デンマーク物理学者エルステッドが、塩化アルミニウムカリウムアマルガムにより還元し、世界で初めてアルミニウムの単離に成功した。ただし水銀などの不純物が多かったとされる。カリウム還元剤としたため生産性は極端に低く、貴金属としての扱いを受けた。
  • 1827年 - ヴェーラー塩化アルミニウムカリウムで還元して純粋なアルミニウムを得たため、ヴェーラーをアルミニウムの発見者とすることもある。
  • 1846年 - フランスの科学者ドビーユがエルステッドの手法を改良し、カリウムの代わりにナトリウムを用いる還元法を開発した。生産コストを下げることに成功し、電解法も開発した。
  • 1855年 - ドビーユは粘土から電解法で生産したアルミニウムをパリ万国博覧会に展示した。出品タイトルは「粘土からの銀」であった。展示を見たナポレオン3世はドビーユに援助を始める。目的は甲騎兵の防具を改良するためであった。また、皇帝夫妻専用にアルミ製食器を作らせ、晩餐会では銀製食器を使う来賓の前でこのアルミ食器を自慢して食事をした。
  • 1886年 - アメリカのホールとフランスのエルーがアルミナ氷晶石を用いた融解塩電解法をそれぞれ独自に発明した(ホール・エルー法)。これは今日でも利用されている手法である。
  • 1888年 - オーストリアのバイヤーが、ボーキサイトから高純度のアルミナを効率的に製造する方法を発明した(バイヤー法)。
  • 19世紀後半 - 電気精錬の手法が進歩するが、肝心の発電、送電技術が未熟であり、生産性は依然として低いままであった。
  • 20世紀中~後半 - 大規模で効率的な発電所の建設が可能になるとともに、送電システムが確立された。大規模な電気精錬が行えるようになり、大量生産が可能となった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

1 元素周期表 18
1 H 2 13 14 15 16 17 He
2 Li Be B C N O F Ne
3 Na Mg 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 Al Si P S Cl Ar
4 K Ca Sc Ti V Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn Ga Ge As Se Br Kr
5 Rb Sr Y Zr Nb Mo Tc Ru Rh Pd Ag Cd In Sn Sb Te I Xe
6 Cs Ba * Hf Ta W Re Os Ir Pt Au Hg Tl Pb Bi Po At Rn
7 Fr Ra ** Rf Db Sg Bh Hs Mt Ds Rg ...
* La Ce Pr Nd Pm Sm Eu Gd Tb Dy Ho Er Tm Yb Lu
** Ac Th Pa U Np Pu Am Cm Bk Cf Es Fm Md No Lr
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