アパトサウルス

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    (元ブロントサウルス)
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テンプレート:生物 終了アパトサウルスApatosaurus)とは、ブロントサウルスの通称で有名な大型の竜脚類恐竜和名雷竜(らいりゅう。一般には「かみなりりゅう」と呼ばれることが多いが、学術的にはこうした湯桶読みは誤り)。

概要

北アメリカジュラ紀後期の産。体長は21~25m、体重は推定方法により幅があるが、30tという見積もりがある。群れを成して移動し、森林の木の葉を常食にしていたものと考えられる。1960年代までは、余りに体重が大きいため陸上を歩くことができず、湖沼に生息していたというのが定説であり、下肢骨が重く脊椎骨に多くの空洞があって重心が低位置にあること。首が長いこと、鼻孔が頭の上部に開口していることなどが水中生活に適応した証拠とされていた。その後ロバート・バッカーらの研究により、陸生であったことが明らかになっている。

竜脚類のような大型の恐竜では、死後、堆積物に埋没されるまでに時間がかかるため、骨がばらばらの状態で化石化することが多い。特に頭骨は早い段階で失われてしまうため、アパトサウルスの場合も、完全に近い骨格標本が得られていたにもかかわらず、長い間頭骨が発見されず、近縁と考えられたカマラサウルスを参考にして頭骨が復元されていた。すでに1900年代には、むしろディプロドクスを参考にして頭骨を復元するべきだとの見解が唱えられていたが、博物館の展示でも依然としてカマラサウルスに似た頭骨が使われてきた。 1990年代に、より完全な標本の調査や頭骨の発見により、アパトサウルスがディプロドクスに近縁だと判明し、ディプロドクスを参考にした頭骨で復元されるようになった。細長いディプロドクスと異なりカマラサウルスのようなややずんぐりした体形であるがディプロドクスと共通のムチのような尾を持っていた。

ブロントサウルスの名称問題

発見された化石にブロントサウルス (Brontosaurus) という学名をつけたのは、発見者であるアメリカの古生物学者オスニエル・チャールズ・マーシュである。彼はその当時、同業のエドワード・ドリンカー・コープと恐竜の化石発掘を競っており、同じ種に別の名称をつけることがしばしばあった。先に論文を発表した方に学名の命名の権利が与えられていたため、多少間違えていても相手より先に論文に記載していたのである。

1903年に、シカゴにあるフィールド自然史博物館の館長エルマー・リグスが再検討したところ、ブロントサウルスの発見以前にマーシュが発見していたアパトサウルスが、ブロントサウルスの若い個体であることがわかった。そのため、先に発表していた学名が正式名称になる規則にしたがってこの種はアパトサウルスという学名に変更された。

しかし、リグスの論文は一般には知られることなく、ブロントサウルスの名称は各地の博物館や一般書などでその後も広く使われ、普及することになった。そのためブロントサウルスの名前になじみのある人のほうが多い。

関連項目

?アパトサウルス
Apatosaurus


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